とだ九条の会blog

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安倍首相「慰安婦」を「人身売買」と発言

2015年03月31日 | 国際・政治

米紙ワシントン・ポストが安倍首相に日本軍「慰安婦」問題についてインタビューした記事が3月27日付け同紙に掲載されました。

この中で、安倍首相は日本軍「慰安婦」について「人身売買(human trafficking)の犠牲になり、筆舌に尽くしがたい痛みと苦しみを経験した人々を思うとき、私の心は痛む」などと語り、「慰安婦」を「人身売買の犠牲」と述べました。

これは政府・軍による「慰安婦」問題の本質を、意図的に「民間業者による人身売買」にすりかえる発言であり、「慰安婦」問題で旧日本軍の関与を認め謝罪した「河野談話」の内容に反するものです。

同紙は記事の中で、「安倍首相が『人身売買』という言葉を公に使ったのは初めて」と問題視する側近の解説も添えました。

この記事について30日の衆院予算委員会で問われた際、安倍首相は「さまざまな議論がされている中で、人身売買についての議論も指摘されてきたのは事実であり、その観点から人身売買という言葉を使った」などと自身の発言を正当化しました。

                     ◇

こうした“居直り”発言は、最近どこかで似たようなことがあったなという思いになりました。
よく考えたら、安倍首相の「わが軍」発言です。
安倍首相は3月20日の衆院予算委員会で、自衛隊のことを「わが軍」と発言しました。問題はこれを27日の同委員会で「共同訓練の相手国である他国の軍との対比をイメージし、自衛隊を『わが軍』と述べたもの。それ以上でもそれ以下でもない」などと居直ったことです。
他国軍隊との共同訓練の中だからこそ「軍」だといいますが、他国軍隊との「対比」なら、なおさら自衛隊は「軍ではない」はずです。

結局、30日の同委員会で再度問われる中で、自身の国会答弁について「大切な予算委員会の時間がこんなに使われるのであれば、そういう言葉は使わない」と述べましたが、この発言には安倍首相がすすめる「戦争立法」で、自衛隊を「世界標準の軍隊」としたい安倍首相の本音が現れています。

このように、最近の安倍首相は、本音を隠し巧妙な言葉の発信をすることで既成事実を作っていく、そういう政治手法が特徴ではないかと思います。
安倍首相の発言に注意が必要です。(サイト管理者)


【出典参考】2015年3月31日付け「しんぶん赤旗」


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野中・古賀両氏が安倍内閣の「安保法制」に「暴挙」と批判

2015年03月30日 | 国際・政治

3月29日放送のTBS番組「時事放談」に出演した、ともに自民党幹事長経験者の野中広務、古賀誠両氏は、安倍政権が進める「集団的自衛権行使容認」の「安保法制」の与党合意について言及し、「とんでもない法制化」「暴挙」などと厳しく批判しました。

野中氏は自衛隊を海外に出し、活動範囲を広げたら必ず戦死者が出る」「大変大きな過ちを犯そうとしている」と述べ、先の戦争の犠牲を知る一人として「亡くなった人に申し訳ない。本当に戦後70年は何だったんだと。悔しくて、悔しくて、夜も寝られないほど悔しい」と思いを語りました。

また、古賀氏も「集団的自衛権の議論から大きく踏み越えている」と批判し、「『限定的』と議論してきたが、とんでもない法制化が進められようとしている」と警鐘を鳴らしました。

野中氏も、「こういう暴挙に与党の責任を果たす立場でやらなければ、70年前の犠牲は何のためにあったのか」と応じ、古賀氏も「自民党の先生方、なんで黙っているんだ。良質な保守派がいっぱいいるはずだから、ここで声を出さなければ日本の平和はどうなっていくのか」と懸念を示しました。

戦争の本当の恐ろしさを知る自民党重鎮からしても、安倍首相の「安保法制」の進方向は「暴挙」の何物でもないようです。


【出典参考】2015年3月30日付け「しんぶん赤旗」


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JCJ総会――「戦争立法」跳ね返す運動方針確認

2015年03月29日 | 国際・政治

日本ジャーナリスト会議(JCJ)は3月28日、2015年度総会を都内で開催しました。

総会では、吉原功代表委員が開会あいさつにおいて「戦争する国」へと突き進む安倍政権の危険性を指摘し、特にメディアでも政権批判を控える傾向がある中で「頑張っているジャーナリストと手を結び、何ができるか考えていきたい」と述べました。

JCJは、これまでも秘密保護法に反対する運動、原発やNHK問題にもジャーナリストの立場から積極的に取り組んできました。

2015年度の活動方針でも、憲法改悪阻止を引き続き正面に据えてたたかうことを確認し、「安倍政権による壊憲と戦争の危機を国民的共同で跳ね返そう」と呼びかけた決議をあげました。


【出典参考】2015年3月29日付け「しんぶん赤旗」


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「河野談話」撤廃を求める陳情を全会一意で「不採択」――東京都議会

2015年03月28日 | 国際・政治

東京都議会は3月27日の本会議において、「慰安婦の真実国民運動」(加瀬英明代表)が提出した「慰安婦」問題への旧日本軍の関与と強制性を認めた「河野談話」の撤廃を国に求める陳情を、日本共産党、生活者ネット、自民党、公明党、民主党、維新の党、かがやけなど全会一致で「不採択」としました。

陳情の内容は、「慰安婦」問題をめぐる「河野談話」を撤廃するか、強制連行の事実と性奴隷の実態がなかったとする新たな談話を出すこと、そして文部科学省に教科書の「慰安婦」問題の記述を「是正」するよう求める意見書の提出を要求する内容になっていました。

2月16日に陳情について都議会総務委員会で審議したときは、「河野談話」の真実性は、日本の司法の事実認定でも証明されていること、「河野談話」の見直しや「慰安婦」問題の強制性を否定する主張は世界で通用にないことなどが日本共産党・徳留道信都議から指摘されていました。

このときは陳情には自民党と維新の党が賛成していましたが、反対が多数となっていて、本会議では「不採択」に態度を変更しました。


【出典参考】2015年3月28日付け「しんぶん赤旗」


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「奥平康弘さんの志を受けつぐ会」のご案内

2015年03月27日 | 国際・政治

2015年1月26日に逝去された「九条の会」呼びかけ人の一人・奥平康弘さんを悼み、志を受けつごうと「奥平康弘さんの志を受けつぐ会」が4月3日(金)に東京・調布市グリーンホールで開かれます。
「九条の会」の案内から転載させていただき、ご案内します。(サイト管理者)

 

<「奥平康弘さんの志を受けつぐ会」のご案内>

去る1月26日、奥平康弘さんが亡くなられました。25日に、調布で開かれた「調布九条の会 憲法ひろば」の創立10周年のつどいのシンポジウムに参加され、帰宅された夜のことでした。

奥平さんは、日本国憲法とともに歩んでこられました。憲法が保障する人権が侵害され実現を阻まれる事態を告発し市民的自由の定着のために奮闘されました。1990年代に入り、自衛隊の海外派兵とそれを阻んでいる憲法の改変の動きが台頭すると、奥平さんは、憲法擁護の運動の先頭に立たれるようになりました。

1999年以来「許すな!憲法改悪・市民連絡会」の共同代表として活動される中で、2004年には、「九条の会」のよびかけ人の一人に加わり、全国講演会、全国交流集会に参加され、全国各地の九条の会講演会にも足を運ばれました。安倍政権による憲法政治の破壊に反対して2014年に設立された「立憲デモクラシーの会」の共同代表も務められました。奥平さんの晩年は、文字通り9条とともにありました。

奥平さんが危惧し声をあげた憲法をめぐる状況は、一層緊迫の度を加えています。安倍政権は、5月に集団的自衛権の行使を可能とし自衛隊を海外での戦争に参加させる立法を国会に提出します。戦後70年のいま、日本は大きな岐路に立っています。

奥平さんがその生涯をかけて実現しようとした憲法が危機にある今、私たちは、「奥平さんの志を受けつぐ会」を開くことを決めました。

来る4月3日午後、奥平さんが最後に壇上に立たれた調布のグリーンホールにおいて、奥平さんの志をともにする人々が集い、奥平さんを偲ぶとともに、その志を受けつぐ決意を確認し合いたいと思います。

みなさまのご参加を呼びかけます。

2015年2月   
「奥平康弘さんの志を受けつぐ会」発起人
梅原 猛 大江健三郎 澤地久枝 杉原泰雄 鶴見俊輔 暉峻淑子 樋口陽一 山内敏弘 山口二郎 渡辺治

なお当日は、平服でお出かけください。
              

 
■奥平康弘さんの志を受けつぐ会
 
日時:2015年4月3日(金)午後2時より(開場1時)
会場:調布市グリーンホール(東京都調布市小島町2丁目47-1)
   (京王線調布駅下車、徒歩3分)
 
参加費:1000円

 

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