昨日に引き続き日本青年会議所作成の「靖国DVD」について、その危険な中身を見ていきましょう。
しかも、「これはただのビデオ上映ではない」と藤森氏は指摘します。
アニメを上映した後、生徒にグループ討論をさせ、そこに青年会議所のメンバーが加わって討論を組織することになっているそうです。メンバーはこのために5時間に及ぶ近現代の研修を受けることになっており、テキストもあるらしいのですが、それには「南京大虐殺はなかった」などの歴史の事実を偽造する靖国史観がつまっているのだとか。討論のマニュアル(手引書)には靖国史観でつづられた論点のポイントが記され、メンバーを生徒には「先生とよばせる」よう、それこそ“洗脳”プログラムとなっているのです。
この「靖国DVD」は、安倍晋三首相が2006年12月に日本青年会議所の池田前会頭(当時は会頭)との会談で、「美しい国」で意気投合した際に池田会頭から手渡され、安倍首相も「教育再生の参考にしたい」と答えたというやりとりがある“いわく付き”の代物。おまけにその直後、池田会頭は文科省の調査研究委託の選定を行う委員の一人に就任しているのです。
この日本青年会議所の靖国教育が、その中身が問われないまま「地域住民の学校参加」の事業枠として認可され、文科省の事業となった訳です。この経過は、安倍政権と「靖国派」との距離の近さを動かぬ事実で示したものと言えると、藤森氏は言っています。
伊吹文科相自身が「私が校長なら使わない」と言ったほどの物を文科省が認可したこと自体、問題ですが、日本青年会議所は、政府の公式見解にも反するこの企てに全国から多くの批判を受けて、辞退せざるを得ませんでした。しかし、独自に各地の教育現場に持ち込む策動は回避できた訳ではありません。
■「靖国DVD」を教育に持込ませないことについて「とだ九条の会」が戸田市教育長に申し入れ
「とだ九条の会」でも7月5日、戸田市教育長に対し、代表の高柳美知子さんら4名がこの「靖国DVD」を教育に持ち込ませないように求めた「申し入れ書」を提出しました。応対した古沢立巳教育部長は「現在この様なアニメが教育現場に持ち込まれるという状況は聞いていない。採用は学校の裁量に任せているが、教育委員会として公正・中立の教育行政は堅持してゆきたい」と述べました。 (「とだ九条の会」ホームページ参照)
全国各地で日本青年会議所の策動を許さない上映阻止の取り組みが旺盛に行われていますが、これからも戸田市でこうした動きがないかどうか注意が必要です。
【参考】『前衛』2007年7月号「“靖国”派の支配としての安倍『教育再生』」(日本共産党文教委員会責任者・藤森毅著)
※このブログをお読みの方で、「私も九条の会のアピール(「とだ九条の会」HPをご覧ください。)に賛同し、憲法九条を守る一翼になりたい」という方は、 「とだ九条の会」HPに「WEB署名」がありますので、「賛同署名」にご協力ください。
■「とだ九条の会」公式ホームページもご覧ください。
http://www15.ocn.ne.jp/~toda9jo/
しかも、「これはただのビデオ上映ではない」と藤森氏は指摘します。
アニメを上映した後、生徒にグループ討論をさせ、そこに青年会議所のメンバーが加わって討論を組織することになっているそうです。メンバーはこのために5時間に及ぶ近現代の研修を受けることになっており、テキストもあるらしいのですが、それには「南京大虐殺はなかった」などの歴史の事実を偽造する靖国史観がつまっているのだとか。討論のマニュアル(手引書)には靖国史観でつづられた論点のポイントが記され、メンバーを生徒には「先生とよばせる」よう、それこそ“洗脳”プログラムとなっているのです。
この「靖国DVD」は、安倍晋三首相が2006年12月に日本青年会議所の池田前会頭(当時は会頭)との会談で、「美しい国」で意気投合した際に池田会頭から手渡され、安倍首相も「教育再生の参考にしたい」と答えたというやりとりがある“いわく付き”の代物。おまけにその直後、池田会頭は文科省の調査研究委託の選定を行う委員の一人に就任しているのです。
この日本青年会議所の靖国教育が、その中身が問われないまま「地域住民の学校参加」の事業枠として認可され、文科省の事業となった訳です。この経過は、安倍政権と「靖国派」との距離の近さを動かぬ事実で示したものと言えると、藤森氏は言っています。
伊吹文科相自身が「私が校長なら使わない」と言ったほどの物を文科省が認可したこと自体、問題ですが、日本青年会議所は、政府の公式見解にも反するこの企てに全国から多くの批判を受けて、辞退せざるを得ませんでした。しかし、独自に各地の教育現場に持ち込む策動は回避できた訳ではありません。
■「靖国DVD」を教育に持込ませないことについて「とだ九条の会」が戸田市教育長に申し入れ
「とだ九条の会」でも7月5日、戸田市教育長に対し、代表の高柳美知子さんら4名がこの「靖国DVD」を教育に持ち込ませないように求めた「申し入れ書」を提出しました。応対した古沢立巳教育部長は「現在この様なアニメが教育現場に持ち込まれるという状況は聞いていない。採用は学校の裁量に任せているが、教育委員会として公正・中立の教育行政は堅持してゆきたい」と述べました。 (「とだ九条の会」ホームページ参照)
全国各地で日本青年会議所の策動を許さない上映阻止の取り組みが旺盛に行われていますが、これからも戸田市でこうした動きがないかどうか注意が必要です。
【参考】『前衛』2007年7月号「“靖国”派の支配としての安倍『教育再生』」(日本共産党文教委員会責任者・藤森毅著)
※このブログをお読みの方で、「私も九条の会のアピール(「とだ九条の会」HPをご覧ください。)に賛同し、憲法九条を守る一翼になりたい」という方は、 「とだ九条の会」HPに「WEB署名」がありますので、「賛同署名」にご協力ください。
■「とだ九条の会」公式ホームページもご覧ください。
http://www15.ocn.ne.jp/~toda9jo/