昨日に引き続き、核兵器廃絶に向けての世界の動きをご紹介します。
2000年の「核不拡散条約(NPT)再検討会議」でアメリカも含めて全世界が合意した「核兵器廃絶」への「明確な約束」は、もともと1998年にインドやパキスタンが相次いで行った核実験に抗して世界が出した回答でした。
それは「核兵器の拡散を防ぐためには、既存の核保有国の特権にしがみつくのではなく、世界が一致して核兵器廃絶に動く以外にない」という決意でした。
しかし、それに対し、米国ブッシュ政権は、その「合意」に背を向け、こともあろうに「先制武力攻撃」と「核兵器使用」からなる「国家安全保障戦略」を持ち込んで、国際世論の動きに敵対しているのです。
しかし、核兵器にしがみつくアメリカの孤立は目に見えて明らかになってきています。これも先の当ブログでもご紹介しましたが、核兵器廃絶の「約束」実行を求める非核国の「新アジェンダ連合」提案は、賛成156、反対5、棄権14というこれも圧倒的大差で採択されましたし、マレーシアなど非同盟諸国の提案「ICJ勧告的意見の後追い」でも賛成127、反対27、棄権27という圧倒的大差で可決されました。
包括的核実験禁止条約の発効(賛成176、反対1、棄権4)、第4回国連軍縮特別総会の開催(賛成179、反対1、棄権1)から、アメリカ社会を悩ます小型武器の取り締まりについての決議まで7本の決議では、アメリカ1国のみが反対し、孤立した姿をさらしたのです。
こうした変化は、国際社会だけではなく、当の核保有国でも現れてきています。キッシンジャー元米大統領補佐官は「核兵器のない世界を共通とすべき」と提唱していますし、イギリス外相も「核兵器のない世界へのビジョンと行動」を呼びかけ、さらにスペインのサパテロ首相も07年世界大会の「長崎からの手紙」に応え、「非核国・スペインは核兵器廃絶運動に確固たる意思を持って支持する」と述べています。また、ローマ教皇も核兵器廃絶の交渉開始を呼びかけています。
(つづく)
【参考】『いま行動のとき!核兵器のない世界 非核平和の日本へ~2008年3・1ビキニデー』(原水爆禁止日本協議会:編集・発行、頒価200円)
※このブログをお読みの方で、「私も九条の会のアピール(「とだ九条の会」HPをご覧ください。)に賛同し、憲法九条を守る一翼になりたい」という方は、 「とだ九条の会」HPに「WEB署名」がありますので、「賛同署名」にご協力ください。
■「とだ九条の会」公式ホームページもご覧ください。
http://www15.ocn.ne.jp/~toda9jo/
2000年の「核不拡散条約(NPT)再検討会議」でアメリカも含めて全世界が合意した「核兵器廃絶」への「明確な約束」は、もともと1998年にインドやパキスタンが相次いで行った核実験に抗して世界が出した回答でした。
それは「核兵器の拡散を防ぐためには、既存の核保有国の特権にしがみつくのではなく、世界が一致して核兵器廃絶に動く以外にない」という決意でした。
しかし、それに対し、米国ブッシュ政権は、その「合意」に背を向け、こともあろうに「先制武力攻撃」と「核兵器使用」からなる「国家安全保障戦略」を持ち込んで、国際世論の動きに敵対しているのです。
しかし、核兵器にしがみつくアメリカの孤立は目に見えて明らかになってきています。これも先の当ブログでもご紹介しましたが、核兵器廃絶の「約束」実行を求める非核国の「新アジェンダ連合」提案は、賛成156、反対5、棄権14というこれも圧倒的大差で採択されましたし、マレーシアなど非同盟諸国の提案「ICJ勧告的意見の後追い」でも賛成127、反対27、棄権27という圧倒的大差で可決されました。
包括的核実験禁止条約の発効(賛成176、反対1、棄権4)、第4回国連軍縮特別総会の開催(賛成179、反対1、棄権1)から、アメリカ社会を悩ます小型武器の取り締まりについての決議まで7本の決議では、アメリカ1国のみが反対し、孤立した姿をさらしたのです。
こうした変化は、国際社会だけではなく、当の核保有国でも現れてきています。キッシンジャー元米大統領補佐官は「核兵器のない世界を共通とすべき」と提唱していますし、イギリス外相も「核兵器のない世界へのビジョンと行動」を呼びかけ、さらにスペインのサパテロ首相も07年世界大会の「長崎からの手紙」に応え、「非核国・スペインは核兵器廃絶運動に確固たる意思を持って支持する」と述べています。また、ローマ教皇も核兵器廃絶の交渉開始を呼びかけています。
(つづく)
【参考】『いま行動のとき!核兵器のない世界 非核平和の日本へ~2008年3・1ビキニデー』(原水爆禁止日本協議会:編集・発行、頒価200円)
※このブログをお読みの方で、「私も九条の会のアピール(「とだ九条の会」HPをご覧ください。)に賛同し、憲法九条を守る一翼になりたい」という方は、 「とだ九条の会」HPに「WEB署名」がありますので、「賛同署名」にご協力ください。
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