日本ではじめて戦時性暴力に特化した記憶と活動の拠点として2005年8月にオープンした「アクティブ・ミュージアム 女たちの戦争と平和資料館」(wam)が、このほど7月2日から2012年6月17日まで、約1年間、第9回特別展を開催しています。テーマは「フィリピン・立ち上がるロラたち~日本軍に踏みにじられた島々から~」。そこで、wamのホームページからその内容をご案内します。(サイト管理者)
<第9回特別展
「フィリピン・立ち上がるロラたち~日本軍に踏みにじられた島々から~」>会期:2011年7月2日(土)~2012年6月17日(日)
会場:アクティブ・ミュージアム 女たちの戦争と平和資料館(wam)
(〒169-0051 東京都新宿区西早稲田2-3-18 AVACOビル2F)
http://www.wam-peace.org/index.php/about/access「『慰安婦』被害者は名乗り出て…というラジオからの呼びかけを聞いた時、全身に衝撃を覚え、血が白くなったように感じました」と語ったのは、フィリピンで初めて名乗り出たマリア・ロサ・ルナ・ヘンソンさん。彼女の告発から、400人あまりのロラ(タガログ語で「おばあさん」)たちが立ち上がりました。
大小7000あまりの島があり、人が住む島は1000もあるという群島国家・フィリピン。
第二次世界大戦中、日本軍はアメリカ軍とフィリピンの人々の抗日運動に追い詰められながらも、おびただしい数の慰安所、強かん所を作り、戦場強かんを繰り広げました。このフィリピン版の三光作戦(殺し尽くし、焼き尽くし、奪い尽くす)とも言える実態が、近年の証言の聞き取りや資料の発掘で明らかになってきました。そこにはロラたちの勇気ある名乗り出と闘いが決定的な役割を果たしました。
今回の特別展では、ロラたちを支援してきた市民グループや調査・発掘に取り組んできた研究者の方々の力を借りて、フィリピンでの性暴力被害の全体像と最新情報をお伝えします。また米軍基地撤収後も続く派遣米軍によるレイプ事件、日本からの開発・援助という名の「経済侵略」、買春ツアー等に対する女性たちの新たな闘いにも注目します。
【主な展示内容】
・スペイン・アメリカの植民地時代と日本軍占領下のフィリピン
・日本軍による住民被害と民衆の抵抗運動
・フィリピンの慰安所、性暴力被害マップ
・ルソン島・レイテ島・パナイ島・セブ島などの被害実態
・被害女性たちの証言と正義を求める闘いと支援運動
・ロラたちのキルト、手工芸品、写真など
・悲惨な戦場を語る元日本軍兵士の証言
・フィリピンの戦後(戦犯裁判、損害賠償請求裁判、米軍基地下の性暴力、買春ツアー、「開発」による環境破壊、貧困など)
開館日・時間:水~日曜日 13:00~18:00
閉館日:月・火・祝日・年末年始
※団体でのご来館については事前にご連絡ください。
※展示入れ替え期間は休館です。入館料:18歳以上:500円
18歳未満:300円
小学生以下:無料
※障がいを持った方の付添いは無料。アクティブ・ミュージアム 女たちの戦争と平和資料館
〒169-0051 東京都新宿区西早稲田2-3-18 AVACOビル2F
Tel:(03)3202-4633 Fax:(03)3202-4634
HP:http://www.wam-peace.org/
E-mail:wam@wam-peace.org
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