とだ九条の会blog

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9条世界会議で思ったこと(4)

2008年05月16日 | 国際・政治
昨日に引き続き、「9条世界会議」で思ったことを記します。

小泉内閣以来、本格的に進行した新自由主義的「構造改革」は、日本に「貧困と格差」を拡大させてきました。自民党の「新憲法草案」のビジョンは、その小泉内閣が目指した方向を更に押し進めようとしています。
それには、憲法からナシュナルミニマム保障を抜きとって、福祉国家を地域的受益者負担主義にもとづき分権的に制限・解体する意図が見受けられます。新自由主義イデオロギーを憲法上で既成事実化し、新自由主義政策により、雇用不安、所得低下、労働強化を推進し、これらにともなう階層分化や経済格差、不平等の拡大を憲法改正によって追認し、より一層拡大しようとしています。
そして、こうした新自由主義的政策と結びついて、グローバリゼーションにもとづく海外への進出になくてはならない“軍事的な備え”として、自衛隊が「海外で、世界でアメリカ軍と肩を並べて活動できる国」にするのが、自民党「新憲法草案」の中身なのです。

そして、現在のアメリカのようにあえて徴兵制を敷かなくとも、「貧困と格差」を押し進めて、国民の生存権を脅かせさえすれば、国民、特に若者をビジネスとして海外での戦争に駆り立てることが出来るようになるという訳です。

「9条世界会議」のトークセッションでの雨宮さんの「新自由主義政策のもと、『貧困と格差』が戦争につながっている。憲法25条の生存権を脅かすと職がなくなり食べるために軍隊が近くなる」という主旨のメッセージは、まさにそのことを指摘しているのです。

「九条の会」事務局長の小森陽一氏(東大教授)は、「こうした自民党の『新憲法草案』などで、既に改憲の本当の狙いの“証拠”は上がっている。私たちはこの“証拠”を一つ一つ広範な国民に知らせながら、改憲を許さない運動をより壮大に推進していかなければならない」と語っていますが、まさにそのことの重要性を再認識させられた「9条世界会議」だったと思います。


<映画「日本の青空」戸田上映会>**************************
日時●2008年6月6日(金)
(1回目)午後2時~   (開場は上映30分前)
(2回目)午後6時30分~(開場は上映30分前)
場所●戸田市文化会館・大ホール

[前売券]一般:1,200円、シニア・大学生:1,000円、小・中・高生は無料ご招待!

主催●戸田「日本の青空」をみる会
後援●戸田市、戸田市教育委員会
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コメント (1)
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