豊洲新市場移転をめぐる問題で、その「闇」の中心にいた石原元都知事。小池都知事や都議会のの出頭要請に「「隠れているとかの屈辱を晴らしたい」などと強がりをいったものの、調査権限の強い百条委員会への証人喚問を都議会自民党からも要求されるにあたっては、戦々恐々の心境ではないでしょうか。なお、石原元都知事の証人喚問は3月20日に実施されることが決定しました。
この問題を『週刊朝日』 2017年3月3日号が記事にしていますので、転載させていただき紹介することにします。(サイト管理者)
※以下、転載はじめ↓
<会見“ドタキャン”石原慎太郎氏 迫り来る百条委の恐怖>
豊洲市場や東京五輪・パラリンピックの経費を巡り、石原慎太郎・元東京都知事の周辺が騒がしい。こともあろうに、かつて良好な関係にあった都議会自民党内部からも百条委員会で喚問せよ、との要望の声が上がっているのだ。
都議会自民党執行部の見解が定まらない中、11人の自民都議らが百条委員会の設置をめざす「有志の会」を立ち上げた。会のメンバーのひとり、古賀俊昭氏は、結成した動機をこう語る。
「特別委員会の参考人招致で石原さんを呼んでも、『知りません』『覚えていません』とかわされてしまい、真相を究明できない可能性があります。それを回避するために、都議として行動すべきだという考えに至ったのです」
百条委員会は調査権限が強く、通常の委員会よりも大きな強制力を持つ。黒塗りにしている当時の記録を開示させることができ、証人は正当な理由なく出頭を拒むことができず、うそをつけば偽証罪に問われる。
共産党都議団や東京改革議員団も設置を求め、石原氏や、当時副知事だった浜渦武生氏のほか、猪瀬直樹氏、舛添要一氏ら歴代知事の出頭を要望。石原氏と対決してきた都議20年のキャリアのある共産党都議団の清水ひで子氏は言う。
「築地市場を視察した石原さんが、狭くて汚くて古くてダメだと言って流れを移転のほうへどんどん変えていった」
まともに答えないどころか、口汚いやじを共産党に投げかけることもあったという。
13年間都知事の座にあった石原氏だが、都庁には週2日ほどの出勤だったと、非難を浴びていた。
「それでいて、都のお金で総計億単位の海外出張をしたり、懇談会名目で豪華な飲食を繰り返したりしていたんです。ここにきて『俺は知らない』というセリフはないでしょう」(清水氏)
石原氏は報道陣に囲まれて、「喜んで参考人として行きます。知ってることも全部話します。困る人が出るかもしれないけどね」と話していたが、予定していた会見は先延ばしした。
議会のチェック機能は働かなかったのか。元都知事秘書はこう明かす。
「石原さん時代に誕生した新銀行東京に都議らが紹介し、支援者への融資をかなえていたからです。かつては都議らも甘いアメをなめさせてもらっていた」
末は野となれ山となれ、の開き直りは通じない。会見や百条委員会の行く末を見守るばかりだ。
【出典】2017年2月23日配信「朝日新聞社」(『週刊朝日』 2017年3月3日号)
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