昨日に引き続き、「9条世界会議」で思ったことを記します。
(2)第二に、自民党「新憲法草案」をはじめ、改憲派は「プライバシー権や環境権など新しい人権を加え、新しい憲法にすべき」ともっともらしいことを言いますが、それらは既に現行憲法でも普遍的に権利として保障されているわけで、改憲派の主張の本丸は「改憲九条」であるとその狙いの本質を指摘しなければなりません。
この点では、自民党「新憲法草案」の第2章のタイトルが、現行日本国憲法の「戦争の放棄」ではなく、「安全保障」としている点を批判しなければなりません。改憲派は日本国を戦争から守るためには、武器を持って守るという姿勢です。国の「安全保障」は「防衛」と同義語なのです。だから防衛省はあっても平和省はありません。アメリカの銃社会を彷彿とさせますが、現在の憲法が宣言している「戦争放棄」と、それをより確実にするための「戦力の不保持」「交戦権の否認」という平和への徹底した“丸腰”の姿勢が、実は60余年も戦争をせずに平和を維持できたのではないのでしょうか。
イラクで人質になった高遠菜穂子さんの「9条世界会議」での「なぜ私が殺されず、解放されたのか。イラクで丸腰で対話し、支援を続けてきたことを武力勢力が知ったから。だから9条は私にとって非常に重要になりました」というコメントは大変重みがあるものです。
決してアメリカの核の傘や日米軍事同盟のおかげで日本の平和が保たれてきたわけでは無いはずです。私たちは、「TAC(東南アジア友好協力条約)」の広がりのように、既に世界は“軍縮”の方向に向かっているということを認識すべきです。そして軍事国家・軍産共同体国家アメリカが、戦争をなくし平和を求める国際社会から孤立している事も……。
(3)第三に、映画「日本の青空」を観てもわかるのですが、日本国憲法がGHQによって「押しつけられた憲法」という批判に対しての反論の重要性です。既に、日米軍事同盟の強化から「アーミテージ報告」に露骨に指摘されているように「憲法九条が邪魔だから改憲しろ」という現在のアメリカの要求こそ「押しつけ」の何物でもありません。こうしたアメリカの対日政策の変更は、戦後の日本国憲法が誕生してまもなく転換されました。中国で中華人民共和国が誕生し、日本を“反共の防波堤”にしなければならなかったこと。そして朝鮮戦争で出撃した在日米軍の留守を守らせるために日本に「警察予備隊」(以後、保安隊、自衛隊と変貌)を創設させなければならなかったこと。現在もグローバリゼーションのもと、世界最強の軍事力で世界を牛耳るアメリカと一緒になって日本を「海外で、世界で戦争ができる国」にさせるために改憲を要求しているのです。
そして、自民党「新憲法草案」は、それに応えた自民党結党以来50年の悲願である明文改憲(自主憲法制定)の最終的な形なのです。
(つづく)
<映画「日本の青空」戸田上映会>**************************
日時●2008年6月6日(金)
(1回目)午後2時~ (開場は上映30分前)
(2回目)午後6時30分~(開場は上映30分前)
場所●戸田市文化会館・大ホール
[前売券]一般:1,200円、シニア・大学生:1,000円、小・中・高生は無料ご招待!
主催●戸田「日本の青空」をみる会
後援●戸田市、戸田市教育委員会
******************************************
※このブログをお読みの方で、「私も九条の会のアピール(「とだ九条の会」HPをご覧ください。)に賛同し、憲法九条を守る一翼になりたい」という方は、 「とだ九条の会」HPに「WEB署名」がありますので、「賛同署名」にご協力ください。
■「とだ九条の会」公式ホームページもご覧ください。
http://www15.ocn.ne.jp/~toda9jo/
(2)第二に、自民党「新憲法草案」をはじめ、改憲派は「プライバシー権や環境権など新しい人権を加え、新しい憲法にすべき」ともっともらしいことを言いますが、それらは既に現行憲法でも普遍的に権利として保障されているわけで、改憲派の主張の本丸は「改憲九条」であるとその狙いの本質を指摘しなければなりません。
この点では、自民党「新憲法草案」の第2章のタイトルが、現行日本国憲法の「戦争の放棄」ではなく、「安全保障」としている点を批判しなければなりません。改憲派は日本国を戦争から守るためには、武器を持って守るという姿勢です。国の「安全保障」は「防衛」と同義語なのです。だから防衛省はあっても平和省はありません。アメリカの銃社会を彷彿とさせますが、現在の憲法が宣言している「戦争放棄」と、それをより確実にするための「戦力の不保持」「交戦権の否認」という平和への徹底した“丸腰”の姿勢が、実は60余年も戦争をせずに平和を維持できたのではないのでしょうか。
イラクで人質になった高遠菜穂子さんの「9条世界会議」での「なぜ私が殺されず、解放されたのか。イラクで丸腰で対話し、支援を続けてきたことを武力勢力が知ったから。だから9条は私にとって非常に重要になりました」というコメントは大変重みがあるものです。
決してアメリカの核の傘や日米軍事同盟のおかげで日本の平和が保たれてきたわけでは無いはずです。私たちは、「TAC(東南アジア友好協力条約)」の広がりのように、既に世界は“軍縮”の方向に向かっているということを認識すべきです。そして軍事国家・軍産共同体国家アメリカが、戦争をなくし平和を求める国際社会から孤立している事も……。
(3)第三に、映画「日本の青空」を観てもわかるのですが、日本国憲法がGHQによって「押しつけられた憲法」という批判に対しての反論の重要性です。既に、日米軍事同盟の強化から「アーミテージ報告」に露骨に指摘されているように「憲法九条が邪魔だから改憲しろ」という現在のアメリカの要求こそ「押しつけ」の何物でもありません。こうしたアメリカの対日政策の変更は、戦後の日本国憲法が誕生してまもなく転換されました。中国で中華人民共和国が誕生し、日本を“反共の防波堤”にしなければならなかったこと。そして朝鮮戦争で出撃した在日米軍の留守を守らせるために日本に「警察予備隊」(以後、保安隊、自衛隊と変貌)を創設させなければならなかったこと。現在もグローバリゼーションのもと、世界最強の軍事力で世界を牛耳るアメリカと一緒になって日本を「海外で、世界で戦争ができる国」にさせるために改憲を要求しているのです。
そして、自民党「新憲法草案」は、それに応えた自民党結党以来50年の悲願である明文改憲(自主憲法制定)の最終的な形なのです。
(つづく)
<映画「日本の青空」戸田上映会>**************************
日時●2008年6月6日(金)
(1回目)午後2時~ (開場は上映30分前)
(2回目)午後6時30分~(開場は上映30分前)
場所●戸田市文化会館・大ホール
[前売券]一般:1,200円、シニア・大学生:1,000円、小・中・高生は無料ご招待!
主催●戸田「日本の青空」をみる会
後援●戸田市、戸田市教育委員会
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http://www15.ocn.ne.jp/~toda9jo/