昨日の当ブログで、自民党への政治献金問題を取り上げましたが、今日も政治家の「カネと政治」の問題です。2015年の政治資金収支報告書が公表される中で、政治家の政治資金の使い方が見えてきたのです。
驚くべき金銭感覚……。政党助成金と企業・団体献金の二重取りで、政治家にとってはあぶく銭なのでしょうか?少なくても政党助成金が資金管理団体や政党支部を通じてこれら政治家の飲食に使われているのですから、私たちの税金だと思うと怒りを通り越して呆れてしまいます。
麻生太郎元首相に至っては、2年間で3873万円で、そのうち1670万円が会員制のバーだといいますから、政治家としての資質を疑います。サラリーマンが一生をかけてやっと買うことができるマイホームの金額です。カッコつけて毎晩のように豪華飲食をしていると想像したら、こんな政治家に私たちの未来を託していいのでしょうか。
2016年11月28日配信「朝日デジタル」から、その記事を転載させていただき、紹介します。(サイト管理者)
※以下、転載はじめ↓
<麻生氏、会員制バー通い1670万円 黒ずくめで店へ>
政治家は、いったいどれほどの飲食費を政治資金から使っているのか。朝日新聞は、現職閣僚と各政党党首の28人の政治資金収支報告書について、2014年分と、25日までに公表された15年分を独自に集計。その結果、上位5人が1千万円を超えていた。
首相在任時の08年、ホテルのバーや高級料理店通いが注目の的となった麻生太郎財務相。政治資金による飲食や会合費の支出額の合計(パーティー費用は除く)では、ほかの閣僚らを圧倒した。
朝日新聞の集計では、麻生氏が代表を務める政治団体の支出は、この2年間で3873万円。そのうち1670万円を費やしたのが、東京・六本木にある会員制のバーだ。
今月21日午後9時過ぎ、麻生氏はその店に現れた。帽子とマフラー、コート一式を黒色で統一し、少し離れた場所に止まった車を降りて、4階建て雑居ビル2階にある店に入った。店の入り口脇には白い花が飾られ、会員制を示す「メンバーズ」の文字がある。滞在したのは約3時間。ともに店を出た4人の男性に見送られ、車に乗り込んだ。
麻生氏に事務所を通じて飲食費の支出について取材を申し込んだが、回答はなかった。
支出額の合計で、3位となったのは稲田朋美防衛相。衆院当選4回ながら2度目の入閣の稲田氏は、年ごとに政治団体の支出が増えている。
稲田氏の資金管理団体「ともみ組」の収支報告書によると、初当選後の06年の飲食会合費の支出はゼロだった。だが、行革担当相だった13年には367万円、自民党政調会長時代の15年は106件、693万円。高級フレンチや中華料理、ミシュラン一つ星を獲得した串かつ屋の銀座店への支出もあった。14年には、渋谷区の占いもできるバーもあった。
稲田氏にも飲食費の支出について取材を申し込んだ。稲田氏の事務所は「政治資金は法令に従い適正に処理し報告している」とした。
政治評論家の有馬晴海さんは、「高額な飲食費を一概にダメとはいえないが、政治資金には税金が入っているケースも多い。使い過ぎかどうかの判断を有権者ができるように、可能な範囲で会合の内容を発信する努力が求められる」と話す。
【出典】2016年11月28日配信「朝日デジタル」
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