このカテゴリー、2010年8月以来2年ぶりの記事追加です。(^^;
釣りをしていれば、誰しも魚と接する少ないチャンスをものにしたと思うはずです。
魚のチェイスが目視できるメッキフィッシングでは、特にその傾向は強いわけで、「追ったのに食わない」ことほど悔しいことはありません。
そんな悔しい思いをしないためにも、「追ったら食わせる」テクニックを身に付けておくのがおすすめです。
ここでは、私の独断と偏見で「こうしたら食わせられる」の幾つかをご案内することにします。
メッキに限らずフィッシュイーターは、逃げるベイトを追いかけて捕食することで成長しています。
当然、捕食が下手な個体は成長できず淘汰されてしまうわけですから、言ってみれば我々アングラーは捕食のプロを相手にしていることになります。
捕食のプロがプロと言われる所以は、「逃げられる前に捕まえている」からだと考えます。
具体的には二つ挙げられます。
一つは、(1)フィッシュイーターは、相手に逃げられてしまうタイミングを知っていて、そのタイミングの前に襲い掛かっていること。
もう一つは、(2)フィッシュイーターは、相手が逃げることができないタイミングを知っていて、そのタイミングに襲い掛かっていること。
このフィッシュイーターの習性を上手く活用して、「逃げてしまいそう」な演出や、「逃げることができない」演出ができれば、エサではないルアーにバイトさせることができるのだと考えます。
(1)逃げてしまいそうな演出
逃げられる前に捕まえるためには、どうなったら逃げられてしまうかをよく知っていると言うことになります。
フィッシュイーターが「逃げられてしまう」と認識するタイミングを理解すれば、それを逆手に取った演出ができるはずだと考えます。
一つは、①ベイトが浅い方に逃げる場合。
もう一つは、②ベイトが広い方に逃げる場合。
①は、いくらフィッシュイーターと言えども、身の危険を冒してまで捕食行動をすることは少ないわけで、行動が制限されたり外敵に狙われたりすることは避けたいはずです。
ベイトが浅い方に逃げてしまう場合は正にこれに当てはまり、捕食を諦めざるを得ないことになります。
そこで、フィッシュイーターは「逃げられる前に捕まえる」行動に出るわけです。
具体的には、スロープに立ってメッキを狙う場合、スロープのブレイクラインを超えるか超えないかの所にヒットゾーンがあるはずです。
これが浅い方へ「逃げられる前に捕まえる」パターンだと考えます。
また、足元のピックアップ際で飛びついてくる現象も、ルアーが急激に浮上しながら水面に近づくことで、「逃げられる」と認識しているのだと考えます。
ルアーが浅い方にトレースされるよう立ち位置を意識することで、追った魚がバイトに至る確率を高めることができると考えています。
②は、追いかけても捕まえられないと判断できる場合も、同じようにその直前に「逃げられる前に捕まえる」行動に出ているようです。
たとえば、ヘチ際をトレースしたルアーを追った魚は、ルアーがヘチから離れようとした瞬間にバイトすることが多くなります。
おそらく、広い方に逃げるベイトは、捕食効率(捕食対象と捕食行動のエネルギー的損得)を意識する関係から、諦めざるを得なくなるのだと思いますが、フィッシュイーターはここでも「逃げられる前に捕まえる」行動に出るようです。
そして、これを逆手に取った演出も十分な効果を発揮すると考えます。
ヘチ際のトレースやストラクチャー周りでは、魚がチェイスした後にわざと広い方にルアーを振ってやります。
これを意識することで、「逃げられてしまう」演出が効き、追った魚がバイトに至る確率を高めることができると考えています。
(2)逃げることができない演出
逃げられる前に捕まえるためには、捕まえられるタイミングを確実にものにするということでもあります。
逃げるベイトを観察していると、「ビュビューン、ビュビューン」と間欠的なダッシュを繰り返しています。
フィッシュイーターは、この「ビュビューン」と「ビュビューン」の間に、ベイトが逃げることができないタイミングがあることを知っているのだと思います。
そして、この一瞬の「間」(減速→停止→加速のタイミング)を予測して、カウンターパンチ的な捕食行動を起こしていると考えます。
そう考えると、トゥイッチしたルアーの動きは正に「ビュビューン、ビュビューン」の再現であり、魚がだまされてしまうのもうなずけるというわけです。
あとは、フィッシュイーターの習性を利用して、バイト行動を起こしやすい演出をすればいいことになります。
ズバリ、それは「ポーズ」の演出です。
ここ一番で、ポーズを意識したトゥイッチのアクションを入れるようにすれば、ルアーを追ってきた魚に「食えるかもしれない」を演出することができ、これが追った魚のバイト率を上げる結果につながると考えます。
ここからはテクニカルな説明になりますが、実際に手を動かしながら読んでいただくとイメージしやすいと思います。
仮にトゥイッチのリズムを「タン・タン・タン」と表現すると、ほとんどのアングラーが「タン」の部分でロッドを手前に叩いているはずです。
これでも十分「・」というポーズが発生していますが、これは既に実践されているので、更にポーズを意識したトゥイッチを考えることにします。
「タン・タン・タン」の裏リズムようなものをイメージしてください。
表現すると「ンタ・ンタ・ンタ」になります。
この時、ロッドを手前に叩くのは「ン」ですが、意識するのは「タ」の部分でロッドを向こう側へ放り出すような動きになります。
こう意識することで、「ン」の叩きが弱くなり「タ」と「・」がダブルのポーズになります。
これを最初の「タン・タン・タン」に織り交ぜることで、「食えるかもしれない」演出すなわち「逃げることができない」瞬間を演出することができると考えています。
具体的には、「タン・タン・タン・ンタ・ンタ・タン・タン・タン」こんなリズムがおすすめです。
ほんの少し長いポーズをここ一番で織り交ぜるのが、食わせのテクニックというわけです。
また、ロッドを2回連続して叩く「タタン・タタン」というリズムも食わせのポーズが出やすいリズムです。
これらを複雑に組み合わせることで、より強力に「逃げることができない」瞬間を演出できるはずです。
お試しあれ。
<ご注意>
「タン・タン・タン・タタン・タタン・タン・タン・ンタ・ンタ・タン・タン・タン・・・」
これを読みながら、手を動かしたり声を出したりすると、周囲からヘンな目で見られますのでご注意ください。(~o~)
「そんなのへっちゃら」と言う方は、こちらもどーぞ。(~o~)
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で、先日「ンタ・ンタ・ンタ」のパターンを試してみようと思いましたが、うまくいきません。またしてもトゥイッチの壁にぶち当たってしまいました(^^;
今度レクチャーしてくださ~いm(__)m
僕には書けないセンスある記事です。
私はバスや、ショアからはいらなかったので、
今一つ浅場での勝負の仕掛け方が分からないんです。
メッキ、ヒラアジが九州北部には少ないので、羨ましいと思います。
昔、手漕ぎゴムボ時代にはよく釣れたんですが。
スリリングなやり取り楽しみにしています^^
ども。
たまに(^^)や(^^;や(~o~)がない真面目な記事も書きたくなったりするんですよねぇ~。(^^;
なかなか頭の中が整理できないので、記事を書き上げるまでに時間がかかるのが難点です。(~o~)
いまさらこれ読んで「ンタ・ンタ」なんてやってるんですか?
>今度レクチャーしてくださ~い
なんて、何をおっしゃいますか。
青服さんの場合は、もうちゃんとやってるじゃないですか。(^^;
読んで理解していただくために「ンタ・ンタ」なんて表現になってますが、そんなの意識しなくてもちゃんとやってますって。
意識せずに読み流しといてください。(~o~)
ども、はじめまして。
「飛竜丸」・・・どこかで聞いたことがあるなぁ?と思ったら、「釣りの世界」ランキングの常連さんですね。(^^)
わざわざコメントありがとうございます。m(__)m
こんな普段と趣の違う記事の時にコメントいただくと、ちょっと恥ずかしいですね。(^^;
まぁ、相変わらずレパートリーの少ない釣りしてますが、機会がありましたらまた遊びにきてください。
今後もよろしくお願いいたします。m(__)m
以前からトゥイッチのリズム記事に関心がありました。
私は若い時分にロッケンバンドなぞやってまして、
ギター・ベース・ドラム全てをそこそこ一通り習得しており
実はトゥイッチの際にこの経験を活かし一人密やかに
色々とリズムを付けて楽しんでいたりします^^;
ンタは裏拍、よくドラムを叩く時に表現される
ウッチータッチーウッチータッチーですね^^;
ウチチータチチーウチチータチチーとか
ウッチタチチーウッチタチチーとか
タツツーウッチタチチーウッチタツツーとか
ツツツタツツウッチータチチータツツウッチタチチー・・・
ややこし過ぎて腕がおぼつかない時多数アリですが^^;
確かに手のヒラアジさんのおっしゃる通り、意識しすぎると
破綻しますので、楽しくサラッとやるのが調子良いみたいです^^;
ども。
やっぱり、ミュージシャン系でしたか。(^^)
はるきちさんのブログを見てると、一つの群れから幾つも取ってる様子がわかるんですよねぇ~。
これをやるには「ここ一番の食わせ」を意識していないといけないはずなんですが、それができてしまう理由があったってことですね。(^^)
なるほど、納得できました。
私は人に自慢できるほどリズム感のないヤツなんで、最初の「タン・タン・タン」ができるようになるにも半年はかかりました。(~o~)
その後も一つパターンを覚えるごとに半年。(^^;
リズム感ないので、右手と左手の動きがシンクロしないんですよねぇ~。
まぁ、さすがに最近は意識しないでいくつか組み合わせることができるようになりましたが。(^^;
本文でも書きましたが、厳密には「リズム」が魚を釣ってくれるわけではないので、リズムを変えることが「食えそう」な演出につながり、結果的にバイトの確率を高めると理解しています。
それが無意識にできてしまうってのは、かなりたくさんのアングラーからうらやましがられることだと思いますよ。
私の場合、現場叩き上げなんですが、「ウッチー」さんも「タッチー」さんも知らないのに、ドラマーの領域に近づいていたってのは、ちょっと鼻が高いかもです。(~o~)
まぁ、間違えなくはるきちさんの強みだと思いますので、今後も一層磨いてください。