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みちしるべの伝説

音楽と希望は刑務所でも奪えない。

マズルカは難しそう・・・

2005年09月07日 | ピアノ
NHKのスーパーピアノレッスンは、今週、先週とマズルカのレッスンだった。
よく、同じ三拍子でもマズルカはワルツより難しいという話は耳にするのだけど、見ていて、改めてマズルカの難しさを実感。
比較的、音符の少ない譜面は、とりあえず譜読みは楽そうに見えるけれど、どうしてなかなか、音の少ない分、微妙なニュアンス、表現付け、二拍目、三拍目にアクセントが来る独特のリズム感・・・、生半可な気持ちでは取り組めんなぁと思う。

NHKのスーパーピアノレッスンの再放送は
・9/10(土)の深夜1:05~ ワルツ1番
・9/17(土)の深夜1:05~ スケルツォ2番

お見逃しなく。

たまたま発見、ショパンコンクールの出場者
http://www.chopin.pl/konkurs/uczestnicy15.php
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スーパーピアノレッスン、スケルツォ2番

2005年08月24日 | ピアノ
昨日のNHK教育のスーパーピアノレッスン、先週に続き、スケルツォ2番。
この曲は今、密かにさらっているので、とても興味深く見ることができた。

まず感じたのは、本当に1年後、この曲が弾けるのだろうか?という疑問。
中間部のラストとコーダの熱狂的な饗宴は本当に弾けるようになるのか?

あとルイサダの演奏は、やっぱりお洒落だ。それでいて、嫌味じゃない。
フランスのどことなく乾いた雰囲気が、感情に溺れてダラダラになってしまうのを防ぐのかな?かなり好みである。

それと、番組を見ていて、ルイサダの口からは本当にいろんな具体的なイメージが出てくるのだけど、これがたいへん面白い。

「火山の中のドラマのように」
「アルデンテのパスタのようにしなやかに」
「本をバシッと開くように大胆に!」
「胸のときめきを伝えるように優しく」
「君が発見した素晴らしい何かを伝えようとすると演奏が変わる」
「2回目は慎み深く」
「ロマン主義の最高潮、爆発して」
「肝心なのは熱狂」
「最後は失敗しても拍手でバレません」
などなど(一部、僕の思い込みがあるかもしれません)

ただなんとなくロマンチックに!ではなくて、やりたい具体的なイメージがあるから、それぞれの楽句がくっきり鮮やかに浮かび上がるのだと思う。

生徒役のピアニストさん、かなり小柄だと思うのだけど、手の大きさはどのくらい?
低音のフォルテシモには、男女の違いが、現れてたなぁ。でも、さかんにニコニコ頷く様子、たいへん好感が持てる。

自分がこの曲をさらいだして実は3ヶ月経過。(週末だけだけど)
繰り返しが多いので、(第1主題×3、第2主題×3、中間部×2+1、コーダ)コーダを除いて、ほぼ、さらい終えるところ。そろそろ最難関コーダにも取り掛からねば。かなりゆっくりのテンポだけど、毎週、少しずつ弾ける部分が増えてゆくのが、とても楽しいのだ。
スケルツォ2番には幻想即興曲と同じような、とてつもない魔力を随所に感じるので、魔法がとけるまでは、いける所までは行ってみよう。
(魔力と言うのは、アンデルセンの童話に出てくる魔法の赤い靴的な、とにかく弾かずにはいられない気分になることです。)
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ショパンコンクールの応募者数

2005年08月15日 | ピアノ
この秋行われるショパンコンクールの参加者数が日経の夕刊に出てた。
全応募者330名のうち、日本人は全体の四分の一、80名で国別では世界一だそうです。

さぁ、どんなドラマが展開されるんだろう?5年に1回のイベント、楽しみですね。
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山からピアノへ

2005年08月13日 | ピアノ
実は、山の後遺症で、右手の手首が思わしくない。
どうして足じゃなくて手が?と聞かれそうだけど、理由は山でストック(杖)を使うせい。
自分の場合、膝に古傷を持っていることもあって、ほとんど第3の足の勢いで、ストックに頼って歩いてるからなぁ・・・。
(教訓1)弱い所をかばうと、別のところが故障してゆく・・・。

もともとピアノの練習やタイピングが多い仕事柄、油断すると右手の状態が悪くなって、
しばしば、どんよりと鈍い痛みがやってくる。

山での筋肉痛が取れて、最後に残ったのは、右手・手首の鈍痛。
ここ数ヶ月は、いい調子だったのに・・・。
これでは、せっかく休日なのに、長時間弾くのは、無理そう。残念。

と思いきや、

今日はグランドをレンタルしてる日だったので、痛みをおしてグランドを弾いてみたら、
あれ、不思議。なんだか調子が良いではないか!

デジピだと1時間でも痛いのが、グランド(今日は4時間)弾いた後は、痛みがとれてる。
変な体である。

タッチのいいピアノには、痛みを治す効果があるのか?

*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*
本物と付き合いなさい本物は間違いなしに元気を呉れる
奥村晃作
*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*

(写真は、北穂高岳より前穂高岳~吊尾根~奥穂高岳)
(岩がゴツゴツした男性的な穂高連峰にあって、唯一?女性的な吊尾根の優美な曲線は印象的。)

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ルイサダのショパン、スーパーピアノレッスン

2005年08月04日 | ピアノ
NHK教育で、この8月2日から始まった、スーパーピアノレッスン。
今回のシリーズはショパンで講師はルイサダ。

1回目の放送、早速見たのだけど、ふむふむ、一流のピアニストはそんなところにも気を配ってるんだねぇ、と興味深い。生徒役の、突っ走る棒のような(レッスンのためにわざと?)ワルツが、表情豊かになってゆく。

今まで、ルイサダの演奏はちょっとお洒落すぎるなぁ。気障な人だったら嫌だなぁと思っていたけど、こうして番組で、ピアノへの愛情溢れる、好感の持てる人柄が分かると、急に高感度アップでした。

今後のレッスン曲は
・ワルツ1番  ・スケルツォ2番! ・マズルカOp24-2,24-4
・ピアノコンチェルト1番(1楽章) ・ノクターン8番!
・ノクターン17番  ・幻想曲

今回のレッスンの中で、近々弾きたい曲もあるので、とても楽しみだ。

(私事ですが、明日から、山に散歩です)

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うすい氷が張つてゐて

2005年07月22日 | ピアノ
鍵盤(キイ)の下にうすい氷が張つてゐてそれを割らないやうなタッチで

<エリーゼのために>冒頭(でだし)のアウフタクト足腰に知るまでの十五年

*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*

河野美砂子「無言歌」を読んでます。河野美砂子さんはピアニストにして、歌人。きっと日本に唯一の存在。
河野さんの第一歌集、ピアノ好き&このところ短歌に興味が深まりつつある自分としては、興味津々。
短歌の形をとることで、何気ない言葉が、説得力を持って感じられるのは、不思議。
繊細なピアノの響きと、短歌って、相性が良いように思うのだけど・・・。
気になる歌は、ちょくちょく紹介してゆきます。

・うす氷の歌。弱い音を弾く時は、この歌を思い浮かべて、練習するべし。
・エリーゼの歌。ピアニストでも、冒頭のこの9つの音がわかるのに15年とは・・・。指先ではなくて足腰というのも、実感が湧きませんか?やさしい曲だからといって、傲らないこと!

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スタインウェイ・フルコンの練習室

2005年07月10日 | ピアノ
愛知県北部方面(大口町近隣)のピアノ好きな方には、耳寄りで嬉しいニュース。(ちょっと、号外を出したいくらいに!)
先週、新聞で、大口町にスタインウェイのピアノが寄贈された旨の記事が出てて、気になっていたのですが・・・。問い合わせてみると、なんと!、大口町のほほえみプラザにて、スタインウェイのフルコンD274が弾けることが判明。しかも以下の利用料で。

 ・ 9:00~12:00 1900円
 ・12:00~17:00 2500円
 ・17:00~21:00 2200円(施設使用料とピアノ使用料の合算)

また、スタインウェイクラブなるピアノの友の会も発足で、会員になると、年会費3000円で
 ・ 9:00~12:00 450円
 ・12:00~17:00 750円
 ・17:00~21:00 600円

で利用可能とのこと。もちろん、この会に早速入会しました。営利目的での利用はできないけれど、仲間内でのピアノの会などにも活用できますね。大口町近隣のピアノ愛好家の方には、たいへんお薦めです。新聞の記事では、ただスタインウェイのピアノという表現しかなく、まさかフルコンだったとは思ってませんでした。

今日の午後ずっと弾いたのですが、気持ち良く練習できました。スタインウェイ・フルコンを5時間も自由に弾くのは、はじめての体験で、じっくり弾いてみて感じたのは
 ・高音部、思ったよりも鳴らない(部屋の全面が吸音カーテンだったからか?)
 ・低音部、底なしにパワーに応えてくれる。
 ・思ったよりも鍵盤が重いかんじ(タッチは申し分なし)
 ・高音の金属性の響きが気になる(特にペダル踏んだ時)

など、まぁ猫に小判には違いないのですが・・・。
普通は、こういうピアノはホールの奥にしまわれて、あまり利用されない話も耳にしますが、音楽室で利用できるようにしてくれた関係者の英断に深く感謝!大いに活用させて頂きます。

連絡先:大口町スタインウェイ友の会事務局(温水プール内)0587-95-3155

2007/4/9追記、2007/3月末をもって、この利用料は見直されて、通常の施設利用料となるようです。
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音のかげろう

2005年07月09日 | ピアノ
ピアニッシモになるまでを耐え指先を離れゆくらし音のかげろう
(飯沼鮎子)

三十一文字(みそひともじ)のパレット2より。万智さんの解説にもあるように、かげろうは、陽炎よりも、蜻蛉だと思う。曲の最後、ピアニシモの消え行く中、最後に指先を離す瞬間を「音のかげろう」とは、なんて素敵なんだろう。

ためいきや弱気の夜もあったっけピアノ弾きつつ思う三年
(俵万智)
(元歌は  その夜かの夜よわきためいきせまりし夜琴にかぞふる三とせは長き  与謝野晶子)

みだれ髪チョコレート語訳2より。う~ん。ピアノを弾きながら、そんなこと、僕は考えない。というか、まだ考える余裕は無い。
俵万智さんは、ピアノを弾かれないから、こういう訳になるのかな?弾いているのではなくて、聴きながら、頭を過ぎったんじゃないだろうか?
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チャイコフスキーコンクール

2005年07月07日 | ピアノ
今更と言われそうだけど、中村紘子著「チャイコフスキーコンクール」を少し前に読んだ。出版されてから既に15年。ピアノ界の古典的名著でしょうか?

趣味でピアノを弾くとは言え、特別に熱心なクラシック音楽愛好家でもないので、ピアノ好きの方との話についてゆけないことも、あるのだけど、少しは改善されるでしょうか?

・コンクールの裏事情 
・どんな観点で審査されるのか? 
・クラシック音楽界に根強く残る女性差別(本書を読んで、上原彩子さんの1位の意味の重さを再認識)
・ロシアピアニズムの系譜(プレトニョフ、ブーニンらも出てきますね)
などなど興味深かった。

本書の問題提起で一番目を引いたのは、今のコンクールの仕組みでは、一芸に秀でた天才は発掘できないという問題点。コンクールの審査は、古典派から、ロマン派、現代、アンサンブルまで幅広いジャンルのどれでも、合格点を取ることが上位入賞の鍵となる。だから、モーツァルトだけ、バッハだけ、圧倒的な才能があっても、予選突破は覚束ないとのこと。偏った分野の100点よりも、平均して80点とれるピアニストが上位に行く。
およそ人間の行うこと、完全なシステムはないのだけど・・・。でも逆に、1つの作曲家、いや1つの作品についてだけのスペシャリストは、案外、身近にいるのかも?アマチュアのピアノ弾きにも1曲だけなら歴史的名演!の可能性はあるのだろう。

折りしも、今年は第15回ショパン・コンクールの年。予選スタートは9月。読んでおくと、コンクール、楽しめるんじゃないでしょうか?今読むなら「コンクールでお会いしましょう」の方かな?

今年は、女史のリサイタルも是非、行ってみたい。
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ボリス・ペトルシャンスキーのピアノリサイタル

2005年07月02日 | ピアノ
ボリス・ペトルシャンスキーのピアノリサイタルに行く。
この前のプレトニョフに感激して、どうも、ロシア人の追っかけになってるなぁ・・・。
会場の「みのぎくホール」、こじまんまりとしたホールで、かつ、舞台が客席よりもかなり低い位置なので、目の前で、指の動きまで良く見える中、迫力の演奏を楽しむ。このホール、公開レッスンなどにうってつけですね。

前半のショパン、どれも、好感のもてる演奏。後半、超絶技巧と爆音が炸裂するスクリャービンとリスト、間近で見ると、迫力あって、ほんとうに、凄い。聴き応えあり。
今回、作曲家が変わるまでは、拍手しないようにとのことで、拍手したいのにできないのは、ちょっとストレスですね。前半のショパンに関すれば、曲と曲の組み合わせで、ソナタのような、効果を意図されていたんだろうな。即興曲で何気なく、スルスルスルっと始まり、幻想***で自在に展開して、フィナーレは英雄ポロネーズで締め、だ。

聴いていて思ったのは、美しさの基本は、やっぱりレガートだなぁということ。フレーズのかたまりを、もっと感じて、音がきれいに繋がることで、音楽に命が宿るんだなぁ~と。
非常に弾くフォームが美しくて、すくっと伸びた背筋、肘から手首から指先まで、きれいにしなった手の形、無理の無い丸い曲線を描いてる。そのフォームと奏でられる音は、相似の関係にあるように感じる。音の粒が、とても丸くまろやかに感じられたのは、テクニックもそうだけど、たいへん弾き心地の良さそうなベーゼンドルファーのピアノにもよるのだろうか・・・。

あとフィニッシュのフォルテシモを決めた後、左手をグルッと高速で回転させる、キメのポーズ、あの回転スピードは、イチローのバットよりも高速だろうなとか、馬鹿なことを考える、駄目そらみみでした。

自分が弾いたことのある曲は、非常に興味深く聴けるのだけど、アンコールの最後のワルツ7番、今まで聞いた中で、もっともゆっくりで、味わい深い。9番ワルツを思わせるような、おぼろげに、しっとりと歌われた7番。あぁ、こういうのもいいなぁと。弾き飛ばす人が多いから。

いい演奏を聴くと、自分の駄目・駄目さに、ため息ですね・・・。おい、空耳、君、人前で、弾いちゃちゃいかんよ・・・。何が楽しくて、この年になって、ピアノを練習するんでしょうね・・・。

プログラム
~前半(Allショパン)~
・即興曲第1番 ・幻想即興曲  ・幻想曲 ヘ短調 Op.49   ・ポロネーズ第7番 「幻想ポロネーズ」
・ポロネーズ第6番「英雄」
後半
・2つの詩曲 Op.32 ・ワルツ Op.38 ・幻想曲 ロ短調 Op.28  以上スクリャビン
『巡礼の年報第2年イタリア』への追加「ヴェネツィアとナポリ」
ゴンドラの漕ぎ手、カンツォーネ、タランテッラ 以上リスト
アンコール
超絶技巧練習曲「雪かき」、スカルラッティ「ソナタハ長調」、ショパン「ワルツ7番」

in羽島市文化センター みのぎくホール
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