写真は、丹波市春日町の彩乃(あやの)ちゃん、2月20日生まれ。
「2人のお兄ちゃんと仲良く、優しい子になってください。
上2人より、楽に産めました。
皆さん優しくて、顔も覚えてくださっていて、嬉しかったです。」
小学校の先生が、卒業生を忘れないのと同じで、
スタッフはたとえ赤ちゃんだって、覚えていますよ。
赤ちゃんは顔が変わるから無理かな。でもお母さんのことはね。
お兄ちゃん2人に妹ちゃんという組み合わせなので、とってもかわいがられるでしょうね。
4月となれば、毎年することが多くて忙しいのです。
とくに2年に1回の診療報酬改定では、どこのクリニックも大忙しのはずです。
先日から、変更点をいくつか発表しているのですが、覚えておられますか?
まず「妊婦加算」という点数についてはお話しました。
子供は大人と違って、同じ病気でも薬の量も違うし、気を遣うことが多いのと同じで、
妊婦さんも、妊娠中に飲んで良い薬かどうかなど、気を遣うものです。
それで、この春から妊婦さんの診察は子供さんと同じだけ点数が取れるようになったという話でしたよ。
精神科関連の点数にも重点が置かれました。
最近は産後の「うつ」や、自殺予防、あるいは地域で褥婦さんを見守るという考えから、
産後の2週間健診を増やしたり、うつ病の問診を課されたりします。
その分、精神科の先生と看護スタッフや産婦人科医との連携にも加算が付きました。
加算が付くという意味は、そこに労力を注ぎなさい、という誘導なのですよ。
それから、産後の乳腺炎にも点数が加算されました。
産婦人科医よりも、院内助産や助産師の活用を促すためだと思いますよ。
最近では助産師の養成数だけ増えて、お産は減るものだから、
お産に十分にケアできない若者が増えてきたと言われますからね。
もちろんスタッフ教育だけでなく、これも褥婦さんへの援助を増やすのが目的です。
検査で変更されたのは、先日お話しましたように、
子宮頸がんの検診が半自動化されたのです。
これまでは細胞検査技師の仕事だったのですが、AIに置き換わったのでしたね。
それで標本作成の方法が変わったために、点数が上がりました。
ただしその分、材料費が上がったので、医療機関は得はしていないのですよ。
精度が上がったので、前がん病変の取りこぼしが減ることでしょう。
もう1つ変わったのが、流産の手術の点数です。
今日も流産の手術をしたのですが、新しい手術方式として、
吸引法が認められたのです。
今までは、子宮の中をスプーンのようなもので掻き出すという方法が主流でした。
ですが最近では、子宮の中をより優しく扱うという意味で、
吸引法というのに置き換わってきています。
タマル産でもいち早く、この吸引法で施術しているのですよ。
吸引法は子宮に優しく、さらに残ってしまう細胞も少なくなるので、
胞状奇胎の時に限定してされることが多かったのですが、
これからは全例にしましょうね、ということなのでしょう。
点数も2,000点から4,000点に倍増しました。
それにしても今までは流産の手術って、麻酔もひっくるめて、たったの2万円だったのですね。
水道工事で蛇口の修理でもそれくらいですよ。
流産手術ではまれに生命を落とすことだって有るし、
子宮穿孔(せんこう)と言って、穴が開いてトラブルになることも、よく聞きますしね。
先週もお産に里帰りされたお母さんですが、
お産は順調だったのですが、胎盤が剥がれないのです。
そういう場合は、胎盤用手剥離という手技で、胎盤をむりやり剥がす処置をします。
出血が増えて、怖い処置なのですよ。
聞けば、以前に他院で流産の手術をされていました。
やはり流産と癒着胎盤は関係が有りそうですよ。
流産手術は、なるべく優しい方法でしてあげないと、
子宮の中が傷付いてしまうことが有るのですね。
ですが諸外国では、流産手術には薬で対応しているところも多いのです。
日本では特殊な状況でしか許可されていません。
もちろん安易に許可すれば、それだけ安易にできてしまうので、良くないでしょうが、
入院中の患者さんだけという条件を付ければ、
さらに子宮に優しい処置と言えるので、許可しても良いのではないか、とは思いますね。
「2人のお兄ちゃんと仲良く、優しい子になってください。
上2人より、楽に産めました。
皆さん優しくて、顔も覚えてくださっていて、嬉しかったです。」
小学校の先生が、卒業生を忘れないのと同じで、
スタッフはたとえ赤ちゃんだって、覚えていますよ。
赤ちゃんは顔が変わるから無理かな。でもお母さんのことはね。
お兄ちゃん2人に妹ちゃんという組み合わせなので、とってもかわいがられるでしょうね。
4月となれば、毎年することが多くて忙しいのです。
とくに2年に1回の診療報酬改定では、どこのクリニックも大忙しのはずです。
先日から、変更点をいくつか発表しているのですが、覚えておられますか?
まず「妊婦加算」という点数についてはお話しました。
子供は大人と違って、同じ病気でも薬の量も違うし、気を遣うことが多いのと同じで、
妊婦さんも、妊娠中に飲んで良い薬かどうかなど、気を遣うものです。
それで、この春から妊婦さんの診察は子供さんと同じだけ点数が取れるようになったという話でしたよ。
精神科関連の点数にも重点が置かれました。
最近は産後の「うつ」や、自殺予防、あるいは地域で褥婦さんを見守るという考えから、
産後の2週間健診を増やしたり、うつ病の問診を課されたりします。
その分、精神科の先生と看護スタッフや産婦人科医との連携にも加算が付きました。
加算が付くという意味は、そこに労力を注ぎなさい、という誘導なのですよ。
それから、産後の乳腺炎にも点数が加算されました。
産婦人科医よりも、院内助産や助産師の活用を促すためだと思いますよ。
最近では助産師の養成数だけ増えて、お産は減るものだから、
お産に十分にケアできない若者が増えてきたと言われますからね。
もちろんスタッフ教育だけでなく、これも褥婦さんへの援助を増やすのが目的です。
検査で変更されたのは、先日お話しましたように、
子宮頸がんの検診が半自動化されたのです。
これまでは細胞検査技師の仕事だったのですが、AIに置き換わったのでしたね。
それで標本作成の方法が変わったために、点数が上がりました。
ただしその分、材料費が上がったので、医療機関は得はしていないのですよ。
精度が上がったので、前がん病変の取りこぼしが減ることでしょう。
もう1つ変わったのが、流産の手術の点数です。
今日も流産の手術をしたのですが、新しい手術方式として、
吸引法が認められたのです。
今までは、子宮の中をスプーンのようなもので掻き出すという方法が主流でした。
ですが最近では、子宮の中をより優しく扱うという意味で、
吸引法というのに置き換わってきています。
タマル産でもいち早く、この吸引法で施術しているのですよ。
吸引法は子宮に優しく、さらに残ってしまう細胞も少なくなるので、
胞状奇胎の時に限定してされることが多かったのですが、
これからは全例にしましょうね、ということなのでしょう。
点数も2,000点から4,000点に倍増しました。
それにしても今までは流産の手術って、麻酔もひっくるめて、たったの2万円だったのですね。
水道工事で蛇口の修理でもそれくらいですよ。
流産手術ではまれに生命を落とすことだって有るし、
子宮穿孔(せんこう)と言って、穴が開いてトラブルになることも、よく聞きますしね。
先週もお産に里帰りされたお母さんですが、
お産は順調だったのですが、胎盤が剥がれないのです。
そういう場合は、胎盤用手剥離という手技で、胎盤をむりやり剥がす処置をします。
出血が増えて、怖い処置なのですよ。
聞けば、以前に他院で流産の手術をされていました。
やはり流産と癒着胎盤は関係が有りそうですよ。
流産手術は、なるべく優しい方法でしてあげないと、
子宮の中が傷付いてしまうことが有るのですね。
ですが諸外国では、流産手術には薬で対応しているところも多いのです。
日本では特殊な状況でしか許可されていません。
もちろん安易に許可すれば、それだけ安易にできてしまうので、良くないでしょうが、
入院中の患者さんだけという条件を付ければ、
さらに子宮に優しい処置と言えるので、許可しても良いのではないか、とは思いますね。