タマルさんはナツメヤシ

タマルは女性の名。ナツメヤシの意味で多産を象徴。聖書には約束の地カナンは、蜜(ナツメヤシ)と乳(ヤギ)の流れる地とある。

不妊治療でいきなり仕事をやめなくても

2018-04-18 21:07:19 | 不妊症
今日は久しぶりに予定の帝王切開が有ったものですから、
写真を用意しておくのを忘れてしまいました。
それで少し前の、この冬のものですが、私の写真としてみましたよ。
長田区での復興のシンボルとしての鉄人28号です。

アニメの主題歌は、もちろん今でも歌えますよ。
ですが、私の生まれる前から、有った漫画なのですね。
スポンサーがグリコだけあって、ポーズも決まっているではないですか。

さて、最近のニュースでは、「不妊治療で離職16%」という記事です。
厚生労働省の調べですから、ある程度信頼できる数字でしょう。

日本では現在、夫婦の5、5組に1組が不妊治療の経験が有ると言います。
ちょっと前までは10組に1組、次に7組に1組と言われていましたが、
治療経験者がどんどん増えてきますね。

ただこの記事を読んで、そうだろうな、と思う反面、もったいないとも思うのです。
不妊治療といえば、とりあえずは一般不妊治療から開始するべきなのです。
ところが最近ではいきなり体外受精や顕微授精から始めるカップルも多くなりました。
それでは遠方まで通わなければならないし、遅くまで診療している施設も少ないでしょう。
どうしても仕事との両立が難しくなるのです。
それで仕事をやめてしまうか、治療を中断するかになってしまうのですね。

もったいないな、と思うのは、もし一般不妊治療から始めていれば、
タマル産のように、土日や夜間も開いている施設だって有るのです。
最近では丹波地域だけでなく、豊岡や福知山などから来院される方も多くなりました。
だって、タマル産より北には、不妊外来が無いからですね。

一般不妊外来では、どれくらいの頻度で通院していただくか、と言うと、
だいたい週に2回のペースで、数ヶ月から長くても1年としています。
ただ仕事の関係で日曜日の、週に1回だけ、という方も多く、
その場合はこちらも少し苦労しますよ。

そんな頻度でも、今日も昨日も、一般不妊外来では妊娠された方が居られました。
先日、同じ職場の方が、職場の上司からでしょう、
仕事への影響を聞いてくるように言われたようです。
公務の職場として、対応していこうとされているのかもしれません。
確かに今は治療を隠す時代ではありません。
ですがやはりプライバシーに関わる治療ですから、
初めは穏やかに始められても良いのではないでしょうか。
もし遅刻や早退しなければならなくなれば、臨機応変に相談されるくらいで良いでしょうね。

大上段に構える必要は無い、ということです。
長くても1年、その原則を守ってください。
ただし35歳以上、40歳以上では、一般不妊治療はさらに短い期間しか想定していません。
ここまでで妊娠されなければ、体外受精や顕微授精を紹介しています。
この場合は、やはり遠方での治療のための通院となり、
仕事をセーブするか退職する必要が出てくるかもしれません。

生理休暇や、産休のように、不妊治療休暇というのができれば、
仕事をやめる必要はなくなり、産後も働き続けることができるのですが。
そんな制度をどなたか政治家の方は考案されてはいかがでしょうか。
そうでなければ若い人たちが都会に流れて行ってしまいますよね。



もう一度おさらいしておきましょう。
何も体外受精までいきなりしなくても、
タマル産では一般不妊治療だけで、1年以内に、7割から8割のカップルが妊娠されています。
この間に、仕事をやめた、と言われた方はあまり聞きませんよ。