タマルさんはナツメヤシ

タマルは女性の名。ナツメヤシの意味で多産を象徴。聖書には約束の地カナンは、蜜(ナツメヤシ)と乳(ヤギ)の流れる地とある。

入院時の持ち物

2018-04-23 21:31:29 | 産科
今日は、里帰りしてきた長女を連れて、西松屋に買い物に行ってきたのですよ。
普段からベビー用品は、何か新しい物が無いか、とチェックはしているのですよ。

タマル産では、妊娠中期の母親学級のソフロロジー教室で、
入院時の持ち物リストをお渡ししていますよね。
でも意外と少ないのですよ、あらかじめ買っておくものは。
というのも、当初は「手ぶらで入院できる」というのをコンセプトにしていたのです。
ですが最近では、各人の好みもありますから、一部のものだけ持参していただいています。
でもたいていの物はクリニックでご用意しているのですよ。
例えば、お母さんのパジャマや洗面道具ですね。
お産では血が付いたり、汗をかいたりするので、何枚も使用しますが、
洗濯なんてしていられませんからね。
費用については、予約金という形で頂いています。

結局買い物に行っても、退院後の赤ちゃんのオムツやら肌着、哺乳瓶くらいでした。
あとはおくるみに、清浄綿くらいですか。
詳しくは助産師さんに聞いてくださいよ。
そう、経営者だって、自分でちゃんと買い物しているのですからね。
写真は、洗面用具の入れ物ですが、今は変わっているかもしれません。

そうそう、最近、入院時の説明ブックというのを、病室の引き出しに入れているのですが、
開業20年目、移転後15年を機に、新規に作り直しました。
特に力を入れたのが、「避難経路」です。
昨年新規に取り付けたスプリンクラーの位置とかですね。
避難経路は3方向有るので、入院されたら、ブックで確認してくださいね。

もう1つは、入院中に、スマホで安く観られるように、
free wi-fiを導入したことです。
さっそく動画を観ておられるようですが、ネットサーフィンくらいにしていただかないと、ちょっと重すぎるかもしれません。

まあ、思い出すのは、長女が30年ほど前に生まれた時のことですか。
医師国家試験が終わったところで、発表は5月、
その前の4月に生まれたものですから、まだ医師免許証は無くて、
お産は見学しかできなかったのですよ。
自分で取り上げたのは、長男からなのです。
だからこの時は、祇園のフランス料理店で皿洗いのバイトをしていましたよ。

開業医のお母さんが助産婦さんで、その方に取り上げてもらいました。
哺乳瓶の煮沸消毒なんかを教えてもらいましたよ。
鍋にお湯を沸かして、消毒するんだとね。
今はみなさん、どう指導されているのでしょう?
なかなか教えられた通りにはしていないのではないですか?

最近では電子レンジでチンして消毒するとか、
哺乳瓶の消毒液につけるとかされているのでしょうか?
タマル産では、多人数の赤ちゃんが使用するので仕方なく、乳首は消毒液に浸けていますよ。
でもその成分は知っていますか?
トイレハイターと一緒ですね。次亜塩素酸ナトリウムです。
赤ちゃんの口に入るものだから、ちょっと薄めだというだけのことですね。
キッチンハイターとか、塩素系消毒薬と言われるものです。

哺乳瓶は、もちろん殺菌しているのですよ。
ところで消毒と殺菌の違いは知らないでしょう。
お湯で沸騰させるのは、消毒です。
これに高い圧力を加えて沸騰させるのは、オートクレーブという機械で、
殺菌なのです。
でもね、あまり綺麗すぎるのも、どうかとも言われますね。
赤ちゃんに、病気への抵抗力が無くなるんじゃないかとね。
床に落ちた食べ物くらい、ホコリを払って食べるくらいの方が、良いのかもしれませんよ。

ついでにもう1つ、消毒のことでこだわっていることが有ります。
タマル産では、赤ちゃんのお尻拭きと、お母さんの乳首にケアには、
清浄綿をお勧めしていますが、これは消毒液の入っていないものを。
そしてお母さんの会陰の消毒には、消毒液の入っているものを指定していますよ。
さらに言えば、赤ちゃんのお尻を拭いたりするのには、
保湿剤の入っていないものがオススメです。
けっこう、こだわっているではないですか。

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