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先週もたくさんの子たちを見つけましたよ。
ですが子たちが大きくなると、妊娠中の辛かったこともすっかり忘れているでしょう?
妊娠初期には便秘とつわりで苦しくはなかったですか。
妊娠中に飲んでいい便秘の薬というのは塩類下剤と呼ばれるものだけです。
硫酸マグネシウムや酸化マグネシウム、クエン酸マグネシウムなんかがこれに当たります。
中学か高校の化学の時間に習いませんでしたか?
酸と塩基を混ぜたら、「塩(えん)」が出来るとかなんとか。
もう1つ、マグネシウムが腸で解けて浸透圧が高くなると、
浸透圧の低いところから浸透圧の高いところに水が移動するのダとか。
今ちょうど中学の試験中で、うちの子も勉強しているのを横目で見ています。
腸の中が水分でいっぱいになれば、ウンチも柔らかくなって、出やすいというわけです。
そうすると、つわりもましになりますよね。
つわりは腸の動きがストップすることも一因です。
せっかく妊娠したのだから、子宮も腸も穏やかな動きになるからでしょうね。
この塩類下剤は化学的な浸透圧差という方法を利用しているので、
習慣性が起こりにくくて、しかも身体に吸収されないので、
妊婦さんには都合がいいわけです。
商品名で言うといっぱいありますが、マグラックスとかマグミットとか、
普通にマグネシウムだとか。
漢方薬の成分となる生薬でも同様の薬は有るのですよ。
というか、そちらの方が先から有るのかもしれませんが。
「芒硝(ぼうしょう)」と言います。
これって、なんのことはない、天然の硫酸マグネシウムのことなのです。
芒硝を含む漢方薬には、防風通聖散や桃核承気湯などが有ります。
防風通聖散はやせ薬として、ここ数年すごく流行っている薬です。
桃核承気湯は、ひどい月経困難証に使うのですよ。
下剤にはもう1つ、腸の蠕動を亢進させる下剤もあります。
コーラックなんかはその1つです。
夜寝る前に飲んで、翌朝トイレに行くようにね。
でも妊娠中は使えなくなりました。
私が医師になった頃は、妊娠中の便秘には推奨されていたのですが、
いつの間にか、流産になる危険性が有るとかで、禁止されています。
これも漢方の生薬に同じようなものが有って、
「大黄(だいおう)」と言います。
ダイオウという植物の根っこを乾燥させたものです。
なんだ、漢方薬も西洋薬もよく似たものなんですね。
だから漢方と言えども、薬だということが分かりますよね。
漢方だから、穏やかで、副作用も少なくて安心、なんていうのは当てはまらないのですね。
もちろん天然の方が作用はマイルドです。
しかも漢方薬は数種類の生薬が混ざっているので、調和が取れているのは事実ですが。
最後に一言。妊娠中の便秘やつわりは、医師に相談してくださいね。
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天国に行ける人よりも
天国を築ける人でなければならない
天国に行ける人は
神様に頼ろうとする人であり
天国を成せる人は
神様の頼りとなってあげようとする人である
レバレンド・ムーン