写真は、久し振りに帰ってきた孫を抱いて、飛行機で遊ばせているところです。
高所のため、コアラのようになっているとも言えますけれど。
その足で、篠山市の市名変更のための、期日前投票に行ってきました。
投票用紙が無いので不安でしたが、記名だけで投票できました。
どうも、明日以降に届くようですね。
市名変更のための選挙かと思っていましたが、市長選挙も同時に行われていたのです。
市名の変更の結果が出て、ダメだったら現市長がそのまま辞職され、
その後市長選が有るのかと思っていましたが、
どうやらそうではなくて、結果が出る前に市長選も有るのですね。
ということは市長選で酒井市長が当選しても、市名の変更が叶わなければ、
次点の奥土居氏が当選されるのでしょうか。
よく分かりませんね。
それにしても奥土居氏が、少子化対策と人口増を以前からスローガンにされているのは、
本質を突いていると思うのですよ。
やはり家族形態重視が、地方都市の目指すところでなければね。
現職の、観光都市のブランド戦略だけではいけないと思うのです。
さて、産婦人科の話に戻しましょう。
先日から切迫早産の話を繰り返していますが、今日もその続きです。
切迫早産の薬は、30年ほど前から日本でも使われるようになったばかりなのです。
20年ほど前になると、日本独自の治療法が確立されていきました。
ですがこれはあくまで日本独自の治療法で、世界的な流れではなかったのです。
その治療とは、切迫早産と言われると、まず長期入院となり、
24時間、交感神経刺激剤を点滴されることになります。
病院によっては、トイレにも行かせてもらえません。ベッド上での排尿排便ですよ。
副作用として、静脈血栓症と言って、生命に関わるようなものも有るのにです。
実際、篠山市でも、他院でですが、その副作用に苦しまれた方に、先日出会いましたよ。
現在でも日本の産婦人科は、切迫早産の長期入院で多くのベッドを占拠されているのが実情です。
ところがアメリカなどでは、切迫早産の点滴治療は48時間まで、と決められているのです。
そうなのです、何ヶ月も使用するのは日本だけで、外国では2日以内で中止するのが基本なのです。
これにはいろいろと理由が有るのですよ。
まず、長期投与と48時間投与とでは、治療成績が変わらないとされているのです。
次に、切迫早産の薬は、胎児への腸閉塞などの重大な副作用や、
お母さんには先ほどの静脈血栓症などの重大な副作用が出ることが有るからです。
これは日本では20年ほど前から言われていたのですが、
誰も指摘してこなかったのですね。
その代わりの治療法として、子宮口が緩むタイプの切迫早産に対しては、
ペッサリーという輪っかを、膣の中に入れてから退院し、外来で診るのです。
よく高齢者で、子宮脱の治療にも使用するものです。
この話は前にしましたよ。
ですが高齢者用のものでも構わないのですが、
妊婦さん専用のもの(Dr. Arabin Pessary)も開発されているようです。
ただし48時間後に点滴を中止して、なおも子宮収縮が強く、出血する場合には、
残念ながら引き続き入院管理を要し、しかも早産する可能性が高いのです。
それでも、そういった妊婦さんに対して、もし点滴を続けていたとしても、
早産という結果は同じになるという統計が出ています。
日本でなく、アメリカのガイドラインでは、
ステロイド注射はしておくことで、早産になった場合の、胎児の肺の成熟を促すので必要です。
リトドリンという薬でなく、マグネシウムという薬の切迫早産の薬の方が、
32週未満なら胎児の脳の保護作用が有るとされます。
そして重要なことは、48時間以上の維持療法は有意差が無くて、推奨できないと有るのです。
これから数十年遅れで、日本の産婦人科治療も変わっていかなくてはいけませんね。
高所のため、コアラのようになっているとも言えますけれど。
その足で、篠山市の市名変更のための、期日前投票に行ってきました。
投票用紙が無いので不安でしたが、記名だけで投票できました。
どうも、明日以降に届くようですね。
市名変更のための選挙かと思っていましたが、市長選挙も同時に行われていたのです。
市名の変更の結果が出て、ダメだったら現市長がそのまま辞職され、
その後市長選が有るのかと思っていましたが、
どうやらそうではなくて、結果が出る前に市長選も有るのですね。
ということは市長選で酒井市長が当選しても、市名の変更が叶わなければ、
次点の奥土居氏が当選されるのでしょうか。
よく分かりませんね。
それにしても奥土居氏が、少子化対策と人口増を以前からスローガンにされているのは、
本質を突いていると思うのですよ。
やはり家族形態重視が、地方都市の目指すところでなければね。
現職の、観光都市のブランド戦略だけではいけないと思うのです。
さて、産婦人科の話に戻しましょう。
先日から切迫早産の話を繰り返していますが、今日もその続きです。
切迫早産の薬は、30年ほど前から日本でも使われるようになったばかりなのです。
20年ほど前になると、日本独自の治療法が確立されていきました。
ですがこれはあくまで日本独自の治療法で、世界的な流れではなかったのです。
その治療とは、切迫早産と言われると、まず長期入院となり、
24時間、交感神経刺激剤を点滴されることになります。
病院によっては、トイレにも行かせてもらえません。ベッド上での排尿排便ですよ。
副作用として、静脈血栓症と言って、生命に関わるようなものも有るのにです。
実際、篠山市でも、他院でですが、その副作用に苦しまれた方に、先日出会いましたよ。
現在でも日本の産婦人科は、切迫早産の長期入院で多くのベッドを占拠されているのが実情です。
ところがアメリカなどでは、切迫早産の点滴治療は48時間まで、と決められているのです。
そうなのです、何ヶ月も使用するのは日本だけで、外国では2日以内で中止するのが基本なのです。
これにはいろいろと理由が有るのですよ。
まず、長期投与と48時間投与とでは、治療成績が変わらないとされているのです。
次に、切迫早産の薬は、胎児への腸閉塞などの重大な副作用や、
お母さんには先ほどの静脈血栓症などの重大な副作用が出ることが有るからです。
これは日本では20年ほど前から言われていたのですが、
誰も指摘してこなかったのですね。
その代わりの治療法として、子宮口が緩むタイプの切迫早産に対しては、
ペッサリーという輪っかを、膣の中に入れてから退院し、外来で診るのです。
よく高齢者で、子宮脱の治療にも使用するものです。
この話は前にしましたよ。
ですが高齢者用のものでも構わないのですが、
妊婦さん専用のもの(Dr. Arabin Pessary)も開発されているようです。
ただし48時間後に点滴を中止して、なおも子宮収縮が強く、出血する場合には、
残念ながら引き続き入院管理を要し、しかも早産する可能性が高いのです。
それでも、そういった妊婦さんに対して、もし点滴を続けていたとしても、
早産という結果は同じになるという統計が出ています。
日本でなく、アメリカのガイドラインでは、
ステロイド注射はしておくことで、早産になった場合の、胎児の肺の成熟を促すので必要です。
リトドリンという薬でなく、マグネシウムという薬の切迫早産の薬の方が、
32週未満なら胎児の脳の保護作用が有るとされます。
そして重要なことは、48時間以上の維持療法は有意差が無くて、推奨できないと有るのです。
これから数十年遅れで、日本の産婦人科治療も変わっていかなくてはいけませんね。