タマルさんはナツメヤシ

タマルは女性の名。ナツメヤシの意味で多産を象徴。聖書には約束の地カナンは、蜜(ナツメヤシ)と乳(ヤギ)の流れる地とある。

クレオパトラも好んだデーツ

2018-07-13 21:30:55 | つれづれ
我が家の初孫の生後2ヶ月の写真です。
いろいろとポーズを取らせれているようですよ。
普段は大阪に住んでいるので、あまり会えないのですけれどね。
こうして写真は毎日のように送られてくるので、親孝行な娘です。
自分が親になって初めて、親の気持ちが分かるようになるものでしょうね。

タマル産の外来を初めて受診された女性に、「Her Story」(ハーストーリー)という月刊誌をお渡ししています。
雑誌コーナーにも1年分を置いてありますので、ぜひお読みくださいね。
けっこう興味深い話が載っていたりします。

話だけではなくて、実際に日本への勉強目的の留学生への支援や、
発展途上国の子供たちへの里親制度など、いろんな活動をされています。
私も少し協力していて、今月も姫路で行われる外国人留学生の弁論大会への協賛なんかをしているのですよ。
先月は宝塚でも有りましたけれどね。

たどたどしい日本語ながら、日本で学んだこと、帰ってから自分の国で活かしたいことなどを熱く語ってくれるのですよ。
そんな情熱はすっかり忘れてしまっていませんか?
そういう方には、パワーがもらえるかもしれませんね。

その今月の7月号の誌面に、おもしろい記事を発見しましたので、転載してみましょう。

クレオパトラも好んだナツメヤシの果実・デーツ、という見出しです。
副題としてね、古代から栽培されてきたので、聖書やコーランにも登場し、
「生命の樹」のモデルともされている、と有ったのですよ。

ここがポイントなのですが、輸入本も含めて聖地の樹に関する本は、けっこう読み漁っていたのですが、
なかなか生命の樹のモデルが何かとは書かれていなかったのです。
それがナツメヤシと生命の樹が結びつけられていたので、興味を引いたというわけです。
でもね、おしいですが、ちょっと違うと思うのですよ。

エデンの園では、アダムが理想としたのが「生命の樹」で、
エバが理想としたのが、「善悪を知る樹」なのです。
エバはその善悪を知る樹から、取ってはダメだと言われていたのに、その実を取って食べたのです。
悪いことをしたのですね。
エバも大人になって、善悪の分別が分かるようになれば、おそらく食べても怒られなかったのです。
善悪を知る樹はだから、エバの象徴であり、多産の象徴のような、
実がたわわになる樹のはずなのです。
それに対して、アダムが理想とした樹は、まっすぐに天に伸びる、
レバノン杉であったでしょうね。
まあ、その話は何度もしましたっけ。

それで結論として、ナツメヤシは「善悪を知る樹」のモデルともされている、と書いてほしかったのです。
ちなみにナツメヤシは、タマルとも言い、女の子に付ける名前なのです。
聖書にはユダの嫁としてタマルという女性が出てきますよ。
このへんは深い話なので、また次回に。

ナツメヤシの果実は、デーツと呼ばれ、栄養価が高く、
ナツメヤシの実1つと、ラクダのミルクをコップ1杯飲めば、1日分の栄養が取れるそうです。
でもここでも、ラクダよりヤギの乳がオススメです。
そしてオリバーのお好み焼きソースに、内容物として、ナツメヤシと書かれているのをご存知ですか?お菓子などにも入っているのですよ。

種はラクダのエサに、タネから取れる油は油として使われ、
葉はカゴなどになり、樹液はハチミツのようで、瓶詰めで売られています。
以前、中東の平和活動に日本から団体で行かれて、
おみやげにこのナツメヤシの瓶詰めを頂いたことが有るのです。

イスラム教徒とユダヤ教徒が同じ聖地なものですから、奪い合いが起こるのですが、
和解のための大行進が行われたのですよね。
今はまたその関係が逆行しているようですが、
ナツメヤシ(タマル)の蜜で、近い将来に甘い心で解決できれば良いですね。

よくタマルという名前の由来を聞かれますが、
平和を愛する女性の名前だ、と覚えておいてくださいね。
そして(ヤギの)乳と(ナツメヤシの)蜜の流れる地が、神様から約束された理想の世界なのです。



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