タマルさんはナツメヤシ

タマルは女性の名。ナツメヤシの意味で多産を象徴。聖書には約束の地カナンは、蜜(ナツメヤシ)と乳(ヤギ)の流れる地とある。

朝ご飯を抜くと軽くなる?

2012-11-26 20:48:02 | 産科

生まれたての赤ちゃんとお父さんを見て、自分の時を思い出してくださいな。

妊婦健診の日は、朝ご飯を抜いてこられる方が居られます。
妊婦健診と言えば、血圧と体重と尿検査ですね。
これに超音波をしますね。
だから少しでも体重を増やさないようにとの涙ぐましい努力なんです。
でも、もちろんそんなことはおすすめしませんよ。

物事はいつも両面から見ることを意識しておかなければなりません。
喧嘩した兄弟の、弟の話だけではなく、兄の話も聞いてあげるのと一緒ですね。
最近赤ちゃんの生まれた時の体重が減っているとか。
その理由はよく過度の体重管理指導のせいだ、などと言われます。
でもそれって嘘が混じっていることに気づくのです。

西洋人を見れば分かるでしょう?
或は東洋人だって、今では世界中が肥満に苦しんでいます。
だからメタボリックシンドロームの検診をするのですから。
そしてそれは赤ちゃんだって同じなのです。
普通でいけば、それはそれは大きな赤ちゃんが多いです。
それなのに何故、平均体重が減っていると言われるかと言えば、

1つは早産の赤ちゃんが増えたからです。
というか早産で助かる赤ちゃんが増えたので、
結果的に小さな赤ちゃんがたくさん生まれているということでしょう。
それまでは死産していたような赤ちゃんです。
時代の恩恵ですね。

そしてもう1つの理由は女性でもタバコを吸う人が増えたので、
一部の赤ちゃんは確かに体重が減少しています。
赤ちゃんの脳みそが小さくなってしまうのですから、こわいですね。
むかし天理に居た時に近畿産婦人科学会で発表したテーマが、
ある種の抗てんかん薬で、赤ちゃんの脳が小さくなるというものでした。
テグレトールという薬なのですが、妊娠する前には他の薬に変えるべきです。
このように薬やタバコは赤ちゃんの脳に直接影響するのですね。

最近たまたま他の病院の産婦人科のホームページを見ていたら、
そこの先生が、自分は肥満なので、妊婦さんには栄養指導はしないと書いてありました。
これは困ったもので、タバコを吸うなら、妊婦さんにもタバコをやめるようにとは言えないのです。
自分が運動不足だからと言って、肥満の人に医師が運動療法をすすめられないのではね。

いつも言うことなのですが、
太らないようにするには、食事を我慢したり、間食をやめる必要はないのです。
ただ食事の内容を見直してみることです。
三大栄養素とは何だったでしょうか?
炭水化物、たんぱく質、脂肪ですね。
このうち脂肪は減らしても問題ありません。
乳製品や油です。
たんぱく質だって、無くてもいいのですよ。
魚や肉のことです。
ただし炭水化物は最低限、必要なものです。
ご飯とフルーツのことです。
脳に到達するのはこの炭水化物だけだからです。

これが大原則です。
さらにもう少し言えば、
ご飯がいいからと言って、白いご飯を山盛り食べるのはどうでしょう?
だから穀物入りの茶色いご飯にすればいいのです。
砂糖も炭水化物です。だから白い砂糖は果糖に変えればいいですね。
その方が血糖値もゆっくり上がって、満腹感が続くのです。
フルーツはおやつに最適です。
甘いし、太らないからです。

だからもう一度言いますよ。
妊婦健診の日に朝ご飯を抜いてくるなんて、逆効果なのです。
尿検査ですぐに分かってしまうのです。
最近、栄養士さんが受付に入っているので、来年は指導もしてもらいましょう。
フェイスブックはこちら
http://www.facebook.com/tamarclinic



愛はどこから出発するのでしょうか。
個性を完成するところからです。
思春期を経て異性に対することのできる資格を備え
責任を担えるときに初めて
愛の因縁が始まるのです。

   レバレンド・ムーン

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