たかお治久の活動報告

高砂市議会議員/たかお治久の活動報告

議員研修会で実感した市民の不満

2012-09-03 06:38:47 | 日記

9月1日(土)は完全オフ。

2日(日)は早朝から議会へ。江藤俊昭氏(山梨学院大学教授)を招いての議員研修会に参加してきました。

午前中(10時~11時半)は事前に提出していた質問をもとに、議員だけが江藤教授よりお話を伺い、午後は13時~14時45分頃まで市民も参加しての講演会が行われ、約70の席(除:議員)が埋まるかたちとなりました。(ただ、職員さんや特定の団体から集まったと思われる集団もあり、一般市民の数は「?」です)

午前・午後を通じての江藤教授のお話の主旨は(私の理解ですが)以下の通り。

●時代の変化(以前は“あれもこれもできた時代”から今後は“あれかこれか”の時代)にあった政治ができるか?

●権力の移動(現在は首長をトップにした行政にある権力が議会に移動する)がなければ議会への関心は高まらない。時間のかかる話。

●議員定数や報酬の削減の話がでるが、議員は皆様の代表であり、代表を減らすことは民主主義の根幹を揺るがすおかしなこと。

●議会は議員同士の議論で自分の意見を確信へ導いていくものであり、最初から結論ありきではおかしい。

●支援者以外の市民の声を聴く必要があり、その為には議会報告会が必要。

など等、お話を伺いました。

その後市民からの質問があり、4~5名の方が質問をされましたが、多くの方から出てくるのは議会への不満をベースにしたご質問(数の力で特定の業界に利益誘導している、やインターネット放送が編集されたものになっている等←実際には編集はしておりませんが)。

 そして最後に登場したのが私が尊敬する“ちょい悪おやじ”。その質問の主旨は

①今日の様にほとんど身内しか集まっていない講演会を「盛況」と理解することは現実を見誤っているのではないか?実業の世界ではそういった現実誤認を行うと戦略を間違い生き残りをかけた戦いから淘汰される。政治といる虚業の世界ではそれがゆるされるかもしれないが、どうお考えか?

②現在の政治システムに限界があるのであって、何か新しい仕組みをつくらないと変革はできないのではないか?

この2点につき、①に対しては「これでも他市から比べれば盛況な方、というのが現実」、②に対しては、新しいシステムの検討は必要かも知れないが、現実を変えるためには検討とともに、今ある仕組みで出来ることを少しでも行い「ベスト」ではないかもしれないが「ベター」を積み重ねていくしかない。とのご説明。

 以前から思っていましたが、市民から選ばれた形となっている議員で構成する議会が明らかに民意から離れていること。議会の中にいても市民との距離を感じる議会であり、質問者の多くの声が市民の実態に近いのではないか、と思えるだけに悩ましい状態です。

ただ、渦中にいる私の立場で、「おかしい!おかしい!」と騒いでも現実は変わらないことは明確であり、また「こんな世界であろう」と想像をしていたことであり、歯がゆい思いがつのりはしますが、22分の1(議員22人の内の一人)として、少しでも市民との距離を適切に出来るよう取り組んでいきたいと思います。

その後、顔を出した自治会主催の「自主防災フォーラム」(於:生石研修センター)は270名が参加し予想を超える大盛況。こちらにこそ、本当に民意の関心が集まっているのが実感できました。

 


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