旅のプラズマ

これまで歩いてきた各地の、思い出深き街、懐かしき人々、心に残る言葉を書き綴る。その地の酒と食と人情に触れながら…。

トルコ紀行25 ・・・ トルコ風呂(ハマムHamam)に入る

2009-11-27 21:17:53 | 

 カッパドキアのウチヒサ-ル・カヤホテルで待望のトルコ風呂に入った。トルコ風呂と言うのは、かつて日本では性風俗でひんしゅくを買った場所であるが、トルコではいわゆる公衆浴場で、むしろ身を清める神聖な場所である。
 単に湯につかるだけでなく、垢すりやマッサージがつきもののようだが、私は全く肩のこらない体質でマッサージはくすぐったくてダメ、垢すりもどうも気持ちが悪いのでせいぜいサウナまでとした。本当は、垢すりもマッサージもやって見なければ「ハマムに入った」ことにはならないのだろうが。

 
『カヤ・ホテル』 部屋からは、プールの庭に直接出れた

 入り口で大きな布(ペシュタマルという)と着替え室の鍵をくれるので、部屋で素っ裸になりその布を腰に巻いて浴場に向かう。ハンガリーのときは、“越中ふんどし”の短いやつを前に垂らすだけであったので、なんとも心もとなかったが、こちらは腰に巻いてロングスカートみたいに長く(自分の短足のせいか?)、完全防備だが動きづらいぐらいだ。
 ガイドブックには、浴場は男女別々となっていたが、このホテルは混浴・・・、入っていって一瞬たじろいだが女性は水着で、プールに入るようなものだ。ツアー仲間の女性たちがたくさん居て「ヤー、ヤー・・・」てなものだ。大風呂の中では新婚カップルが「キャッ、キャッ」言いながら楽しそうに泳いでいた。しばらく大風呂につかりサウナで汗を流したが、次々と女性ばかり入ってくるので、しばらくおしゃべりしていたが何となく「女の雰囲気」に気圧されて早々に退散する。

 ハンガリーでは2回温泉に入ったが、それに比べればこのホテルの浴場は見劣りした。ハンガリーで聞いたことは「トルコ風呂が原型だ」(もちろんその原型はローマ風呂だが)と言うことであったが、ハンガリー(ブダペスト)の方がはるかに壮大であった。まん中に大風呂があり、その中で10人ぐらいが胸まで浸かって円陣を組んで長々と議論していた。その大風呂を囲む大理石の柱の間に小さい風呂がいくつもあり、しかもそれぞれ温度の違う風呂であった。
 その点、カヤホテルのトルコ風呂は真ん中の大風呂だけでさびしかった。その上料金4千円とはとんでもない! プールも利用できるセット料金だが、寒くてプールなど入っていられない。ブダペストの料金は、たしか200円弱だったと記憶する。

 トルコも街中の大公衆浴場に行けば、ブダペストの温泉に勝るものが味わえるのかもしれない。
                           

  カヤホテル洞窟部屋  冒頭の写真はホテルの夜明け


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