先日、久しぶりにU君から電話があった。銀行時代組合活動を共にした心友(まさに心の友の一人)である。彼が脳の手術をして入院した話は聞いており、その後無事退院して静養中であることも知っていた。彼の電話は、
「しばらく静養したが医師の許しも得て通常の生活に戻った。今は人生の整理期に入ったと思い身辺の整理をする毎日だ。そこで首藤さんのことを思いだし、ぜひ一度お会いして話を聞きたい」
というものであった。この電話はうれしかった。私は、「一度お見舞いに出かけようと思っていたのでそちらに出向こう」と答えると、「いや、昔よく行った首藤さんの家が懐かしいので、ぜひ訪問させてくれ」と言う。これもまたうれしい言葉で即応した次第。
昨日は数時間昔話を交わし、最後に一献傾け合って、彼は気持ちよく帰って行った。それにしても懐かしい話を交わした。なによりも彼が、人生の整理の段階で私に会いたいと思ってくれたことがうれしい。過去を振り返って「あいつだけには会いたくない」と思われることに比べれば、「もう一度会いたい」と思われることは有り難い、とつくづく思った。
U君は千葉から2時間かけて来てくれた。それだけでも、その真意を信じたいと思う。
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