旅のプラズマ

これまで歩いてきた各地の、思い出深き街、懐かしき人々、心に残る言葉を書き綴る。その地の酒と食と人情に触れながら…。

木曽路の旅(3) … 緑に包まれた木曽11宿

2013-05-20 10:53:31 | 

 

 昼食をとった本山を過ぎると、だんだんと左右の山がせり出してきて、いよいよ木曽路に向かう谷間(たにあい)の風情だ。

     

 やがて贄川宿。そしてこれが世にいう「木曽11宿」の最初の宿場だ。児玉行多の『中山道を歩く』によれば、「奈良井川の支流にかかる境橋が松本藩預所と尾張藩領の境であった。橋の長さ12間、東の6間は松本藩、西の6間は尾張藩で修造したという。(中略)橋を渡った右手に『是より南 木曽路』の石碑がある・・・」と書かれているので、まさにこの贄川宿が11宿の始まりであろう。
 以下、奈良井、藪原、宮腰、福島、上松、須原、野尻、三留野、妻籠、馬籠と続く。

 2泊3日、この木曽路をゆっくり回った。奈良井、馬籠、妻籠にかつての宿場生活を忍び(後述)、藪原や福島では酒蔵を訪ねた(これも後述)。街道を離れ開田高原と木曽駒高原に宿泊して温泉に浸かり、また谷に降りて滝の清流に心身をゆだねた。
 そして木曽は、常に柔らかい緑に包まれていた。初日快晴、二日目午後から曇り、三日目雨と変化した天候は、その緑を一層鮮やかに見せてくれた。案内するH氏は、「周囲の緑を見てくれ、一番美しい季節だ」と言い続けた。

 
      
  
 街道も、鉄道も、木曽川も すべて緑に包まれていた


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