毎日写しだされるテレビの映像見て、胸が痛む。自然と人間の戦いに決着などないのだろうと思うと、これから先も空恐ろしいものを感じる。
たて穴式住居などに住んでいた数千年前にこのような災害に出会ったら、住民は恐らく全滅していたのであろう。その教訓から、人は高台に住むなり、家の周りを塀で囲うなりしてきたのだろう。やがて強固な建築物を手にし、川に堤防を築くなどして、傲慢にも再び川のほとりや低地に住むようになった。万一水にかこまれても、ヘリコプターなどという空中救助装置もあるのだから。
しかし自然は、その人間の傲慢さのすきを見逃さなかった。人間様の「想像を絶する」水量や風量をあたえてやれば、「人類の歴史の教訓」など簡単に破壊することができるのだ。「経験したことのない」高い津波や降雨量が押し寄せる。竜巻などの回数も年を追って多くなるように見える。
これらが、自らが生み出した地球温暖化の所為だと諭されても、それを制御できないどころか一層拍車をかけるとでも言いたい「富の追求」を優先させている。
人類は成長しているのだろうかという不安がある。何よりも、2度の大戦で骨身にこたえた反省の上に立って不戦の誓いを立てながら、わずか70年ののち、日本は今、再び戦争の準備を始めている。もちろん国論を二分し、多くの国民はこれに危険を感じ広範な反対運動を繰り広げているが、安倍内閣は「この機しかない」と戦争法案の強行可決を公言している。
この人類の愚かさを知っている限り、「かつて経験したことのない災害」を与えることなど、自然にとってはたやすいことなのかもしれない。
戦争にしても、自然災害にしても、人類は本当に歴史を教訓として成長しているのだろうか?
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