私たちは、ただ武将たちの夢の後を追って、お城に登ったり歩き回ったりしただけではない。旅の喜びはその地の食と酒にある。二泊した宿にもそれなりの味を求めた。
初日は琵琶湖を味わうために開放的な『休暇村』とし、近江の最初の味として「近江牛会席」とした。酒は地元愛知郡愛荘町の『旭日』純米吟醸(藤井本家)、それに近江八幡の市内で買い求めた『湖東富貴(ことぶき)』純米吟醸(西勝酒造)を持ち込んだ。銘柄はそれぞれ「和気藹々(わきあいあい)」と「さかやもん」。
「近江牛会席」は料理コースとしてはも一つだったが、近江牛のすき焼きと鉄板焼きは美味しかった。さすがに地元の酒、特に旭日「和気藹々」はぴったり合って美味しかった。
二日目は長浜市街中の老舗旅館を求めたが、料理旅館『千茂登』の「琵琶湖の味覚 部屋食プラン」は、その狙いにぴったりだった。旅館というより本業は料理屋だけあって、「八寸」(さざえ、虹鱒甘露など)に始まり「水物」(フルーツ)まで次々と運ばれる9品の料理は素晴らしかった。中でも「鍋物」の近江牛すき焼き、「酢物」の河豚白子、「焼物」の鮎塩焼きと鰻かば焼き、「油物」の琵琶湖小鮎などは美味しかった。私たちはそれに地元名産「鮒寿し」を一皿特注してシェアーした。
酒はこれも地元木之本の『七本槍』純米吟醸、それに彦根の街歩きで購入した『金亀』特別純米(岡村本家)を持ち込んだ。さすがに店の定番『七本槍』はきりりとしたいい酒だった。
三日間の昼飯もおいしかった。初日近江八幡は日牟禮八幡前のご存じ『たねや』の「うどん」。関西風の軽い味と思ったが豪快な野菜のかき揚げが付き充実感あり、加えて食前にも食後にも和菓子が出た(一口だけど)。
二日目彦根駅前の『ちゃんぽん亭』もなかなか。三日目長浜では『翼果楼(よかろう)』で長浜名物「焼き鯖そーめん」と「鯖寿し」。これも良かった。「焼き鯖そーめん」を「焼きそばそーめん」と何度も言い違って笑われたが…。
『たねや』の「うどん」と『翼果楼』の「焼き鯖そーめん」、「鯖寿し」
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