ラグビーW杯での南アフリカ戦で勝利したことが、奇跡と騒がれ日本中を熱気が包んでいる。私はこれがそんな大変なことであったのか、ということを全く知らなかった。
私は大分県臼杵高校の出身であるが、もちろんラグビー部があり、同級生たちが毎日泥にまみれていたことを思い出す。大分県には舞鶴高校という強豪チームがあり、花園の全国大会に出場するたびに応援してきた。妻の実家の長兄は、国学院久我山高校の同窓会長をやっており、同高が出場するとこれまた花園まで応援に行っている。新日鉄釜石や神戸製鋼という名前、また大八木や平尾や宿沢などという名前も知っているし、私は日本のラグビーはかなり強いのだと何となく思ってきた。
ところが今回の新聞記事などを通じ、私は、世界のラグビーについて何も知らなかったことに気付いた。過去7回のW杯で24試合戦っているが、日本が勝利したのは第2回大会のジンバブエ戦だけであったことも知らなかった。以降18試合で、カナダとの引き分け2試合をはさんで18試合連続未勝利であったことも知らなかった。つまり日本は、W杯では、1勝21敗2分けなのだ。
しかもその負けっぷりも、第3回ニュージーランド戦の145対17、第6回オーストラリア戦の91対3、第7回ニュージーランド戦の83対7など、惨々たるものもあったことも知らなかった。このようなことからすれば、ランク3位の南アフリカに勝利することは、まさに奇跡であったのであろう。
世の中は知らないことばかりだと思って生きてきたが、本当に知らないことが多い。中でも最も不思議なのは、戦後70年を経て、高度成長を遂げ世界第2位の経済大国にまで発展してきた日本が、何故ラグビーの世界でこんなに弱いのかということである。
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