旅のプラズマ

これまで歩いてきた各地の、思い出深き街、懐かしき人々、心に残る言葉を書き綴る。その地の酒と食と人情に触れながら…。

普天間移転問題と沖縄県民の真意

2012-02-11 13:02:54 | 政治経済

 

 沖縄からの海兵隊移転などを中心とした在日米軍再編計画が動き始めた。従来は、海兵隊のグアム移転と普天間基地の移転(計画では辺野古への移転)は一体のものとされてきたが、今回それを切り離し、グアムをはじめ各地への海兵隊移転を先行するようだ。大方の意見は、これにより普天間基地の返還が遠のき固定化するのではないかと心配している。
 一番悔しがっているのが自民党を中心とした面々で、それによると、「このようなことになったのは民主党の鳩山前首相の“普天間移転は国外、少なくとも県外”という発言が原因だ。せっかく県内の辺野古移転を沖縄県民が受け入れようとしていたのに、軽率な発言で混乱させた」ということらしい。
 しかしこれもひどい発言ではないか? よく聞けば私には次のように聞こえる。
 「長い時間をかけて沖縄県民を騙し、すかし、ようやく寝かせつけたのに、鳩山発言が寝てる子を起こした。けしからん」

 これまた「けしからん」発言ではないのか? 沖縄県民が真意として辺野古移転を望んでいるのなら、それを変な方向に扇動するのは「けしからん」ことであるが、沖縄県民の真意は、「第二次大戦で現地戦を闘い、戦後60年基地生活に耐えてきたのだから、もうそろそろ何処かへ持って行ってくれ」ということではないか? それを、騙しだまし眠らせてきたのに寝た子を起こした、というのは筋が違い過ぎるのではないか。
 日本国民は、沖縄県民の真意にもう一度立ち返るべきではないのか。 (つづく)

  
  住宅街にかこまれる普天間基地
     


     


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