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旅のプラズマ

これまで歩いてきた各地の、思い出深き街、懐かしき人々、心に残る言葉を書き綴る。その地の酒と食と人情に触れながら…。

今年の出来事③ 文化スポーツ … ラグビーからノーベル賞まで

2019-12-26 16:07:22 | スポーツ


 政治や経済分野の貧困に比べれば、スポーツや文化面では明るい話題が多かったのではないか? 書くことはいろいろあるが、ラグビーとノーベル化学省についてのみ触れておく。
 
 ラグビー世界選手権における決勝リーグ進出は、このスポーツの人気を一気に高めた。イギリスやオーストラリアなどに全く歯が立たなかったこのスポーツは、何かマイナーなスポーツという印象があった。子供の頃を振り返れば、どこの中学や高校にもラグビー部はあったのではないか? 正月の花園ラグビーや早明戦、また新日鉄釜石や日本製鋼所などのラグビーには、相当な人気があったと思われたにもかかわらずだ。
 今年のラグビーは、これらの印象をすべて跳ね返し、メジャースポーツの地位に駆け上った。しかも「オールインワン」という団体スポーツの原点を全国民に示して、深い感動を与えた。それだけでなく、ラグビーというスポーツがいかに紳士的なスポーツであるかを教え、「真のカッコよさとは何か」を示した。その意味で、今年はかけがえのない年であった。

 吉野彰さんがノーベル化学賞を受賞した。何年か前から候補に挙がり、当然とるべき賞であったようであるが、いざ受賞してみると、その笑顔と共に内容の素晴らしさに感動した。まず民間会社(旭化成)の研究者であったことがいい。しかもこのリチュームイオン電池の研究成果は、私たちの日常生活の各所に生きているということだ。授賞理由も「私たちの生活に革命をもたらした」とされている。
 日本からの毎年の受賞に誇りを感じる。ただ、これまでの受賞者は、戦後復興、希望に燃えた高度成長期に育った方々で、そろそろ種が切れるのではないかと心配している。経済指標だけでなく教育指標における世界ランキングは、このところ下がりっ放しだ。教育指標の下降線は、国の将来に暗雲をもたらすもので、心は思い。

  
 
 松澤病院の最後の紅葉(12月14日撮影)


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