旅のプラズマ

これまで歩いてきた各地の、思い出深き街、懐かしき人々、心に残る言葉を書き綴る。その地の酒と食と人情に触れながら…。

不愉快なことの多い世の中

2015-09-06 16:03:30 | 時局雑感

 

 不愉快なことばかりが続く世の中である。胸のすくような、血沸き肉躍るような出来事はほとんどない。
 
 東京オリンピックにまつわる国立競技場問題などもその一つだ。すべてご破算にして出直すことになり、総予算を1550億円にしたようだが、それまでの3520億円というのは何だったのか? 1550億円というのも高すぎると思うが、その差2000億円というのは大変な額だ。黙っておれば使ってしまったであろう3520億円について、口を拭われては困る。その理由、経緯、責任の所在を明らかにすべきだろう。
 エンブレム問題も不愉快だ。パクリという品位の低い問題は、特にオリンピックにはふさわしくない。これまたご破算になったようだが、ご破算にすべきは、これまでオリンピックにかかわってきた人間どもではないか? もっと言えば、日本はオリンピックをやる資格を失っているのではないか?
 いや日本だけではない。中国北京オリンピックのテーマソングは、日本のアニメからのパクリではないかと問題になっているらしい。オリンピックというのは、スポーツというもっとも純粋な技を通じて、人類が一堂に集う美の祭典だ。人類は、ついに、それを行う資格を失くしたのではないか?
 中国といえば、先日の「抗日戦勝利70周年パレード」には、吐き気を催した。私は、中国人民がその名において、かつての日本の侵略、植民地支配、残虐な行為を非難するのは当然だと思っている。日本はそれらの反省の上に立って、戦後平和主義を曲がりなりにも貫いてきた。最近ちょっと怪しくなったが…。
 しかし、日本のかつての軍事支配を非難するのに、どうしてあのような軍事パレードが必要なのだろうか? 70年前の仕返しに軍事攻撃をしようというのだろうか? それとも世界支配に打って出ようとでもいうのだろうか?
 軍事支配を非難するには、軍備を誇示するのではなく、むしろ軍備の廃絶を呼びかけるべきではないのか? もしチャップリンが生きていたら、あの軍事パレードとひな壇に並ぶ偉い(?)方々を、どんな喜劇に描き出すことであろうか。
 その他、国会議員やお偉方の暴言や品位なき発言が多い。これらは書くにも値しない。
 不愉快なことばかりが続く世の中である。


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