旅のプラズマ

これまで歩いてきた各地の、思い出深き街、懐かしき人々、心に残る言葉を書き綴る。その地の酒と食と人情に触れながら…。

43歳の息子の結婚

2010-03-16 16:36:44 | 時局雑感

 

 既に3年前になるが、このブログに「40歳の大学生」という一文を書いた。私の次男のことで、進学高校を中途退学して音楽(ギター)の道を進んでいたが、37歳になり突如高校に入りなおし40歳になる年に目白大学に入学したいきさつを書いたものだ。今年は四学年に進み来春は卒業の見込だ。
 ところがその息子が、この度結婚することに相成った。同じく音楽(作曲)の道を進む女性と付き合いをはじめ、世帯を持ちたいという。ついては先方のご両親にお会いすることになり、先日、親しくお話をする機会を持った。広島県の呉市で楽器店を営むご両親は、物静かで、奥ゆかしく、実に気持ちのいい方であった。相手の女性を大変気に入っているワイフは大喜びで、わが家は一足先に春めいてきていたのだ

 ところが、先方にはもう御一方ご挨拶を申し上げなければならない方がいる。お母様のご両親、つまりおじい様ご夫妻で、聞けば鎌倉にお住まいで、齢96歳を迎えるというのに今なお矍鑠(かくしゃく)たるもので、ゴルフではエイジシュートを何回もやっている方という。74歳の私など子供みたいなものだろう。
 そのおじい様にご挨拶申し上げるため、週末の19日鎌倉にお伺いすることになった。ご両親とのお話で結納などという堅苦しいことはやめることにしたが、いずれにせよ婚意をかためる「納采の儀(のうさいのぎ)」だ。その日があと3日に迫り、にわかに緊張の度を高めている。こちらの不束な言動が因で婚儀が整わないようなことになっては大変だ。
 まさに、「いざ、鎌倉!」という心境である。

 まあしかし、先日熊野を訪ね、快晴の熊野本宮大社にお参りし気持ちを新たにし、翌日は豪雨で身を清め那智大社にお祈り申し上げたので大丈夫であろう。古道のいたる所で鎌倉つくりの石段も踏みしめてきたし、何といっても那智大社でひいたおみくじは大吉であった。
 勇躍して鎌倉に出向くこととしよう。


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