末光道正のブログ  八尾から日本の政治を変えよう

労働者・市民・学生の団結を強めるコーナーです

野田政権の原発輸出・再稼動許すな

2011-12-08 05:41:17 | #すべての原発いますぐなくそう
■福島第一原発廃炉完了に30年以上 原子力委部会が報告
朝日新聞 2011年12月7日22時39分

 原子力委員会の専門部会は7日、東京電力福島第一原発の廃炉について、溶けた燃料の撤去や原子炉の解体がすべて終わるのに30年以上かかるという報告書をまとめた。近く原子力委の定例会に正式に報告し、政府に速やかな廃炉作業の開始を提案する。福島県が求めている水素爆発などで再び事故が拡大しないための備えや、委員が提案した地域振興案などを新たに報告書に盛り込む方針。


 福島第一原発は計器が破損して原子炉内の状態がいまだにつかめていません。実際には収束のめどはまったくついておらず、いつ水素爆発、水蒸気爆発、再臨界がおきるか分からないのです。
 しかし野田政権は福島第一原発事故の「収束は近い」と宣伝し、「緊急時避難準備区域」を解除し、除染すれば元どおり生活できると嘘をつき、「冷温停止状態」などを盛り込んだ「ステップ2」の達成時期を来年1月から年内に前倒しし、来年から廃炉の過程に入ると宣言しています。
 これは世界の労働者、住民をだまし、原発反対の運動を押し切って、原発輸出と再稼働に突き進むためです。断じて許せません。 
 福島の事故はチェルノブイリ以上の規模だから、かりに収束したとしても1~3号機を廃炉にすることは極めて困難です。
 廃炉とは核燃料を原子炉の中から取り出して、原子炉も建屋も全部壊して原発敷地を更地に戻すことです。
 スリーマイル原発事故では、圧力容器は壊れず、炉心は圧力容器内にとどまったから核燃料を見て取り出すことができました。
 しかし福島第一の場合、炉心を見ることができず、溶融燃料を取り出せないから廃炉にできません。同じ状態になったチェルノブイリではどうしたか。80万人が大量被曝しながらコンクリートと鉄と鉛でできた石棺でいったんは覆い封じ込めるしかなかったのです。しかし石棺は25年を経過して強力な放射能でぼろぼろになり、また放射能が漏れ出ています。その周りを巨大な「第2石棺」で覆うしかありません。福島の場合、その石棺を三つも造らなければなりません。
 プルトニウム239の半減期は2万4千年です。25年しかもたない石棺を千個も造り続けることなどできるのでしょうか。
 政府と東電の事故「収束」デマキャンペーンと「緊急時避難準備区域」解除を許さず、野田政権の原発輸出・再稼働を労働者の団結で阻止しましょう。


★当面する闘争スケデュール

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