昨夜、岡本監督夫妻の300日に及ぶ闘病記を見た。監督の作品は「近頃なぜかチャールストン」あたりしか映画館で拝見した事がない。「ジヤズ大名」も見たっけなぁ。けれど、風体が素敵な方だったので心引かれるものがあった。相当の年寄りだったのに。いつも黒で決めていて、サマになっていた。そうはいないでしょそんな人。俳優じゃないんだからさ。奥様とは14歳も年が離れていて、かと言ってそれを感じさせるでもなく。我が家なんて4歳しか違わないのになんか、たまらん。それはともかく、あの生き方がカッコイイ。まわりで支える人々がどれだけ大変だった事か。とは言え、そんな風にも感じられなかったけれど。監督の最後は45周年目の結婚記念日、2005年2月19日の午後突然やって来た。奥様の腕の中、静かに息を引きとられたとか。本人にとっては、この上なく素晴らしい最後だったのではないだろうか。羨ましい様な、けど寂しさを含んだラストシーン。良い思い出を残して逝った監督。尊敬申し上げます。
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