２０１２年３月１７日 向田邦子・ドラマ

　数日前にテレビ東京が放送した向田邦子原作のドラマ「蛇蝎のごとく」。主演が市村正親と黒木瞳だったので見る気がしなかった、はじめは。開始から３０分位経ってそういえば、と思い立ってテレビをつけた。以前の向田ドラマはＴＢＳでのもの。今回は聞かなければ原作が彼女だとは思いつかないほど様変わりしていた。テレ東だから？　でも思っていたよりは頓珍漢のものではなく、間抜けオヤジと母親役になりきった主演ふたりの演技もおもろかった。逆に相変わらずのボテッとした唇が鬱陶しい、娘役の石原さとみが無表情でつまらなかったな。相手役の小澤なんとかさんも味わいのない演技で。この人はいろんなところに顔を出すけど演技力がないなぁといつも感じさせてくれる。背が高く顔がイケてるから人気はあるのでしょうけどつまらない。それはさておき、ラストのオヤジ・市村の落胆ぶりはよかった。いつもの劇場型の芝居を封じ込め、やればできることを証明してくれた。あんたにそんなことを言われる覚えはないよ、と言われそうだけど敢えて言わせてもらいました。これでも一応、向田ファンなので。