アコースティックリサーチのAR-4Xを鳴らしてみた。
このスピーカー、能率が低いはず。密閉式で低音に細工がしてある。よってこれは鳴らないかなーと思ったが、万が一のため、鳴らしておく。
棚から降ろしてセッティングしながら何か期待するものが感じられた。
試聴。
こりゃぁいい。
スピーカーの向こう側に定位する。余裕が有る鳴り方、しっとり鳴る。ほくっというか、ポコッというか、そんな感じ。
価格差は輸入手数料かと思ったが、作りが違うんだ。
能率は関係ない。このスピーカー、三極管シングルと合う。超低音とはいかないが、量感を補っている。
SP-50も良かったが、これを聴くと、あちらはパリパリ、ちとやすっぽい。
舶来が良い、と言われる所以かもしれない。
ただ、やっぱり音量が小さい。
刷毛が乾く前にこちらも塗装した。
塗装前
塗装後
少し暗い目のしっとりした感じになった。
今回しみじみと見たが、結構傷んでいる。この辺のつくりは国産のが上だなと思う。音は別として。
SP-50のツイーターは5HH17、テクニクスの一号機Technics1のツイーターだそうだ。多分紙ではない何か。っと思ったらポリエステルフィルムだ。
それにセンタードームがアルミの(フルレンジ)ウーファー。
これがカラッと鳴る。アチラを意識した音なんだな。
対してAR-4XはTWもWFも紙コーンだ。しっとり鳴る。
この違いが興味深い。ヨーロッパのスピーカーだと思ってた。
いまは断然ARが良く鳴っている。
果たしてメインのDS-3000はどうだ?三極管アンプと小型2ウェイの繊細さは出るのか?ちと心配になり鳴らしてみた。
さすがにあの繊細感は出なかった。しかしこの大型スピーカーの実体感が有る。肉感も少し出た。
まあ、一安心。
最近DS-3000が栄養失調のような音ではないか?そう思えてきた。
線が細く、神経質な。でも今日鳴らして安心した。
たしかに細いが、出るものは出ている。そぎ落とした感じではない。
この辺のチューニングはどうするか。考える。
今回DS-3000を鳴らすのに、合皮のマスクの張り直しをした。ユニットの際でめくれてしまうので、両面テープを追加した。剥がして張り直したとこも有ったが、このテープ、根性あるわ。