analog player & Vacuum valve amplifier (Electron Tube Amp)

こちらの記事は製作・修理・改造を推奨するものではありません。
故障・事故等が起きても当方責任は負いかねます。

マッチング

2018-06-15 00:00:13 | カートリッジ

今、レコードを聴きまくっている。夕べの延長でカートリッジがSYNERGYだ。昨日はあんなに乱暴な音が出たのに一転、今日はどうした?なんか異質なものを聴いてるよう。なんか音色がおかしい。今度はSL15Eに替えてみる。音色の異質は大分収まった。ポップスがカラッとなる。だが、どうしても異質感がぬぐえない。エスピーユーこんなんだっけ?

 

仕方なく?DL103FLを繋いでみた。すると、劇的な変化が訪れた。エスピーユーの変な音色を気にして聴くのなら、こちらの方が断然良い。まあ、CDのような音、かもしれないが、以前のような腑抜けではない。一時期これがDL103FLの実力か、と思っていたが、全くの間違い、上下方向のレンジもしっかり出てる。音場の見通しも良くなった。正直、DL103を高評価してる人は高級機を聴いてないからだ、などと思っていた。今、少し、もしかしたらEMINENT無くてもいいんじゃね?なんて考えてる。ここまでDL103FLが鳴ればそりゃ私にも高評価が納得いく。そして回転シェル。これは低音が出ないシェルと思っていたが、これも誤解だった。ちゃんと「ズン」が出てる。しかも、20年以上前に買ったポップスのLPからだ。このLPからこの低音は聴いたことが無かった。ちゃんと入ってるんだ。そして回転シェルもちゃんと対応するんだ。低音を回転部で打ち消すシェルなんて思って申し訳ない。もしかして、以前却下したスピーカー下のコロも行けるのか?

今まで不完全な状態で聴き、評価・判断してた自分が恥ずかしい。その今回良くなった原因はパワーのOPT6Ωだ。今まで8Ωタップで6ΩのDS-3000を慣らしていたのでミスマッチだった。それが昇圧トランスのインピーダンスにも影響してたのだ。なんてこった。この20年、私は何を聴いてたのだろう。ひ弱なイメージのTD-521の評価も変わるかもしれない。

そのTD-521だが、取付けてるSME3012Rの付属ピンケーブルの接触が悪いのか、ハムを引く。こういうことも対処していかなければ。

2018年6月転機が来た。

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現在の音35

2018-06-14 00:00:34 | システム

現在の音も35まで来た。フォノイコがまだ未完成だが、一応ある程度まで来た感じがする。

当初DS-3000を導入するとき、モニター系スピーカーで音作りをすれば、あらゆる音が出てきて、理想形が出来る。言葉は違えどそんなことを考えていた。トランジスタは中々私に合わず、真空管でやってきた。OPT8Ωでやってきたころはこんなもんか?こんなはずじゃない。と製作を繰り返してきた。この問題はMM,MCカートリッジの相性にも影響してたように思う。今は思う。バランス、マッチングはばっちり。ようやく人様に聴かせてもおかしくない音になった。

現在の音。ここに来て、どんな音か分からなくなった。DS-3000の音、真空管アンプの音。これらがどこかに行ってしまった。最近はジェームスさんのスピーカーの音、タノインの音、これはなんとなく分かる。言葉の表現では難しいが、音の特長がある。

私のシステムの音。特徴がどこかへ行ってしまった。ただ、音がそこで鳴っている。達感?ツマラナイ?いやいや、そんなことはない。個性は無いが、なんというか、音に余計なものが付かず、微小な雰囲気、一音一音の周囲の状態がPURE。ホーンシステムでしか出ないと思われてたこの音。これに関しては市販高級機器に勝ってるのではないか。勿論私のシステムを凌駕してるものも世の中には多々あるはずだが、今は言える。タノイン、J〇Lよりいい。

 

えらいことを言ってしまったが、明日には変わるかもしれない・・・。でも達成感半端ない。今回のアンプに期待してたわけでは無かったが。

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EL34PPmono 音出し4

2018-06-13 00:03:27 | MfD‐4 (Mullard)

それではそれでは、カートリッジを換える。エスピーユーSYNERGYだ。こいつはトーレンスとSME3012Rに繋げる。ってかこれにしか付けられない。SME312を使ってからSME3012Rは音が貧弱に感じられる。アームパイプの横方向のねじれが影響してるようにも思える。なのだが、ことエスピーユーに関してはそれが感じられない。もはやトーレンスとSME3012Rはエスピーユー専用機、と考えてる。

合わせてフォノをH-LCR-EQにする。EMINENTの登場はまだだ。

音が出た瞬間、格の違いを聴いた。MMとは全く違う。エネルギー感が凄まじい。スピーカーから音が抵抗なく出てきた感じだ。少しきつめの音で若干うるさいので音量を絞ってしまった。

OPT8Ωは、MCのインピーダンスマッチングを余計悪くし、MMのインピーダンスマッチングの影響を受けなかったのだと思う。今まで、「これだったらMC聴く必要ないんじゃないかな?」と思っていた。今は言い切れる。MMよりMCが上。皆さんこの音を聴いてたんだ。MMを鳴らしてたうちは、DS-3000の片鱗を聴いていたのだと思う。いまはDS-3000が空気を動かしてる。マラツンのSM-700で鳴らしてたほんのひと時の感じが出た。このスピーカー只者ではない。

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EL34PPmono 音出し3

2018-06-12 00:00:36 | MfD‐4 (Mullard)

今日はチャイコフスキーのくるみ割り人形を掛ける。オーマンディの指揮の物だ。これで低音のズンがどこまで出るか確認しておく。

最初stereoタイプで低音を確認しておく。これほど出れば良いんだけどな、期待は薄い。

そして新型monoを掛けた。もう低音なんてどうでもよい、一聴、音のゆとりが全く違う。空間も奥の方に広がる。少し濡れたような、肉感が付く。stereoはちと乾いた感じの音かもしれない。このゆとりはどこかで聴いたことがある。そうだ、市販の超高級機を聴いたときだ。私の作った機械が超高級機になった、などとおこがましいことは言わないが、嬉しい事ではある。

そして低音だ。一応出てる。良かった。stereoタイプより弾力的だ。おだんご。でもそれなりに迫力は出てる。好みではないが、今後の変化に期待しよう。

もうここまででほぼ音は決まったように思う。この後の音の変化は少ないと思われる。結構早かった。電源とチョーク、出力管は今まで使ってたので、エージングはほぼ済んでるのだろう。後は細かいパーツとOPTだ。これのエージングが済んだかどうかだ。

音はもうここまでで十分満足。今までのような飛躍したかのような音のステップアップは今回は無かったように思う。しかし地味に、確かな向上は有る。過去最高かと言われれば、部分的には過去に最高はあり、今回は部分的な向上、程度だと思う。不満は透明度。もう少し抜けが欲しい。しかしこれは無理な話かもしれない。低音が出てきたので中音に被っているのだと思う。満足点はやはり中音だ。このゆとり感(世代ではない)半端ない。音楽は中音、これを地で行っている。

ああ、この不満はシステムのものだ。サブ機器多用だ。他の機器への入れ替えで何とかなるかもしれない。フォノやカートリッジがサブクラスの物だった。

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EL34PPmono 音出し2

2018-06-11 00:00:22 | MfD‐4 (Mullard)

こんなはずじゃ、と思いながらレコードを掛けた。慣らしだ。

一枚目ベートーヴェン、第四では余り感触が変わらなかった。まあ、アンプも暖まってないだろうし、レコードも疑似ステレオの良く分からないものだ。二枚目、フォーレ、マスクとベルガマスク。ここで少し異変。もはや最初の平面のイメージはどこかへ行った。が、正直ごちゃごちゃに聴こえる。

三枚目、ビゼーのアルルの女。ここで開花した。このレコードは録音が良くないものと思っていたが最近はちと評価が変わってきた。何回もダビングを重ねたテープのような感じだったが、その再生機器のグレードを上げた感じか。ダビングした感じは残ってるが、そのダビングの状況が解るくらいの再生能力の向上というか、再生に普及価格のTRIO KX-500からソニーTC-K555ESLに替えたような、そんな感じだ。

四枚目、此処でポップス。渡辺美里、LOVIN’ YOU。小宇宙が広がった。真っ暗な空間に放り出され、浮いてる感じ。これだ。私の求めてる音はこれだ。優しい音色、鋭い音、それよりも私はこの空間感が好きなんだ。以前もこの感じの音は出てたが、

それより上を行ってる感じはない。ただ、この空間感を出すのはSNかなぁと思う。そして鮮度。これを求めるとこの空間感が出る気がする。次々にレコードを掛ける。

五枚目、リファレンスの刀根麻理子、NATURALLY。空間感は良い。ただ、冷静になって聴くと低音は少ない。その代り中音が凝集されてる。何事にもエコー感が棚引く。このエコーは少し大げさかもしれないが、心地良いので良しとする。stereoタイプより各音の厳しさは無いが、しっかり出てるので問題はない。思うにstereoは酸金の音、新型monoはカーボンの音。これは使っている抵抗の種類のことだ。そんな気がする。stereoの厳しい音は、位相反転段と酸金の音がマッチして古典的な音だが一つの特長を表してると思う。が、新型を聴くと、こちらの厳しさは多少後退するが甘い音の方が私には良い。

このアンプの特長は「中音」だ。もっとレンジを広げて派手なズンドコをやらかすのかとも思ったが、中音の独特な鳴り方だと思う。流麗、とうか、ちょっと派手目な、甘い感じだがキレが悪い訳ではない、この中音重視の音だ。

良かった。予想に反した音だが、良い感じに仕上がった。もう少し音が変わると思われるので鳴らし続けよう。

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EL34PPmono 音出し

2018-06-10 00:15:01 | MfD‐4 (Mullard)

それでは待望の音出し。

意外とあっさり音が出た。しかしその音は・・・

まあ、stereoの音と比べてなんだが。

音が小さい。これは電源電圧か、電源のフィルタコンデンサの容量か、または整流方式がダイオードか整流管か、この違いがある。音量は大きいに越したことはないが、まあ、問題ではない。

 

肝心の音。ぬめっとしておとなしい。全体が一色で統一されている。これはあまり好ましい事ではない。この一色がキャラクタになってしまう。そして画一的な音になってしまう。うーん。だが多分パーツの音だろう優しい感じは有る。しかしstereoの厳しい音も良い。

 

低音は弱い。かろうじて出てるレベルか。

まあ、出来たばっかりでエージングも済んでないし、もう少し鳴らし続ける。

 

 

正直、もっとパッとクリアな明るい音を期待してた。これではstereoタイプの方がいい音だ。OPTのRX-40-5が優秀であり、DS-3000との相性もいいのだろう。これでは新型に付けたOPT、ファインメットの実力が解らない。新型は何一つ負けてないはずなのでが、アンプ作りの難しさに陥ったか?いいパーツを使えばよいものではなく、適材適所。市販のアンプはフィルムコン(ポリプロピレンとか)金属被膜抵抗とか、普通の配線材とかを使っている。アフターを考えて現在現役の部品をつかわざるをえない市販品に勝つ為の部品選びをしてきたわけだ。こんなはずじゃない。

 

 

期待も込めて鳴らしこむ。

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EL34PPmono 調整その7

2018-06-09 13:50:07 | MfD‐4 (Mullard)

電圧測定の際、スライダックの電流がひゅるっと上がる件、謎。

真空管を外して測定してみようか、とも思ったが、昨日考えた通り電源のコンデンサを外して測定してみることにした。

これで電流が上がったらチョーク短絡?どうすんだこんなチョークもう手に入らない。ハシモトの代替品?二個も買うのか?測定。うへー、電流上がっちまった。

っと、Lchを見ると整流管ソケットの上下逆?なにーこれか?

正しい方。

間違った方。

早速反転し、電圧測定。

やった!うまくいった。

 

 

トラブル起きるとめまいがするほどがっくり来て、「音出るのか?」と不安になる。今回は取り付けミスだが、割と早く解決した。しかし最近は一発OKがない。今まで経験したことのない状況に焦る。  ほっと一息。

 

 

位相反転段のドロップ抵抗が一個見当たらなかったが、これはLchで1kΩに落とすため、2kΩを二つ使ってたからだ。まあ良い。もう少し気を落ち着かせたら鳴らしてみよう。

やった。

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EL34PPmono 調整その6

2018-06-08 21:52:59 | MfD‐4 (Mullard)

それではEL34PPmono、Rchの測定に入る。

まず、整流管だけ抜いてほかの真空管は差し、ヒーターの電圧を測る。問題ない。

次に整流管を差し、スライダックのつまみをくいっと上げると、スライダックにつけた電流計もくいっと上がった。5Aくらいか。あげたつまみを慌てて0に戻す。なんじゃ?

やればやるほど新しいトラブルが発生する。ああ。

こまった。なんだ?

ちょっと焦って作ったかも。配線を確認する。特に整流管回り。うーん間違いは無いな。

ふと、思いついた。電流が極端に流れるのは、B電源がアースに接触だな。テスターで導通を確認するが、問題無い。

ここでデカップリングコンデンサの450V100μFの下が見えない。このコンデンサを外してしまおう。

外して見えだしたパーツをチェック。もちろん問題無い。う~ん。

ついでにこの外したコンデンサを測ってみよう。100μFはテスターでは上限を超えてしまってるので測れない。確か40μFまでだ。が、27μFとか表示する。

これかー?(画像はO.L.)コンデンサ不良?抵抗も測ってみた。

O.L.。導通ゼロじゃん(勘違い)。これじゃ電流流れない。(でもリークなら抵抗値があるはずじゃ・・・焦って判断がおかしくなる)

このコンデンサは流用なので、リードが短い。延長しなければならない。前回もしかしたら半田の熱で内部が破壊された?今回はクリップで熱を逃がしながらはんだ付け。

取り付けて、再度測定。

スライダックのつまみを少し上げると、すでにスライダックの電流も1A。ああ、ダメか。無駄だった。

 

 

整流管を外して電源トランスの電圧を測った。

B端子は800Vほど。結構高いな。

整流管ヒーターは5.3Vほど。まあ、こんなもんか。

電源トランスは大丈夫そうだ。

こうなるとチョークも確認する必要がありそうだ。

100μ+100μのコンデンサを外して測ってみよう。

この辺は後日だ。

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EL34PPmono 作り直し31

2018-06-07 10:05:51 | MfD‐4 (Mullard)

今日は休みなので一気に行った。

完成。結局DALE3W2kΩは見つからなかったので、2.2kΩで妥協。

朝5:40に目が覚め、それから組み始めたが集中力が続かない。誤配線、はんだ付け不良があるかも。違うことして落ち着いてから測定だ。

 

カメラだが、蛍光灯の光がシャシに反射してしまうので消灯して撮影すると細かいところがぼやける。シャッタースピード遅くして、ノイズリダクションがかかるからかもしれない。

そしてレンズ。SEL2820は明るく解像度が良いと思うが、ゆがみがひどい。真四角のものが真四角にならない。

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EL34PPmono 作り直し30

2018-06-06 21:18:30 | MfD‐4 (Mullard)

明日は休みだ、ということで、時間を気にせず製作に入る。

位相反転段と出力段と初段を少々。位相反転段のドロップ抵抗、DALE2kΩ3Wが見つからない。おいおい探そう。

電源周りをやったら飽きた。今日はこれぐらいにするか。飯行ってこよう。

最近始めた、ケーブルの端末処理。

DUCCスピーカーケーブルを使ってるが、被覆が熱に弱くぼにょぼにょになってしまうので、熱収縮チューブを被せてはんだ付けをする。

電源周りはしょうがないが、増幅段はパーツの足を使い、なるべくケーブルは使わないようにする。そうすると音の鮮度が上がるように思う。そして高純度のケーブルを使うと、一段先の音が現れる、気がする。どちらも気がするだけであり、気のせいかもしれないが、どうもやめられない。気が済まない、というのもあるが、私はこのケーブルを使うのはMUSTだ。

ベテランには嫌われるようだが、いまだにこのケーブルを使うことがやめられない。

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EL34PPmono 作り直し29

2018-06-05 21:20:08 | MfD‐4 (Mullard)

今日は位相反転段から出力段にかけてパーツの取り付け。

中々順調だ。

 

今、アルルの女を聴いている。不意に左が鳴らなくなった。ケーブル入れ替えてもダメ、フォノも入れ替えたがダメ。ああ、シェルだ。締め直したら音が出た。

さらっと鳴るが、無機質ではない。CRのフォノの所為も有るだろうが、なんか懐かしい感じだ。

さて、新型パワーはどんな鳴り方をしてくれるのか。

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EL34PPmono 作り直し28

2018-06-04 20:16:16 | MfD‐4 (Mullard)

RcHのパーツ取り付けを始めた。間が空いたがようやく。

やはり取り付け位置が決まってると早い。一日でここまで来た。

もう少しで時間が山ほどできる。

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EL34PPmono ちょっと寄り道2

2018-06-02 21:32:22 | MfD‐4 (Mullard)

いま、EL34PPstereoのほうを掛けている。久しぶりに聴くマスクとベルガマスク。これがなんとも良い。楽器一個一個は固めの音。しかし鳴った全体はなんはなんとも心地よい。DS-3000とトランスのRX-40-5のマッチングが良い。そう、芳醇な感じというか、表現が少し大げさな気もするが。

これに比べると、と言っても片チャンでしか比べてないが新型は少し低音が薄いかも、という不安が付きまとう。どうにかstereoよりいい音を出してほしい。

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EL34PPmono 作り直し27

2018-06-01 22:52:38 | MfD‐4 (Mullard)

初段と位相反転段の真空管ソケット、および入力トランスを取り付け。

疲れたので今日もここまで。

明日は早く帰れると良いな。

少しだけレコードを掛けよう。

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