analog player & Vacuum valve amplifier (Electron Tube Amp)

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TD‐521手入れ その3

2018-06-27 00:25:59 | アナログ

平面:二次元的に鳴るDP-80システムをちょっと改良してみようと思い、EMINENTをTD-521のシステムに付けて鳴らしている。

・・・何なんだ、この音は。今までこんな音は出ていなかった。

声、低音楽器、中音楽器等が分離する。そして良い感じに肉が付く。以前千葉のオーディオショップで聴いたシェルター#7000の音を思い出した。そしてロジャースのLS3/5aにも似てるかもしれない。音色が付くといっても他に影響することはなく、この場合キレが悪くなったり、余韻が削げたりすると思っていたが、そんなことは殆ど無い。余韻がきれいに減衰し、音の輪郭もストンと落ちてなく、滲みのようなものまでわかる。声は若干ダンゴか?とも思われるがそれは耳をそばだてたらの話だ。全体をとらえて聴くと一つの世界を作っている。但し、広がりは若干制限される。空気感は薄く、スピーカーの外側に広がるというのはちょっと苦手のようだ。上のTD-521の画像、暗くくすんだが音色の濃い、まさにこの画像のイメージと音が重なる。

この鳴り方はヨーロッパトーン?トーレンスの音?スイス、もしくはドイツの音?その辺はちょっとイメージがわかない。この鳴り方の為に広がりを若干犠牲にした、と考えるとイギリス風にも思える。まあ、日本製の音では無いと思う。

TD-521のシステムとEMINENT、この組み合わせも有りだと思う。DP-7000システムを捨て、TD-521に走ったとき、この音が出てたら・・・そう思うとオーディオ人生、どう転んでたか分からない。以前もこのシステムは何回も調整をした。それでもこの音が出なかったのはやはりDS-3000にパワーアンプのOPTを8Ωで使ってたからだろう。いま、このシステム、バックコーラスが分離し、肉感が有り無機的でなく良い感じで鳴っている。ああ。

しかし、しかしだ。やはりEMINENTはこの音を作るシステムでは能力を発揮しないのでは?それが時々頭をよぎる。DP-80システムを考え直そう。

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