パワーアンプの初段を替えてみよう。
手持ちには12AY7と12AX7がいくつかあるが、X7で上手く行くとテレフォンケンが使えるかもしれない。
プレート抵抗を68kから100kにし、ドロップ抵抗てプレート電圧を170V程に合わせた。
早速鳴らしたが、これがまた微妙~。
まず音量は十分になった。普通に聴くにはボリュームが九時くらいになった。
そして音だが、平面に戻ってしまった。
ただし、低音はしっかりしてきた。
空気感は希薄だな。
こうなるとデメリットばかりのように思うが、なんか音色というか、響きが「高貴」な感じになった。
これがたまらない。
もしかしたらマンラツのセブンが高評価なのはこのせいではないか、などと考えてしまう。
オーディオ的なものを忘れて聴ける。
ふと思ったのだが、この鳴り方は、昇圧比の高い昇圧トランスの音に似てると思う。
12AU7は昇圧比の低い昇圧トランスか。
“昇圧比の低いトランは音が良い” 誰かが言ってたな。
では高昇圧のトランスは音が悪い?そんなことは無い。
低昇圧はHiFi、高昇圧は趣味性の高い音。
もしかして、低インピーダンスにする、回路インピーダンスを下げる、というのはそういうことか?
なんか思わぬところで思わぬ結果になった。
20230228