グリッド抵抗についてまた考えるようになった事の発端は、
ゲインの低いCR型フォノイコを使ったら音量調整がスムーズだった。
これをLCRフォノイコに使えないか?
LCRフォノイコはRIAA段以降がECC99のSRPPで、設計では20dB有る。
このゲインを下げれないか?
SRPPは上管のプレート電圧Epの半分が下管のEpに掛かるらしい。
今は230V程なので下管は120Vほど掛かってる。
これをもしか半分にしたところでどのくらいゲインが下がるのか?
rpが半分にはならないだろうから、半分にはならないかな?
なら、PPにしたら?インピーダンスが下がらないか。
PPにOPTを付けてバランス伝送?
プリにもIPTを付けるか?
単にRIAAのOUTに600:5kのトランス付け、プリは入力のRgを5kにするか?
トランスは電力をブッ込んでやった方が良い、
・・・と思う。
ここで、だ、少し戻ってRIAAのOUTにECC99のPPを付けたら、って、ECC99のグリッド抵抗Rgに600Ωが付いている。
これはRIAA段を600Ωに保つためであり、実際以前測った時も600Ωになった。
前振りが長くなったが、やっとここで本題。
一般にRgの値の上限は管種によって決まっているが、下限は決まってない。
まさかラジ技誌のライターが間違ってるという事は考えづらいので、下限はどこまで下げて良いのか?
考えてみる。
確か以前コメントで頂いたが、「そういうもんか」とよく理解して無かった。
(Rgの値が高いとグリッドリーク電流が流れることが有る。)
Rgの値が小さい時は初速度電流が流れることが有る。
それはバイアス電圧が0.7V以下になった時。
これが良く分からなかった。
負荷曲線のバイアス電圧のライン0.7Vより0V側に行った時、なのだがなんだそりゃ?だった。
カソードをグランドに直結し、グリッドにマイナスの電圧を与えてやる。
もしくはバイアス電圧を作る為にカソードに抵抗を入れ電圧を上げる=バイアス電圧は0Vなら、見掛け上カソードより電圧が下がる。
カソードより電圧を下げる・・・ね。
パワーの初段12AU7のカソード電圧は3V程でる。
実際にはカソード電圧も上がるのだが、Rgの入力信号を2Vにしたらバイアスは1Vになる?
これか?
パワーは実際入力が1Vで最大出力が出る。
から大丈夫だ。
問題はプリだ。
3%歪の時の出力は10V、なんて喜んでたが以ての外だ。
この時のパワーの入力電圧は50V超える(爆)。
なら、2Vになる時って?
プリの出力管は1.2V、
伝送ラインは0.4V。
こんなに低いんだ。だよな。
プリとパワーを繋いで伝送ラインを測定してた頃はパワーの電源は入れてなかった。
入れてたとしてもそんなに大音量は出せない。
結構怖いことやってたんだ。
LCRフォノイコの岩村氏の設計では、
RIAA段の出力で60mA
終段SRPP下管のカソード電圧3V。
だから抵抗低くても大丈夫なんだ。
なんか賢くなった気分。
グリッド抵抗の値は、バイアス電圧0.7Vに注意。
これだ。
・・・600Ωの前に、位相反転が必要だ(爆。
シングル?パラでシングルか。
20220306
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