analog player & Vacuum valve amplifier (Electron Tube Amp)

こちらの記事は製作・修理・改造を推奨するものではありません。
故障・事故等が起きても当方責任は負いかねます。

プリの動作点の変更 その18 鳴らしてみる

2021-04-05 13:00:00 | LfD-1

プリアンプの大電流バージョン、聴いて見る。

ソースはCD。

ポップスはバランスも良く問題ない。

問題はプロコフィエフがエネルギッシュに鳴るか、だ。

何とか鳴った。ただ、前のは(140V14mA)の時は低音が濃かった。今のはシェイプしたというか肉をそぎ落とした感じが少しする。量感はそこそこ有るのでまあ、不満と言うほどではない。

中高音が優雅な感じがする。少し乾いた感じかな。フィルムコンのような音。それに前のは音像が少し滲んでたようだが今はそれが無い。

色々いじったのでもう少し慣らしたが、結局前の140V14mAに戻した。

やりたいことはやったので、気が済んだ、と言うのもある。

※ 同じ回路のアンプを作る場合は全て自己責任の上、製作くださるようお願いいたします。投稿者としての責任は一切持ちません。

 

音出しの前にパワーを繋いでノイズを測ったら15mVとなった。

たしか前は40mVくらい有ったと思う。

 

20210318

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プリの動作点の変更 その17 PT交換

2021-04-05 12:00:00 | LfD-1

では本命の、フォノイコに使ってた電源トランス(PMC-55HG)をプリに取り付ける。端子の付いてる巻線の部分に当たる開口部の広げから始め、配線・抵抗値の調整をした。

これで出力段5687は

Epが181V

Ipが17,4mA

rpが2.37kΩ

となった。

ブリーダー抵抗も100kΩから56kΩに変更し、1.8mAから2.6mA流すようにした。

600Ω固定抵抗器負荷の、プリ単体のF特・歪率も測ったが、以前と変わらなかった。

 

これで総電流は38.4mA。電源トランスが45mAの容量なのだが5687に20mA流す勇気はない。まあ、前より4mAほど多いので、違いが出れば分かるだろう。

今回の物は下図赤線である。青線はこれまでの物。ピンク線はこの回路の元設計・那須氏の物になるのだが、3.6kΩになるとあったはずなんだが、さて。

プレート損失は2.9W。これだけ使ってもまだ余裕なのか。

電圧測定してて気になったのは、トランスのうなり。多分チョークだと思う。

60mAの物にチョークインプットで38.4mAと半分以上流してるからかな?電源トランスを替える前は前は30mA以上はなるべく流さなかった。ハムでるかな?

 

おお~これで思いつくことはやったかな。

 

20210318

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プリの動作点の変更 その16 結局低rpで。

2021-04-04 12:35:10 | LfD-1

プリの終段5687を高rpで、とOPT20kΩで鳴らすと中高音は安定的で細かい音も良く出る。しかし中低音、チェロの辺の帯域が痩せてしまう。

よってrpを出来るだけ下げ、OPTを10kに戻そう。

合わせてパワーの初段グリッド抵抗を4.7kΩから10kΩにした。

 

多分こちらの方が良い。中低音が厚くなり、音量を上げたとき、音圧で「ううっ」と苦しくなるようになる(音圧の)感じ。今はこれがエネルギーの強さと考える。

ただ、中音は少し荒れた感じが有る。動作点の問題かとも思ったが、もしかしたらパワーのRgをVISHAYからDALEにしたからかもしれない。

中低音が来た所為か、ヴァイオリンがウェットになる。実際はこんなに心地良い音は出さないと思うが、これはこれでよい。

 

今回5687は 

Ep146V

Ip 14mV

rp 2.8kΩ

となった。電源トランスは、タップを260Vから230Vに下げた。総電流は31mA程になり定格を3%ほど超えたがまあいいだろう(ほんとは良くない)。調整中35mAになった時はさすがに電圧が上がらなくなったが、定格付近でやっと調整が出来るようになった。

火噴くかな?

それから今回ブリーダー抵抗も少し小さいものに換えた。

最初249.3kΩの時は0.8mA程流れてたが、今は100kΩで1.5mA程になる。

これでドリフト?が減れば良いと思ったが、前ほど派手に電圧が動かなくなった程度、振れが若干大人しくなったかな。

 

※ 同じ回路のアンプを作る場合は全て自己責任の上、製作くださるようお願いいたします。投稿者としての責任は一切持ちません。

 

20210310

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プリの動作点の変更 その15 rpを出来るだけ上げる

2021-04-04 06:05:06 | LfD-1

プリの終段5687の内部抵抗rpを大きくするためEpを上げるのに電源のドロップ抵抗を小さいものにしたが、5687のEpが上がるとIpも上がってしまう。そうなるとrpが余り前と変わらないのでカソード抵抗を500Ωから600Ωに換えた。

これで(カッコは前回値)

Ep 250V (220V)

Ip 10mA (前回も同じ)

早速鳴らしているが、佇まいが変わった感じ?

音に滲みも不安定さも無く自然に湧き出てくる。

前のrpが低い時はすっきりして無いかなと言う、その時は思わなかったが今の音を聴くと思う。

 

ただ、音量を上げてDL103FLで鳴らした時は低音の厚みが無くなった。下のズォオオンは来るのだが、その上の中低音の厚い感じが無く、精一杯(中高音)鳴ってる感じ。

細かい音なんかも聴こえるようになり、トランペットなんかリアルではないが何とも肌触りの良い音なんだけれども。

 

これでは却下だな。

 

5687が低rpの時の音は、低域重視のバランスで、こちらに迫ってきた。此方が構えないと聴いてられないような疲れる感じ?だったが今の音はリラックスして聴いてられる。

聴き疲れしない音が好み、なんてのをよく聞くが、私は反対の音が好みなんだ。聴き終わってじわっと汗が出るような?ため息をつくような音が良い。

 

5687のRgを今の600Ωから1kΩにするという手もあるけど、これでは去年の一番最初に戻るし、上げると音が段々薄くなる気がする。

 

やはり低rpの10kに戻そう。

ただ戻すのは面白くないので、思いっきりギリギリにしようか。

 

20210309

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プリの動作点の変更 その14 rp高めを鳴らす

2021-04-04 00:09:38 | LfD-1

今のプリの状態は、5687のEp220V、Ip10mAでrpが3.3kΩ程(高め)。OPTは20kΩで接続。

パワーは初段Rgが4.7kΩ。

これでプリのOPT/rpが3。計算には色々問題有りだが、現状の基準として捉えて置く。

 

この時の鳴り方だが、やはり低音がやや少ない。以前ならこれでも良いかと思うところだが、前の音を聴くともう少し何とかならないか?となる。

ただ、中音の音は良くなった。軽やかに、わっ、と出る。

以上はプリの5687が低rp、OPTが10kΩの時と比べてだ。

悩む。両方何とかならないか。

OPTが20kΩだと低音が出ないのはNP‐126の能力だし、オーオディオ的に良いのは高電圧だし。

電源にもう少し余裕が有るので、Epをもう少し上げ、Ipも増やしてみるか。

今OPTが10kΩの時OPT/rpが2だとして20kΩの時3、これを2に近付ければ低音が出ないかな?見掛けになるけどrpを大きくすればそうなると思う。

 

・・・この調整が楽しい。

 

20210308

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プリの動作点の変更 その13 実測値

2021-04-02 00:04:45 | LfD-1

ON-OFF法によりOPT・IPTの各入出力インピーダンスを以前算出したが、これがどの程度合っているのかを確かめたいと思っていた。

 

インピーダンスについては実際に測ってしまったら分かるのか?

 

まずは設計値。下図になるはずである。

 

そして各部の実測。

発振器はプリの入力に接続し、600Ωラインの電圧が1Vになるよう設定し、各部を測定した。

 

① プリの出力管5687プレートとOPTの間にデジタルマルチメーター(DMM)を繋いで電流値を測る。

同時にOPTのB-P両端の電圧を測る。

これでOPT一次側のインピーダンスを算出する。=9,686Ω

 

② パワーのIPT一次側600Ω巻線の両端の電圧(=1V)をみながら発振器の出力を調整する。

同二次側20kΩ巻線両端の電圧を測る。=4.47V

これでIPTの電圧比を出し=4.5、インピーダンス比を算出する。=20

 

③ 合わせてプリOPTの昇圧比=6.8 ・ インピーダンス比=46 を出す。

この昇圧比6.8(デカすぎでねか?3/31)というのは奇しくも3/14に試算した数値と同じ。パワーのIPTのインピーダンス比だ。ここは伝送インピーダンスを600ΩにしようとするとIPTの昇圧比からRgは2kΩにしなければならない。

 

 

 

④ プリとパワーピンケーブルの代わりにDMMで繋ぎ電流を測定=2.7mA、600Ωラインのインピーダンスを算出する。=370Ω

最終的にプリのOPTインピーダンスが5687のrpの何倍になるか?(OPT/rp)を算出する。=3.0

 

 

⑤ 参考にプリの出力に600Ω固定抵抗を接続してOPTのインピーダンスを測定してみた。=13,813Ω

プリOPT一次側インピーダンス(プッシュ側):実測Ωの値が13,813Ωと10kΩより高いのは、これが真の値に近いと思う。上の①が10kΩに近いのは負荷のパワーのインピーダンスが低いのに引っ張られていいとこに行ったのではないか。

 

以上により、OPT、IPTの昇圧比がおかしい。両方とも5.8になるところ、

OPT(NP‐126)は6.8・・・③

IPT(A‐8713)は4.5・・・②

⑥ これ等よりパワーU7のRgを4.7kΩにした時、プリのOPT一次側のインピーダンスは 21,645Ω(P-P間)となる。

 

⑦ 600Ω伝送ラインは1V÷2.7mA(実測)=370Ω

 

 

 

問題点

② と ③ の電圧がともに5.8V出てればすべて問題無くなる。測定方法が間違ってるのか、なにか条件が有るのか?

トランスの電流と電圧の計り方は間違ってないのか?

 

⑦ 370Ωはオンオフ法で測った数値に近く、これを600Ωに近付けるためパワーのRgを大きくすると、プリのOPTインピーダンスが大きくなってしまう。

 

20210307

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プリの動作点の変更 その12 実測してみた

2021-04-01 00:02:24 | LfD-1

インピーダンスについて、交流信号を入れながら各部を測定してみた。

① プリとパワー間の電流・電圧測定。以下すべて交流。

② プリのOPT一次側(20kΩ)の電流(真空管~OPT間)・電圧測定

③ パワーのIPT一次側(600Ω)の電圧測定と二次側(20kΩ)の電圧測定

基準は600Ωのラインの電圧を1Vとした。

 

これでプリのOPTを10kΩで使ってた時はそこそこ計算値と近づいた。

しかし20kΩの時は全く駄目になった。

600Ωのところのインピーダンスが計算と全く合わない。

 

 

プリとパワーの負荷がお互いぴったり600Ωでは無いから引っ張られて値が変わってしまうのか?と考え、600Ωの抵抗負荷でもう一度測定した。

600Ωの電圧は1Vで変わらない。するとパワーのIPT二次側はほとんど変わらなかった。これは真空管のグリッドインピーダンスが無限大であることを考えると4.7kΩは不変なのでこういう結果になる。負荷は後段から考える、という事を証明したことになる。

という事で、パワーは問題ない、とする。

 

 

問題はプリだ。600Ω抵抗負荷で出力管5687とOPT間の電流を測定、OPT一次側の、P1ーP2間の電圧を測定し、この電圧を半分にして電流0.17mAで割ると18kΩとなってしまう。ここは10kΩ程になってほしい。

OPT一次側6.4V、二次側1Vとなり、昇圧比が6.4。インピーダンス比は41となる。ここは一次側5.8V:昇圧比5.8となってほしい。

もっとよおく考えよう。(まだよく見えてない)

 

20210306

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プリの動作点の変更 その11 OPT20kΩの音

2021-03-31 00:02:34 | LfD-1

プリのOPTは10kΩで使い、出力管の5687はrpを低めで使う。下画像右のトランスタップ。

パワーは初段12AU7のカソード抵抗Rgが10kΩ。

色々変えてみたが、この辺が良いところかな。

 

これで鳴らしている。

もう少し高域寄りのバランスでも良いか、とも思うが、悪くはない。

中低音重視の上に高音が乗っかってる感じ。

パワーのRgを4.7kΩにしてた時は、この乗っかってる高音が無かった状態だ。

少し前に感じた高音が伸びてなくCDがつまらなく聴こえた、や、SYNERGYがもっさり聴こえたのでメタルシェルにしたらバランス取れた、のは多分このためだったと思う。

試しにSYNERGYを純正の樹脂シェルに戻したら前の音に戻った。これなら聴ける。

レスピーギのローマの祭りの、低音の衝撃波みたいのがメタルシェルでは明らかに意識できる「ズォオオン」だったが、樹脂シェルでは凄みのみでさらに低い領域で微かに鳴ってる。此方が正解と思う。

後は声に歪っぽいとこが有る。偶になのだけど。

 

多分チューニングとしてはこれで終わり、なのだが・・・。

一個気になっているとこが有る。

プリのOPTを20kΩで使い、パワーの入力抵抗を上げたらどうなるか。下画像右の方のトランスタップ。

 

動作点をもっと右寄りで使ったら:プリのOPTに合わせて5687を高圧で電流を絞り内部抵抗を上げて使う。

OPTへの5687の内部抵抗の倍数が小さい方が良いような気がする。

例えば、

OPT IMP / 5687rp = 3

より

OPT IMP / 5687rp = 2

の方が良いように思う、ということ。

 

これは単に勉強の為であって、聴いて見ようというだけ。ダメなら戻すつもり。

20kΩの巻線を半分しか使ってないのではないか?と言う疑問が有るが、10kΩで使った方が低域の周波数特性は良いハズ。

これを確認する。

 

20210305

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プリの動作点の変更 その10 測定

2021-03-29 00:02:54 | LfD-1

プリとパワーを繋いで測定してみた。

F特。少し良くなった。前回の物は青線で、今回の物は赤線。

ひずみ率。前回より悪くなった、が、誤差と言えなくもない程度。

伝送インピーダンス。700Ω程になってしまったので、パワーの12AU7のRgはやはり8kΩ位がいいのかもしれない。アルファの抵抗は何Ωだったか。下グラフの赤線。

この時、オシロで波形も一応見といた。

10kHz

7kHz

4kHz

特に問題無いと思う。F特測定時に目視で他の帯域も一応見たが、問題は無さそうだった。

 

結果はほぼ想定の中に入った。

ただ、A‐8713の電圧をもう一度測るのを忘れてしまった。

 

20210302

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プリの動作点の変更 その9 鳴らす

2021-03-28 00:07:45 | LfD-1

プリのOPTの巻き線を10kΩにし、パワーの初段12AU7のグリッド抵抗Rgを10kにした。

ここで鳴らしてみる。

高域低域のバランスは良いが、もう少し高域寄りのバランスが好み。

プリのOPTを20kΩで使ったときは中高音の音場が独特に広がる。空間感がある。でも低域が寂しい。

パワーのU7Rgを4.7kΩで聴いたときは低域寄りで雄大な感じが出る。

これらを足して二で割ったら面白いシステムになると思われるが、たぶん無理なんだ。

今の音はごく普通の音。前の音に比べると特徴の無い、つまらない音かもしれない。

ただ、音楽がそのまま鳴る。不満も特に無い。

 

ただ、まだ声の歪みっぽさが有る。

 

あとで測定をしてみよう。

 

20210302

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プリの動作点の変更 その8 グリッド抵抗変更

2021-03-27 00:04:54 | LfD-1

今回動作点を変える実験をする前の状態:プリのOPTを10kΩで使ってた時の物に戻った状態で一旦聴いて見た。

そのころの記憶とあまり変わらず、高域のシャンシャンがカットされた感じだ。TREBLEを絞った状態では中音まで曇ってくるがそれは無い。中低域はホクホクな感じで肌触りが良い。

 

これでパワーのグリッド抵抗Rgを8kΩに替えたいが、手持ちがない。10kΩにした。

これだとプリのOPTのプライマリー側の半分が9.7kΩになるはず。これで5687のrpの4倍。実際に電流と電圧を測った結果から推測するとOPTのIMPはもう少し高めに出ると思う。

まずはプロコフィエフを掛けてるが、特に問題は無さそう。ヴァイオリンが良い感じだが、「もう少しウェットになってくれたら・・・」と思うが、CDではこの辺が限界だと思う。取り敢えず合格。

 

それでは高域の伸びてるレコードを幾つか掛けた。

いつもの古今集。最近このレコードをテストに使ってる。

多分高域は伸びるようになった。高域・低域のバランスはよいと思う。

A面最後の「眠りの坂道」が良い。高域のない楽曲だと思ってたが、無いなりにパリッと鳴るようになった。前はもっさりだったのに。

音場の広がりは無くなった感じだが、不満は少ない。しかし考えてみると広がるときは高域寄りのバランスの時の気がする。

今のバランスがまっとうなのか。ただ、奥行きは感じるようになった。

8kのところ10kΩにしたのでやりすぎかと思ったが、もう少し大きくてもよかった。

いつも暫くすると「あれ?」っとアラが見えてくるのでもう少し聴いていこう。

 

 

少し思ったが、電圧伝送はこんなこと考えなくても良いんだな。電力増幅はトランスにお金かかるし、マッチングも厳密には取れにくいんだと思う。

 

20210228

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プリの動作点の変更 その7 トランス実測してみる

2021-03-26 00:03:40 | LfD-1

プリのOPTとパワーのIPTの、入力と出力の電圧・電流をそれぞれ測ってみた。

(20kΩ:600Ωの電圧比は公称5.8倍のはず。)

タムラのA‐8713の電圧比は3.9倍、アイエスオーのNP‐126は5.4倍となった・・・。

これ(電圧比)により計算したNP‐126の一次IMPは4,549Ω、電流と電圧を測定したものは4,398Ωとなった。(下図の左寄りの真ん中辺)

なんという、電圧比はこんなに違うのか。

これだと計算と合わないはずだ。

計算をやり直したら、まあ何とか良いところに行った。前は倍半分で違った値だったが、差が二割ほどに収まった。

これで計算すると、真空管の内部抵抗rpとOPTを10kΩ:600Ωで使用したときはインピーダンスとの比が1.9倍。(上の図左側真空管の右上の辺)

20kΩ:600Ωのときの試算は、実際の巻き線が分からないのでやめた。っというか計算が解らないし。

 

10kΩで使うか、20kΩかなどはまあ、使えない(音がおかしい)訳ではないが、こういうのも味付け程度の解釈もできなくはない。この辺がアンプ設計の面白さ(難しさ)なのかもしれない。

 

 

 

それからインピーダンスの測定方法で、オンオフ法の値もほんの少し見えてきた。

プリの出力インピーダンスとパワーの入力インピーダンスが違っており、どう解釈するのか?この二つの平均が計算値と実測値と割と近くなった。ただ抵抗パラの合成抵抗値の計算をすると合わなかった。

下図真ん中辺、少し左の計算値336Ω。その右の下、赤い四角が平均値。

 

全く合わなかった数字が寄って来たぞ。

これでプリの出力管5687のrp2.4kΩとOPTのインピーダンス4.4kΩの比をもう少し大きくするには、パワーの初段12AU7のグリッド抵抗を4.7kΩから8kΩにすればプリの出力管5687rpとOPTimpの比が3になる。(実際には測定値との差を考慮して少し低めにする予定。)

 

これで高域が伸びてくれればなぁ。

 

20210228

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プリの動作点の変更 その6 少し考える

2021-03-25 00:04:10 | LfD-1

現在の音は、中高域重視型。

今回手を加える前は中低音重視で高音が足りなかった。この時はプリのOPTを10kΩで使ってた。

私は中高域重視が好みなのでどちらが良いかと言えば今の方だが、前の時の低域バランスの音も惜しい。

この中間が良いのだが、なんかおかしくないか?それからインピーダンスの実測値による計算と机上計算値の違い。これを何とかしないと「設計」の面白さが半減する。

 

 

以前頂いたコメントを見直した。

※1 パワーのIPTはタムラのA‐8713をアイエスオーのNP‐126にし、10kΩで使うと低域が3dB上がる。

※2 プリの出力管5687を低内部抵抗rpで使う。

あの時は言葉では解ってたつもりだったが、理解して無かった。

 

※1 についてはもう一式NP‐126買うか?と迷ったが、以前一回やってA‐8713に戻したのだった(意地っ張り)。

※2 については内部抵抗を下げるメリットが分からなかった。電流を上げたことが良かったのだと思ってた。丁度12AU7の動作点について、なぜあんなに低いところで使うんだろう、歪が増えるだけだろうに、とやっていたからか、電圧は「高い方が良い」と思い込んでいた。

 

プリのOPTを20kΩで使うと中高域寄り。10kΩで使うと低域寄り。ならこの間に出来ないか?調整はパワーの初段

12AU7のグリッド抵抗で。

もしくはパワーのU7のグリッド抵抗を4.7kΩからもっと小さい値にするか?これには何となく良くない気がした。

 

 

なら5687のrpをもっと下げれないか?

 

 

プレート電圧を下げ、カソード抵抗Rkも小さく (270Ωに850Ωをパラって200Ω位にした) してrpを下げる。

プレート電圧は200V程に上げていた。これを140V程になるようにする。

これで測定した。

F特

歪率

インピーダンス

各部の電圧

を測定したが、前とあまり変わり映えしない。rpが2.6から2.4kΩに少し下がった位だ。

待てよ、コメントに”昇圧比からインピーダンス比を出す”とあった

ならばOPT・IPTのIN~OUTで電圧を測定したら実際のインピーダンス分かんじゃね?

つづく。

 

20210227

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なんかおかしい ~元に戻した

2021-03-22 00:03:15 | LfD-1

システムの調整が終わった、と思うのだが・・・

中高音寄りの音場が開ける。

高音の繊細感も出てきたかな。少しサチッてる感がしないでもない。

そういえば、プロコフィエフのCDが良くない。

去年はもっとHOTな、ウキウキするような感じで鳴っていた。

今は冷たい。

 

 

 

 

少し調べると、去年の6月21日に録画(録音)をしていたので、その時の仕様を調べると、プリが5687カソード抵抗Rkが250ΩでNFBが1dB程掛かっていた。

 

これか。

手持ちのパーツで変更する。

5687のRkは270Ωに戻す。

ドロップ抵抗を調整し、初段12AU7の電流を1.1mA、5687は13.6mAほどにし、合計を電源トランスの能力を少し超えたが30.6mAにした。

5687のプレート電圧Epは180V程。これで2.6kΩ程に下がった。

ネットに動作例がある。

Ep 180V

Ek -7V

Ip 23mA

rp 2kΩ

Gm 8.5

μ 17

電流が大きいが、もしかしたら固定バイアスなのかな。実際にはこの動作に近いと思う。

先日測定し計算したOPTのインピーダンスは7.7kΩ。実機のrp2.6kΩの約三倍。

良いとこに行ったのか?そういえばEL34のカソードパスコンを付けたときも今のような音になったと思う。

 

これでもう一度プロコフィエフを掛けた。

音が元に戻った。低域のふくよかな、キツさの無い感じ。

ただ、バランス的には中高音が低音に勝っている。高音を無視できれば前のプリのOPTを10kΩで使ってた時の方が良い

 

 

なるほど、動作点の違いが少し見えてきた気がする。

そういえば元設計の那須氏は5687の電流を7mAなんてのでやってた。なんでこんな動作点なんだろうと思って雑誌を見返したら、電源の容量 とあった。

私はMONOにしたので倍の容量がある。

 

後で思ったのだが、5687の内部抵抗が私の計算では4kΩ、那須氏は3.6kΩと記述があった。

いま私はOPTを10kΩで使っている。内部抵抗rpは2.4kΩ程。

ざっくり言って那須氏はこの倍で使っているのではないか。OPT20kΩでrp3.6kΩ。

もしかしてマッチング(最適負荷)も取っているんじゃないか?

考えすぎかな。

 

 

いま、わたしのプリは5687が13.6mAほど流し、Epが180V程だ。OPTのNP‐126は片側20mAまで流せるので、カソード抵抗をもう少し小さいのにしたら面白いかな。上記の例では23mAと有るので、17~18mA位流したらどうなんだろう。

また疑問が増えてしまったが、これは電源トランスを変えなければならない。

(このグダグダまだしばらく続きます)

 

20210223

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プリの動作点の変更 その5 U7動作の変更

2021-03-19 00:08:17 | LfD-1

出力段は初段の影響を受けないのか。あれこれやって変わったのが初段の影響か?と少し気になった。

12AU7の動作も変えてみる。

まずは電源のドロップ抵抗のみ変えて、内部抵抗を上げてみた。

F特はあまり変わらないが、歪が少し悪くなった。

 

そしてカソード抵抗Rkを換えてみた。

内部抵抗が下がった訳だが、伝送インピーダンスが下がり、歪が更に少し悪くなった。電流値が上がるので歪は良くなると思ったのだが。

 

音出しするためにRchも変更した。

念のためパワーを繋いでF特・インピーダンスを測定したがあまり変わらない。

こちらのチャンネルが少し良くなっている。個体差かな?

 

音は少し変わったのだが、良くなった部分もあるし悪くなった部分もある。

特に今の音が良いとか前の音が悪いとかの判断はできない。

ただ、回路的に今が良いハズだ、という事で戻す予定は無い。

 

20210220

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