analog player & Vacuum valve amplifier (Electron Tube Amp)

こちらの記事は製作・修理・改造を推奨するものではありません。
故障・事故等が起きても当方責任は負いかねます。

プリの動作点の変更 その16 結局低rpで。

2021-04-04 12:35:10 | LfD-1

プリの終段5687を高rpで、とOPT20kΩで鳴らすと中高音は安定的で細かい音も良く出る。しかし中低音、チェロの辺の帯域が痩せてしまう。

よってrpを出来るだけ下げ、OPTを10kに戻そう。

合わせてパワーの初段グリッド抵抗を4.7kΩから10kΩにした。

 

多分こちらの方が良い。中低音が厚くなり、音量を上げたとき、音圧で「ううっ」と苦しくなるようになる(音圧の)感じ。今はこれがエネルギーの強さと考える。

ただ、中音は少し荒れた感じが有る。動作点の問題かとも思ったが、もしかしたらパワーのRgをVISHAYからDALEにしたからかもしれない。

中低音が来た所為か、ヴァイオリンがウェットになる。実際はこんなに心地良い音は出さないと思うが、これはこれでよい。

 

今回5687は 

Ep146V

Ip 14mV

rp 2.8kΩ

となった。電源トランスは、タップを260Vから230Vに下げた。総電流は31mA程になり定格を3%ほど超えたがまあいいだろう(ほんとは良くない)。調整中35mAになった時はさすがに電圧が上がらなくなったが、定格付近でやっと調整が出来るようになった。

火噴くかな?

それから今回ブリーダー抵抗も少し小さいものに換えた。

最初249.3kΩの時は0.8mA程流れてたが、今は100kΩで1.5mA程になる。

これでドリフト?が減れば良いと思ったが、前ほど派手に電圧が動かなくなった程度、振れが若干大人しくなったかな。

 

※ 同じ回路のアンプを作る場合は全て自己責任の上、製作くださるようお願いいたします。投稿者としての責任は一切持ちません。

 

20210310


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2 コメント

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PTさんがかわいそう (ED)
2021-04-04 22:50:20
soruboseinnさん、こんばんは。

電源トランスを定格以上で使うと、磁気飽和が発生してインダクタンスが極端に減少し、大電流が流れて高温になり危険です。

5687はヒーター電流が出力管並みに大きく、この点からもかなり危険な状態になっていると考えられます。

5687の動作点を見ると、プレート電圧150V程度でバイアスを-7V~-8Vまで深くしたほうが良さそうです。

この動作点では、気にされている内部抵抗は大きく変わらず、電流が10mA以下になるので、PTさんとOPTさんも安心して良い仕事ができると思います。
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動作点 (soruboseinn)
2021-04-05 09:44:25
EDさん、おはようございます。

電源トランス、了解しました。有難うございます。

電源トランスは手で触れる程度の温度で使うようにしてます。(以前はパワーアンプで定格内でも熱い時が有りましたが・・・)



内部抵抗に関しては変えたら音が変わるのか、実際に自分の手でやってみたかったのです。

この後PTを交換して電流電圧を増やしても見ましたが、3月18日に結局戻り現在もそのままです。

https://blog.goo.ne.jp/soruboseinn/e/10c40c453859e43876eaaf8c502b259d#comment-list
(タイトル:5687DATA)にて紹介頂いた定数を参考に現在はEp142V、Ek5.5V、Rk200Ω、Ik13.7mAで現在使ってます。


色々やったおかげで内部抵抗がどの程度変わるのか、ついでに音も変わるのか、が(限定的ですが)分かったように思います。

去年までは電流を増やすとrpが下がる、電圧を上げるとrpが上がると言うのも解らない状態でした。
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