analog player & Vacuum valve amplifier (Electron Tube Amp)

こちらの記事は製作・修理・改造を推奨するものではありません。
故障・事故等が起きても当方責任は負いかねます。

プリの動作点の変更 その7 トランス実測してみる

2021-03-26 00:03:40 | LfD-1

プリのOPTとパワーのIPTの、入力と出力の電圧・電流をそれぞれ測ってみた。

(20kΩ:600Ωの電圧比は公称5.8倍のはず。)

タムラのA‐8713の電圧比は3.9倍、アイエスオーのNP‐126は5.4倍となった・・・。

これ(電圧比)により計算したNP‐126の一次IMPは4,549Ω、電流と電圧を測定したものは4,398Ωとなった。(下図の左寄りの真ん中辺)

なんという、電圧比はこんなに違うのか。

これだと計算と合わないはずだ。

計算をやり直したら、まあ何とか良いところに行った。前は倍半分で違った値だったが、差が二割ほどに収まった。

これで計算すると、真空管の内部抵抗rpとOPTを10kΩ:600Ωで使用したときはインピーダンスとの比が1.9倍。(上の図左側真空管の右上の辺)

20kΩ:600Ωのときの試算は、実際の巻き線が分からないのでやめた。っというか計算が解らないし。

 

10kΩで使うか、20kΩかなどはまあ、使えない(音がおかしい)訳ではないが、こういうのも味付け程度の解釈もできなくはない。この辺がアンプ設計の面白さ(難しさ)なのかもしれない。

 

 

 

それからインピーダンスの測定方法で、オンオフ法の値もほんの少し見えてきた。

プリの出力インピーダンスとパワーの入力インピーダンスが違っており、どう解釈するのか?この二つの平均が計算値と実測値と割と近くなった。ただ抵抗パラの合成抵抗値の計算をすると合わなかった。

下図真ん中辺、少し左の計算値336Ω。その右の下、赤い四角が平均値。

 

全く合わなかった数字が寄って来たぞ。

これでプリの出力管5687のrp2.4kΩとOPTのインピーダンス4.4kΩの比をもう少し大きくするには、パワーの初段12AU7のグリッド抵抗を4.7kΩから8kΩにすればプリの出力管5687rpとOPTimpの比が3になる。(実際には測定値との差を考慮して少し低めにする予定。)

 

これで高域が伸びてくれればなぁ。

 

20210228


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