晴れ、ときどき映画三昧

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『荒野の七人』 80点

2009-06-13 15:24:36 | 外国映画 1960~79




荒野の七人


1960年/アメリカ






ファンには外せない伝説的西部劇








総合★★★★☆
80



ストーリー

★★★★☆
80点




キャスト

★★★★☆
85点




演出

★★★★☆
80点




ビジュアル

★★★★☆
80点




音楽

★★★★☆
85点





黒澤明監督の傑作をユル・ブリンナーが6年後にリメイク。ウィリアム・ロバーツが脚色しジョン・スタージェスが監督した。エルマー・バーンスタインのテーマ音楽とともに、ファンには外すことができない伝説的西部劇。
「七人の侍」は黒澤監督が西部劇をお手本にしながら日本独特のウェットな人間描写を3時間以上掛けジックリと描いているのに対し、本作品はメキシコの乾いた空気のなか2時間あまりで男の美学を描き、一味違った娯楽大作に仕上がっている。
最大の違いは盗賊の頭目に名悪役のイーライ・ウォラックが演じていること。そのため思ったより好人物に描かれていて、ストーリーに甘さが出てしまった。
ユル・ブリンナーは当初監督し、アンソニー・クイン主演で企画していたとのこと。それだけ思い入れもあって、主役にはタブーの黒尽くめの衣装で登場、颯爽としたリーダーとして描かれる。当時無名だった後の大スター、スティーヴ・マックィーン、チャールズ・ブロンソン、ジェームズ・コバーン、ロバート・ボーンがそれぞれ人物紹介を兼ねた見せ場があって盗賊団との決闘へ挑んで行くシークエンスは、オリジナルを踏襲している。
語りつくされた感のある「七人の侍」との比較はほどほどに、豪華キャストの共演をじっくり楽しみたい。







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