真昼の死闘
1970年/アメリカ
C・イーストウッドとS・マクレーン、ユーモラスな2人のヤリトリ
総合
75点
ストーリー
70点
キャスト
80点
演出
75点
ビジュアル
75点
音楽
80点
「マンハッタン無宿」に次いでドン・シーゲル監督クリント・イーストウッド主演のコンビによる西部劇。
名作、ゲーリー・クーパー主演「真昼の決闘」と間違えそうな題名だが、これは邦題。原題は「シスター・サラの2匹のラバ」でシャーリー・マクレーンがサラに扮して、ユーモラスな2人のヤリトリが見どころ。
C・イーストウッドはマカロニ・ウエスタンでおなじみのエンニオ・モリコーネの音楽に乗って登場。金だけが目的なのに、何故か人の災難を放っておけない流れ者。メキシコ革命の騒ぎのなか、遇然であった尼僧サラ(S・マクレーン)を助けたことで、フランス軍駐屯地にある金庫を奪う2人の旅が始まる。
C・イーストウッドはマカロニ・ウエスタンでハリウッドに凱旋したものの大スターになる直前。D・シーゲルを監督推薦して実現したコンビも製作のマーティン・ラッキン、キャロル・ケイスとは歯車が合わず、思う通りには進行しなかった。主演も当初エリザベス・テーラーの筈が、スケジュールの都合?で変更になった経緯がある。ラバに乗るS・マクレーンも素敵だが、もしE・テーラーで実現していたら貴重な映画として評価も違っていたかもしれない。
終盤でダイナマイトの爆破が延々と続き、全体のコミカルな雰囲気を吹き飛ばしてしまうのが残念。直後に「ダーティ・ハリー」で名コンビになる2人にもこんな中途半端な作品もあった。
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