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「レッド・オクトーバーを追え」(90・米)70点

2018-03-02 12:15:59 | (米国) 1980~99 

・ <J・ライアン>シリーズのデビュー作は、米ソ冷戦時代での原潜を巡るポリティカル・アクション。




5作が映画化されているトム・クランシーの小説<ジャック・ライアン >シリーズ。デビュー作「乱気流/タービュランス」を「ダイ・ハード」のジョン・マクティアナン監督、ショーン・コネリー主演で映画化。撮影は後に「スピード」で監督デビューしたヤン・デ・ボン。

本作のCIA分析官J・ライアンに扮したたのはアレック・ボールドウィン。その後ハリソン・フォードが2作、ベン・アフレックなどが主演しているが、初演した彼のイメージが一番お似合いだ。

主演はソ連原潜「レッドオクトーバー号」艦長ラミウスのJ・コネリー。威厳のある風貌で物語を惹き込む力量は男のドラマに相応しい。

ゴルバチョフ政権が発足する’84年の米ソ冷戦時代。北大西洋で原潜レッドオクトーバー号が不審な航海をしているのを発見した米国は、その調査にCIAライアン分析官(A・ボールドウィン)があたることとなった。
ソ連はKGB政治官プーチンがレッドオクトーバー号で事故死したことに不審感を持ち、コノヴァロフ号などが追跡を始める。

ライアンはラミウスが亡命するためではないかと推測するが、国家安全対策本部は取り合わない。グリーグ提督の進言もあってライアンが3日以内にその真意を証明するよう命令を受ける。

一度しか会ったことがないラミウスとライアンの二人が、どう絡んで行くかがハイライト。

長編を2時間余りにドラマ化したため、流れに無理があるものの潜水艦同士の対決や男対男の意地の張り合いなど見所は満載。

脇を固めた脇役陣が多士済々。レッドオクトーバー号副長にサム・ニール、USAダラス艦長にスコット・グレン、ソ連コノヴァロフ号艦長にスティラン・スカルスガード、CIA本部提督にジェームズ・アール・ジョーンズなど顔を見ればお馴染みの男たちが登場するたびその言動に目を奪われる。

荒唐無稽で非現実的な展開にもかかわらず、結末まで興味深々で観ることができたのは、スタッフ・俳優たちの技量の賜物だろう。


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