晴れ、ときどき映画三昧

映画は時代を反映した疑似体験と総合娯楽。
マイペースで備忘録はまだまだ続きます。

『続・菩提樹』 80点

2011-01-11 12:56:40 | 外国映画 1946~59

続・菩提樹

1959年/西ドイツ

<歌のチカラ>を米国で実践したトラップ合唱団

総合★★★★☆ 80

ストーリー ★★★★☆80点

キャスト ★★★★☆80点

演出 ★★★★☆75点

ビジュアル ★★★★☆75点

音楽 ★★★★☆85点

2年前好評だった西独映画「菩提樹」の続編。ヴォルフガング・リーベンアイナー監督、撮影、音楽などスタッフとルート・ロイヴェリク(マリア)、ハンス・ホルト(ゲオルク)、ヨーゼフ・マインラット(ヴアスナー神父)や子供たちは前作と変わっていないので、イメージが変わって違和感を持つことはない。
移民として渡米して半年の滞在期間におけるトラップ一家の苦難の物語。
トーンが暗くならないのは、マリアの生活感あふれる前向きの姿勢。これは「神様が扉を閉ざされたトキは、どこかで窓を開けて下さる」という修道院時代の言葉。そして子供たちの天使のような歌声。全米の巡業が中止となって、4ドル足らずしかなくなっても、安アパートで歌った「オールド・ブラック・ジョー」は住民たちの心を慰めてくれる。紅白ではないが<歌のチカラ>は万国共通だ。面白かったのはオーディションで落ちた理由が「セックス・アピールがない」と言われたマリアが本屋で意味を知ろうとするシークエンス。
認められるキッカケは神父の「宗教音楽を米国に広める」ことを諦め、フォークソングを歌い、トラップ聖歌隊からトラップ・ファミリー合唱団と名称をかえてから。
「オー スザンナ」「狩りの歌」など要所要所で聴くコーラスは心が熱くなり、異文化で頑張るトラップ一家を応援したくなる。



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