・ L・カスダン監督・脚本による貴重な80年代・正統派西部劇。

ローレンス・カスダンは脚本家として大ヒット作を手掛けているが、監督としてもデビュー作「白いドレスの女」(81)以降多数作品を残している。
60年代、マカロニウェスタンに席巻され久しく途絶えていた痛快・西部劇を作ったのが本作。
西部の街シルバラードに集結した4人のガンマンが、街を牛耳る悪徳保安官と土地の独占を狙う牧場主達と対決するという、セオリーを踏まえた展開だが内容は盛り沢山。
出獄して故郷シルバラードへ向かうエメット(スコット・グレン)が途中の砂漠で身ぐるみを剥がされたペイドン(ケヴィン・クライン)と出会う。
2人が立ち寄った街・ターリーで黒人ガンマン・マル(ダニー・グローバー)と知り合い、投獄されていたエメットの弟ジェイク(ケヴィン・コスナー)を脱獄逃亡させる。
4人が向かったシルバラードは無法者の元リーダーだったコップ保安官(ブライアン・デネヒー)が君臨し、酒場経営も取り仕切っている。さらに悪徳牧場主・マッケンドリック(レイ・ベイカー)が土地の独占を狙ってエメット兄弟の姉一家は土地を追われ、マルの父がいた開拓地は占領されていた。
4人が出会うエピソードがかなりの時間を割いて描かれ、登場人物も多いため単なる勧善懲悪ものではない作風を意識しているが、西部劇ファンでなければかなりまどろっこしく感じるかも。
西部劇ファンには欠かせない風景・幌馬車隊・牛の暴走・馬の疾走などまんべんなく盛り込まれ、節目毎に撃ち合いがあって大満足。
黒人ガンマンの登場と先住民が登場しないところが人権問題に敏感なこの時代背景を窺わせ、家族愛は描かれているがラブロマンスがほとんどないのも珍しい。
主役の2人K・クライン、S・グレンはどちらかというと脇役で力を発揮するタイプだし、準主役のK・コスナー、D・クローバーはブレイクする前なので出番は少ない。
敵役ではコップ保安官が悪代官風でいい味を出しているが、酒場の女主人ステラを巡るペイドンとの争いがいまひとつ。これはステラを演じたリンダ・ハンタのミス・キャストと言わざるを得ない。
西部劇に欠かせない拳銃さばきは4人とも素晴らしく、まだ細身で2丁拳銃を携えたK・コスナーの若者らしくイキイキとしたアクションが拾い物をしたようで得した気分にさせてくれる。

ローレンス・カスダンは脚本家として大ヒット作を手掛けているが、監督としてもデビュー作「白いドレスの女」(81)以降多数作品を残している。
60年代、マカロニウェスタンに席巻され久しく途絶えていた痛快・西部劇を作ったのが本作。
西部の街シルバラードに集結した4人のガンマンが、街を牛耳る悪徳保安官と土地の独占を狙う牧場主達と対決するという、セオリーを踏まえた展開だが内容は盛り沢山。
出獄して故郷シルバラードへ向かうエメット(スコット・グレン)が途中の砂漠で身ぐるみを剥がされたペイドン(ケヴィン・クライン)と出会う。
2人が立ち寄った街・ターリーで黒人ガンマン・マル(ダニー・グローバー)と知り合い、投獄されていたエメットの弟ジェイク(ケヴィン・コスナー)を脱獄逃亡させる。
4人が向かったシルバラードは無法者の元リーダーだったコップ保安官(ブライアン・デネヒー)が君臨し、酒場経営も取り仕切っている。さらに悪徳牧場主・マッケンドリック(レイ・ベイカー)が土地の独占を狙ってエメット兄弟の姉一家は土地を追われ、マルの父がいた開拓地は占領されていた。
4人が出会うエピソードがかなりの時間を割いて描かれ、登場人物も多いため単なる勧善懲悪ものではない作風を意識しているが、西部劇ファンでなければかなりまどろっこしく感じるかも。
西部劇ファンには欠かせない風景・幌馬車隊・牛の暴走・馬の疾走などまんべんなく盛り込まれ、節目毎に撃ち合いがあって大満足。
黒人ガンマンの登場と先住民が登場しないところが人権問題に敏感なこの時代背景を窺わせ、家族愛は描かれているがラブロマンスがほとんどないのも珍しい。
主役の2人K・クライン、S・グレンはどちらかというと脇役で力を発揮するタイプだし、準主役のK・コスナー、D・クローバーはブレイクする前なので出番は少ない。
敵役ではコップ保安官が悪代官風でいい味を出しているが、酒場の女主人ステラを巡るペイドンとの争いがいまひとつ。これはステラを演じたリンダ・ハンタのミス・キャストと言わざるを得ない。
西部劇に欠かせない拳銃さばきは4人とも素晴らしく、まだ細身で2丁拳銃を携えたK・コスナーの若者らしくイキイキとしたアクションが拾い物をしたようで得した気分にさせてくれる。
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