晴れ、ときどき映画三昧

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『地上より永遠に』 80点

2009-03-05 16:08:30 | 外国映画 1946~59

地上より永遠に

1953年/アメリカ

赤狩りのときに映画化したことが評価に繋がった

総合★★★★☆ 80

ストーリー ★★★★☆80点

キャスト ★★★★☆85点

演出 ★★★★☆80点

ビジュアル ★★★★☆85点

音楽 ★★★★☆80点

ジェームズ・ジョーンズの原作をフレッド・ジンネマン監督・ダニエル・タラダッシュ脚本で映画化。軍隊を赤裸々に描いているこの小説を、赤狩りの最中に作ったことが評価に繋がったのか?アカデミー賞・作品賞を始め最多の8部門を獲得している。
元ボクサーのブルー(モンゴメリー・クリフト)がハワイに配属されてくる。ホームズ大尉(フィリップ・オーバー)率いるボクシング部に入ることが条件だった。親友を傷つけた過去があるブルーは、ウォーデン曹長(バート・ランカスター)のアドバイスにも係わらず拒否する。
後の<愛と青春の旅立ち>と同様、軍隊の過酷な内部や対立・友情を描いているが、決して美化していないところに特長が見られる。
B・ランカスターとM・クリフトフのW主演のせいか、どっちつかずの感があるが、長編を程よい長さで纏めた脚本の手腕が見事である。
マッヅィオ2等兵役はフランク・シナトラが熱望していた役で助演男優賞を獲得しているが、逸話もある。のちに映画「ゴッド・ファーザー」で売れない俳優・歌手が、この役を得られるようにファミリーに頼み込むエピソードとして描かれていた。
いま見ると普通だが、B・ランカスターとデボラ・カーのダイヤモンド・ヘッド近辺のラブシーンが話題となり観光名所になったのでも有名。
軍隊には世界共通の過酷なイジメがつきものだが、アメリカの軍隊は優雅で休日はクラブで飲み放題だし上司の奥さんと不倫したりで、自由度がまるっきり違う。日本のパール・ハーバー攻撃は無謀だった。



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