悪の花園
1954年/アメリカ
シネマスコープの大画面にB・ハーマンの音楽が見もの
shinakamさん
男性
総合 80点
ストーリー 75点
キャスト 80点
演出 70点
ビジュアル 80点
音楽 80点
ゲイリー・クーパー、スーザン・ヘイワード、リチャード・ウィドマークの三大スターが競演する異色の西部劇。前年モンローウォークを生んだ「ナイアガラ」のヘンリー・ハサウェイが監督して上手くまとめている。
元保安官のフッカー、イカサマ賭博師で自称詩人のフィスク、若い賞金稼ぎのデイリーそれにメキシコ人のヴィセンテという男4人が、夫が鉱山に閉じ込められたという男勝りのリーに雇われメキシコからカリフォルニアへ旅する物語。
G・クーパーといえば2年前「真昼の決闘」で2度目のオスカーを獲ったアクション・西部劇の大スターで、だまって立っているだけで魅了したというほど。相手役のS・ヘイワードはハリウッド記者から「世界で最も愛すべきスター」に選ばれた赤毛の美女。R・ウィドマークはハサウェイ監督の「死の接吻」でデビューし冷徹な殺人鬼を演じ場をさらったほどの個性派で独自の世界を築いてきた名優。
この3人が揃えば期待が膨らむのは当然だが、必ずしも成功したとは言えない。それは人間の駆け引きに焦点を当てた割に役割が明確で大体ストーリーが読めてしまうためだろう。シナリオにもう一工夫欲しかったがR・ウィドマークがキザな言動でドラマを牽引していた。
「悪の花園」とは先住民の聖地で鉱山はそのエリアにある。よく女ひとりで抜けられたとも思うが崖の1本道を抜けるしかない。最大の見せ場はスリリングな山道での先住民を迎え撃つ場面。シネマスコープの大画面に巨匠バーナード・ハーマンの音楽がマッチして見応え充分。
映画史的には最後の名台詞が有名だが、いま改めて見ると哲学的?でハマり過ぎの感は否めない。
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