西宮市議会議員 しぶや祐介の活動日記

「子育てするなら西宮」「文教住宅都市・西宮」「住み続けたいまち西宮」の実現を目指す西宮市会議員のブログ。

やって当たり前の確認過程が抜けていたことで、ネイティブに笑われるような表記になったのは大問題。本来なら全看板、付け替えるべき話だと思ったりもしつつ。。。

2024-07-12 10:50:50 | 市民に信頼される公正で効率的な行政と議会

一部で話題沸騰(?)の「ザイム真理教」読了。
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日本国の財政状況についての「国全体のバランスシートで見れば問題ない」「急激なインフレが起きない限り、大丈夫!」的な見解は知っているものの、私ごときでは、その妥当性を適切に判断できるわけもなく。
一方で、富裕層への課税(保険料も含む)強化という観点からの
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●一律約20%で分離課税となっている金融所得課税を、他の所得と合算して累進課税にするべき
→同様に退職金についても分離課税は止めるべき
●厚生年金保険料や健康保険料の負担上限はなくすべき
●相続税に関わる税制上の特例措置を見直すべき
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といった主張は、一定の説得力があるな...と思わせられました。
なかなか面白かったので、この手の話に興味がある方は、よろしければどうぞ。

さて本題、6月議会×一般質問のご報告の続きですよ。
それでは、どうぞ。

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【質問①】
「通学路注意!」と注意喚起する看板の英語表示が、現在の内容に定まった経緯はどのようなものか?
また現在の英語表示についての、市の見解は?
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【答弁①】
市内で掲出する公共サインについては、都市計画部が発行する「公共サイン・デザインマニュアル(以下「マニュアル」と言います)」に基づき作成することとしており、英語の併記が必要な場合は、国際交流担当部署を通じて外国語指導助手(以下「ALT」と言います)による表現の確認を得ることとしております。
ご指摘のサインを作成する際に参考とした「飛び出し注意!」の英語表記「Beware of Pedestrians!」については、元々、ALTに「問題ない」ことを確認した上で、マニュアルに表記例として記載しておりました。
また、「通学路 注意!」の公共サインについては、教育委員会から協議を受けた都市デザイン 課が国際交流担当部署に英語表記の確認を行った上で決定したものでした。
しかし、今回のご指摘を受け、この英語表記についてALTに確認を求めたところ、「相応しい表記とは言い難い」との見解でした。
このような結果に至ったのは、新しく「Beware of School Children !」を採用する際に、ALTによる確認ができていなかったことが要因であります。
今回の英語表記の確認ミスについては、これを重く受けとめ反省し、再発防止策を講じてまいりたいと考えております。

【質問②】
今後、同様の事態が起きないようにするための対策が必要と考えるが、どうか?
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【答弁②】
当案件に限らず、既設の公共サインについて、多言語表記が適切なものとなっているかを改めて確認いたします。
今後は多言語表記を適切に確認するため、複数のALTによる確認や、確認漏れを防ぐための チェックリストの作成など、サイン決定までのプロセスを明確化し、これを徹底してまいります。
また、ご指摘の英語表記がある既設のサインにつきまして、さしあたっての処置は行わない考えですが、今後設置する「注意及び警戒」サインについては多言語表示を行なわず、瞬時に認識できるような内容を検討いたします。
公共サイン全体についても、景観に配慮しつつ、より伝わりやすい文字の大きさや色彩等を再検討することとし、全庁的な意見照会を行い、所管課が抱える課題も確認した上で、より実情に応じたマニュアルとなるよう見直しを行ってまいります。

【まとめて意見要望】
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●「Beware of School Children!」は「相応しい表記とは言いがたい」
●そうなった原因は、英語表記についてALTによる確認ができていなかったこと
●今後は、複数のALTによる確認や、確認漏れを防ぐためのチェックリストの作成など、サイン決定までのプロセスを明確化し、徹底していく
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とのことでした。
行政が行う以上、正確な表現が求められるのは言うまでもありません。
やって当然の確認過程が抜け、今回のような問題が起きたことは非常に恥ずかしいことです。
言いたいことは山ほどありますが、
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●今回の英語表記の確認ミスについては、これを重く受けとめ反省し、再発防止策を講じていきたい
●既設の公共サインについて、多言語表記が適切なものとなっているかを改めて確認する
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との見解が示されたので、これ以上は止めておきます。

なお公共サインについて
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●今後設置する「注意及び警戒サイン」については多言語表示を行なわず、瞬時に認識できるような内容を検討する
●公共サイン全体についても、景観に配慮しつつ、より伝わりやすい文字の大きさや色彩等を再検討することとし、全庁的な意見照会を行い、所管課が抱える課題も確認した上で、より実情に応じたマニュアルとなるよう見直しを行っていく
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との考えが示されたことは、よいことと受け止めています。
今後の推移を強い関心を持って見守ってまいります。

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「ご指摘の英語表記がある既設のサインにつきまして、さしあたっての処置は行わない考え」とのことですが、「即刻、撤去して差し替えるべき!」という考え方もあると思うんですよね。
だって市自身が「相応しい表記とは言いがたい」と認めてるんですし、そんなのを公の名前で掲げ続けることが適切とも思えませんから。
一方で、仮にすべてを撤去・差替となるとおそらく何百万円、下手すりゃ千万円単位のお金がかかるのでしょうし、現在の厳しい財政状況の中、無理押しする気はありません。
とは言え、担当には、そういうレベルの話だという認識はよくよく持ってもらわなければなりません。
くれぐれも、こういう凡ミスを二度と起こさないよう願いつつ、今日のブログは、これにて失礼いたします。


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2 コメント

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誤りの正当化 (壺屋一丁目)
2024-07-14 17:31:53
本件は些細なことですが、市(担当)は指摘に対し当初「必ずしもおかしいとは思わない」と正当化し、教育委員会も、この用語をおかしいと思わず決定していた事に、市組織自体の危うさを感じます。
誤りをチェックできない組織、誤りを指摘されてもごまかして正当化しようとする組織、判断力自体のない行政執行組織。
表面に出ていない同様の事例が数多くあるような気がします。誤りを正当化し続け、もう正当化できない証拠を突き付けられて初めて、言い訳しながらようやく誤りを認めているように感じます。
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コメント頂き、ありがとうございます。 (しぶや祐介)
2024-07-16 17:17:20
>壺屋一丁目様

ご指摘の趣旨、強く同意します。
率直に言って、私も同様の感覚を持っており非常に根が深いと感じています。
少しでも現状を改善できるよう、様々な形で取り組んでまいります。
貴重なご意見を頂戴し、ありがとうございました。
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