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西宮市議会議員 しぶや祐介の活動日記

「子育てするなら西宮」「文教住宅都市・西宮」「住み続けたいまち西宮」の実現を目指す西宮市会議員のブログ。

具体的な内容は分からないし、職員の賃上げも反映されてない。こんな計画で「これで収支均衡を目指します!」とか言われても...

2024-02-13 18:02:34 | 市民に信頼される公正で効率的な行政と議会

今日のメインイベントは、総務常任委員会での「西宮市財政構造改善基本方針に基づく取組の大枠について」の審議。
危機的な財政状況を踏まえて「西宮市財政構造改善基本方針」が示されたのが、昨年10月のこと。
ただ具体的な内容は、ほんまにな~んにもなかったんですよね...
 ↓
【ご参照】
厳しい財政状況について述べた、市長の定例記者会見を視聴しました。と言うわけで、私見をば。@2023年10月のブログ

その後の一定期間を経て、今日、審査された内容は
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●令和5年度以降、年度平均で40億円を超える収支不足が発生すると見込まれる
→単年度で40億円以上の収支改善が必要
→収支を40億円改善するための、取組の大枠を示します!
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というもの。
ただ、こういう、話の大前提となっている部分でさえ、
■12月議会の資料では「40億円を超える収支不足が発生すると見込まれ」だった■
          ↓


ところが■本日の資料では「40億円ほどの収支不足が見込まれる」となっている■
          ↓

等、よほど疑ってかからんとアカンのやろな...と感じています。
添付されている収支見込の表は前と全く同じなのに、こういうところだけ変えてくるとか、なんとも怪しすぎる…
「超える」と「ほどの」では、数字的に大違い。
へたすりゃ、その間にン億の差さえ出てくるわけで、
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●少しでも必要となる財源捻出額を少なくしようとしているのか?
●財政状況の厳しさを少しでも糊塗したいと思っているのか??
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等々、疑わずにはいられない。

ほんで計画の内容も、眉唾にも程がある感じなんですよね。
市の捕らぬ狸の皮算用的匂いがプンプン漂ってくる見込みによると「示された取組を実施することで、令和11年度以降は単年度で33億円~40.5億円の収支改善が実現できる!」とのこと(青矢印下の行×一番右端)。
これによって財政危機に一定の目処がつくのだそうな。
 ↓


でもね、この計画って
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●そもそも単年度で40億円以上の収支改善が必要なのに改善効果額は33億~40.5億円に留まり、効果額として十分とは思えない
(大体こういう計画って、当初目論んだほどの効果が出てくる事例自体、稀じゃないんですかね...)
→示されているメニューもタイトルと効果金額だけで、実現可能性や具体的な内容がまるで見えない
→ふるさと納税の歳入拡大策がいい感じで進んで歳入が増大することは見込んでいるのに、年々拡大している流出分は計算に入れていない...
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等、問題が山盛りなんですよ。
こんなん示されて、「わ~い、これで大丈夫!」とか思えるほど、おめでたくは到底なれない...
下が示された内容と効果額の一部ですが、こんなんではねぇ...
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加えて、百歩譲って、内容を一定信用するとしても、これは絶対にアカンやろ...という大問題があります。
それは
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●市は人事院勧告を反映して、職員を賃上げする方向で労働組合と妥結した
→人事院勧告に基づく賃上げを反映した場合、4.4億円/年の歳出増となり、40億円の収支改善では全く足りない...
→が、その金額は今回の収支見込みには含まれていない
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という話。
つまり
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●市は本来、年間45億円を超える収支改善を実現しなければ、収支均衡が実現できない
→ところが今回出された計画は、盛りに盛ったにも関わらず、最大40億円程度の収支改善しか実現できない...
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ということです。
いや、それじゃ話にならんでしょ...
こんなことしてたら、ほんまに財政破綻が見えてきますよ。。。

なお人事院勧告に基づく賃上げ話は、私にとっては3月議会における最大の争点。
改めて、ブログでも取り上げたいと考えています。
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【ご参照】
人件費削減に欠かせない「職員数の削減」と「給与水準の見直し」。でも、どちらも、こんな及び腰な姿勢で、ほんまに大丈夫なんですかね...@2024年1月のブログ

と言うことを約束して、今日のブログはこのへんで。
それでは失礼いたします。