先日、発表された「西宮市財政構造改善基本方針」。
この内容説明を行う、市長の定例記者会見が10/13に行われたとのことで、遅ればせながら「西宮市財政構造改善基本方針」の部分のみ視聴しました。
ちなみに、この日の定例記者会見の「発表項目」は以下の通り。
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1.令和5年度 第38回西宮湯川記念賞受賞者決定および贈呈式開催について
2.西宮市環境学習都市宣言20周年記念事業
「にしのみや環境まちづくりフェスタ」の開催について
3.第23回いきいきフェスタの開催について
4.西宮市財政構造改善基本方針について
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動画は、以下でご確認頂けます。
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令和5年10月13日 定例記者会見
見てみての、ものすごく大まかな感想は
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●具体的な今後の対策については、ほんまに全くなんにも提示できる内容がないんやなあ...
●記者さんからの質問や指摘に、かなり厳しいものが多いな...
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の二点。
両方とも、予想がついていたことではあったんですけどね。
新聞記事を見たり、人づてに話を聞いたりがあったので、大まかな内容は思っていたとおりでした。
が、それとは別に、個人的に強く共感したのが動画の37分くらいからの
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【記者さん】
自分達も決算説明の際などに説明を受けてきたが、財政の赤字基調は平成30年度以降で、以前から分かっていたこと。
それをずっと放置してきて、急に手を付けざるを得ない状況になった。
このことの責任と現状認識は?
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(ご参考×赤字基調が平成30年から始まっていることを説明した市開示資料)
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という質問でした。
なお、市長の回答は「硬直した財政を改善させることで責任を果たしていきたい」というもの。
そう言われればそうかもしれませんが、なんか違和感を持つんですよね...
そもそも危機を顕在化させず、未然に防ぐことが最大の危機管理であり、それこそがトップの責任だと私は思っています。
突発的に起きた事態なら、もちろん違う話もあるのでしょう。
が、もっと前から、遠くない将来こういう事態に陥りうることは十分分かっていましたし、そうした事態を避けるために必要な対策も分かっていました。
それをしてこなかったがために、このような状況に陥ってしまった。
しかも現時点で、今後の具体的な対策等を、なにも示すことができず完全に後手後手に回っている。
このあたり、致命的だと思っています。
具体論に乏しいのは、今回に限った話ではないんですけどね...
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【ご参照】
●ガイドラインを作っただけでは、なんにも変わらない。大切なのは、目標実現のための具体策だと思うのですが...@2021年2月のブログ
●このご時世に、教育大綱を改定する意味はありますか?せっかく手間暇かけた以上、活用されることを願うばかりですが…@2021年3月のブログ
警鐘を鳴らしてはきたものの、こうした事態を避けることができなった自身の責任についても痛感しつつ、今後も必要な指摘・提案等、行っていきたいと思います。
それでは今日のブログは、これにて失礼いたします。