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西宮市議会議員 しぶや祐介の活動日記

「子育てするなら西宮」「文教住宅都市・西宮」「住み続けたいまち西宮」の実現を目指す西宮市会議員のブログ。

これは特定の団体に長年、委託し続けていることによる弊害では?このような現状は見直すべきです!

2021-12-24 10:26:15 | 市民に信頼される公正で効率的な行政と議会

大方の予想通り、日本維新の党さんからも来年3/27投開票の西宮市長選挙に候補者が出馬するとのこと。
現時点ではご本人のHPさえ存在しないようなのでなんとも言いかねますが、記事の後段部分については、かなりの違和感を持ちつつ。
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「給食費段階的に無償化」西宮市長選、維新県議の増山氏立候補表明@本日付・神戸新聞WEBニュース


さて本題、先日のブログの続き、市OBが役員を務めるNPO法人への業務委託に関する具体的な質疑ですよ。
それでは、どうぞ。
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【ご参考】
市OBが仕切るNPO法人にばかり事業を委託することに強烈な違和感。事業のあり方を抜本的に見直すべきです!@前々回のブログ

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【質問①】
資料③をご覧ください。
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新型コロナウィルス感染症の影響で2020年3月に甲山自然環境センターが休館になって以降、2021年10月までLEAFの独自事業以外のイベントは開催されませんでした。
近隣自治体の同種施設では、もっと早い時期から感染拡大防止に努めながら体験学習の場を確保しています。
なぜ本市では指定管理者の独自事業だけが開催されて、他のイベントは開催されなかったのか?
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【答弁①】
~通常時の活動についての説明なので略~
令和2年3月以降は、新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、施設の休館や利用制限を行うとともに、市の指定管理業務として実施する環境学習事業については、不特定多数が参加するイベントで、3密の対策が取れないものは、中止や延期、実施方法を見直すとの市の方針に基づき中止といたしました。
その一方で、小学5年生が、毎年「山東自然の家」などに宿泊し実施している自然体験学習が新型コロナウイルスの影響で中止となったため、それに代わる日帰りの自然体験学習を学校教育の支援として、教育委員会と連携して甲山で実施しており、昨年度は7校、今年度は11校実施いたしました。
~現在の状況についての説明なので略~
環境学習や自然体験は、コロナ禍において日常生活の制限が多い中、心身のリフレッシュにもつながることから、他都市の工夫を参考にしながら、引き続き感染拡大リスクの低いイベントの開催方法などについて検討するとともに、イベントの充実に努めてまいります。
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【意見要望①】
「不特定多数が参加するイベントで、3密対策を取れないものは中止や延期、実施方法を見直すとの市の方針に基づき中止としました」とのことでした。
とは言うものの、NPO法人の独自事業については実施しているものもあること。
資料③に示した通り、他自治体の状況と比較したときに、本市の事業再開時期が明らかに遅いことを見ると、違和感を覚えます。

【質問②】
2020年3月の休館以降、緊急事態宣言解除後も休館のままの期間が長かったうえ、再開後も図書の閲覧が中止となった。
市立図書館では貸出しを行っているが、なぜ同センターでは書籍の閲覧さえ行っていないのか?
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【答弁②】
甲山自然学習館は、館内が約65㎡と狭く、3密となるリスクが高いことから、令和2年3月には休館措置をいたしました。
その後、令和2年5月の緊急事態宣言解除後も休館を継続しておりましたが、市民からの要望もあり、現在は館内のレイアウトを見直すと共に常時窓を開けるなど、可能な限り3密を避けながら開館しております。
また開館に伴い、長時間滞在を回避するため、図書の閲覧を中止し、展示物を減らしております。
しかしながら、環境学習関連図書の閲覧も大切な学びの機会であることから、休館中の甲山自然の家に図書閲覧コーナーを設置できないか、今後の新型コロナの感染状況を見ながら検討してまいります。

【質問③】
甲山周辺は環境省による「生物多様性保全上重要な里地里山」に指定されているが、その里地保全と称して、実際には指定管理者の独自事業である「こそだてファームらんど」で使用する農地の作業の手伝いとなっているとの声がある。
里地保全とするならば、甲山から鷲林寺にいたる地域の農家とコミュニケーションをとり、地域全体としての里地保全活動を行うなど、より多様な活動を展開すべきと考えるが、どうか?
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【答弁③】
本市における甲山周辺の取り組みとしまして、平成24年度・25年度に生物多様性地域連携促進法に基づき、「甲山グリーンエリア地域連携保全活動計画」を策定いたしました。
この計画では、保全活動は、市、地域住民、ボランティア、NPO法人、企業等の協働により、都市型里山としての機能の維持、森林・湿原の保全を行うこととしております。
また、計画策定の際には、検討委員会を立ち上げ、学識経験者のほか、隣接する神呪寺の関係者や市民ボランティアの方にも検討委員会に参画していただきました。
具体的な取り組みとして、市では市民ボランティアとの協働により甲山湿原の保全などを進めておりますが、議員ご指摘のとおり、今後は連携する主体を更に広げながら、甲山周辺の恵まれた自然環境を地域ぐるみで守り、育てるよう努めてまいります。

【質問④】
現在、自然の家は休館、キャンプ場は日帰り利用なのに、キャンプ場の休場期間も含め毎日夜間守衛を配置し、その分の委託料を支払う必要はあるのか?
 ⇩
甲山自然環境センターは、甲山自然の家や甲山キャンプ場といった宿泊施設を含む複合施設であり、天候の急変や急病などの緊急事態に対応する必要があることから、夜間警備を機械警備ではなく、守衛1名の有人警備としております。
現在、新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、宿泊利用を休止しておりますが、防火、防犯対策の観点から、夜間警備は必要と考えております。
また、宿泊利用をスムーズに再開するためにも、有人警備を継続しております。
しかしながら、宿泊利用の再開については、食堂、風呂、トイレが共同で手狭であり、感染症対策が十分に出来ないことから、宿泊利用の休止期間が更に長期化することも考えられるため、議員のご指摘も踏まえ、効率的な夜間警備の方法について検討してまいります。

【②③④について、まとめて意見要望】
緊急事態宣言解除後も休館となった期間が長かったうえ、図書の閲覧も中止していたことについては、3密対策として行ったという趣旨のご答弁でした。
こちらについても、他の市保有施設の運用と比較したときに、この施設だけが、ここまで長期にわたって、このような対応を行う必要があったのか?という点について、違和感を覚えずにいられません。
これは「キャンプ場は日帰り利用なのに、休業期間も含めて毎日夜間守衛を配置する必要があるのか?」という話についても同じです。

もちろん新型コロナウイルス感染症の影響下という、かつて誰も経験したことのない状況で、様々なことが試行錯誤にならざるを得ないのは理解できます。
だからこそ今回の答弁で示された内容が、必ずしもおかしいとは言い切れないとも感じています。
とは言うものの、私は今回やり取りした内容に納得しがたいものを感じています。
その最大の理由は、この事業を行っているNPO団体が、実質的に本市OBが設立し、仕切っているものであること。
本市の環境学習事業が同法人なしでは成り立たない形になっている面があるということ。
関係者の中に、同法人が、市の環境行政を食い物にしているという厳しい意見を述べる方さえいらっしゃるという点にあります。
そして、その表れの一つとして、四番目の質問で挙げたように「里地保全と称して、実際には指定管理者の独自事業である『こそだてファームらんど』で使用する農地の作業の手伝いとなっているとの声」さえ挙がってきているのだと、私は受け止めています。

私には、こうした声が事実は分かりません。
しかしながら資料②に示した通り、同法人が、市が行う多くの環境関連事業を、入札によって他事業者と競うことさえないまま長年、請け負っているのは事実です。
私はこのような現状があるからこそ、強い違和感や疑問を持つ声が上がってくるのだと受け止めています。
そして私自身が今回のやり取りに関して、納得しがたい思いを持つ、その最大の理由もここにあります。
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これって結局、事業を独占的に受注していることによる弊害が現れているということではないか???と思うんですよね。
この話、も少し続きますので、今日のところはこのへんで。
それでは失礼いたします。